【生理じゃないのに出血が!】病院で受診したところ…→検査の結果見つかった“疾患”とは

【生理じゃないのに出血が!】病院で受診したところ…→検査の結果見つかった“疾患”とは

皆さんは、生理の予定じゃないのに出血を経験したことはありますか?

排卵による出血などもありますが、中には疾患が隠れていることもあります。

そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。

監修医

▶︎新見正則医院

▶︎ネットメディア記事掲載実績

Sさんの場合……

私の場合は、卵巣嚢腫でした。

気づいたきっかけは、生理でもないときに出血をしたこと(いわゆる不正出血)です。

なぜ不正出血を起こしたのか、その当時はわかりませんでした。

ただ、お腹が妊婦さんと同じくらいパンパンに膨らんでいたので、病気を疑いました。

どんな治療を受けましたか?

最初にかかりつけ医へ行き、お腹を診てもらいました。

その結果、「卵巣が腫れている。卵巣嚢腫だと思うからすぐに大きい病院へ」と言われ、紹介状を書いていただきました。

近隣で一番大きい隣市の総合病院の婦人科へ行き、内診、腹部エコー、CT、MRを受けました。

血液検査などすべての検査をした結果、「巨大腫瘍で卵巣嚢腫だと思うがお腹を開いてみないとわからない。卵巣がんの可能性も高いから開腹手術となります」と言われ、開腹手術となりました。

開腹手術をして、左側の卵巣を全摘出。

世の女性陣へ伝えたいことは?

卵巣嚢腫は、私のように不正出血や腹部膨満感、お腹の膨らみが出てくるまでわからない怖い病気です。

私の場合、幸いにも命は助かりましたが、このまま不正出血も何も起きず放置していたら「卵巣破裂を起こして危険な状態だった」とはっきり言われました。

大事なことは、年に一度の婦人科検診を受けることです。

※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。

卵巣嚢腫って?

不正出血とお腹の膨らみは、卵巣嚢腫が原因だったというSさん。

Sさんは手術を受け、事なきを得られたようですね。

卵巣嚢腫は、子宮の左右に一つずつある卵巣は通常2~3cmぐらいの大きさですが、ここに発生した腫瘍が「卵巣嚢腫」となります。
症状として、お腹が張って苦しくなったり頻尿になったりなどあるようです。しかし、小さいうちは無症状で経過することが多いようです。

▶︎引用元:日本産科婦人科学会

皆さんも、「いつもと違う」と感じたときは、早めに婦人科で受診してみてくださいね。

今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:新見正則医院院長、新見正則

※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)

新見正則

新見正則

新見正則医院 院長

新見正則医院院長。

1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。

2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。

20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。

現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。

新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。

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