66%が「同性婚は認められるべき」と賛成派。一方、反対派12%の理由は「世間の好奇の目に晒す必要はない」

66%が「同性婚は認められるべき」と賛成派。一方、反対派12%の理由は「世間の好奇の目に晒す必要はない」

2023年2月、同性婚の法制化に対して、岸田首相が「社会が変わってしまう」と答えたことに、多くの疑問が寄せられました。
当事者だけでなく、同性カップルを親に持つ子どもやその家族も岸田首相に数多くの手紙を送り、「同性婚の法制化」を訴えかけています。

そこで今回は、「同性婚を認めるべきかどうか」、読者の本音を調査しました。
「同性カップルを親に持つ子どもたちや家族が書いた手紙」に関する読者の意見をご紹介します。

気になる結果は……

「同性婚は認められるべきだと思う」と答えた方は全体の66%と、最も多い結果となりました。

なお、「同性婚は認められるべきではないと思う」と答えた方は12%、「とくに何も思わない」は12%、「そのほか」と答えた方は10%で、さまざまな意見があるようです。

それでは、それぞれの回答者さんが「そう思った理由」についてご紹介します。

「同性婚は認められるべきだと思う」と答えた方は……

『同性婚が認められるだけで、これだけの家族が幸せに納得して暮らせるなら、認めてあげてほしいと思います』(24歳/主婦)

『社会や価値観が変わりつつあるのに、法律が変わらないのは違和感を感じます』(40歳/会社員)

『同性異性にかかわらず、家族として生活している人たちの権利を、「自分が理解できないから」という理由で否定したり拒絶したりするのはおかしいと思うからです』(50代/主婦)

「認められるべきだと思う」と答えた方の多くは、“人権を尊重すべき”という意見を持っていました。
当事者の子どもや家族が書いた手紙に、心を打たれた方も多いでしょう。

「同性婚は認められるべきではないと思う」と答えた方は……

『自分たちはいいかもしれないが、子どもを世間の好奇の目にさらす必要はないと思います』(46歳/会社員)

『結婚の扶養制度などを悪用するための偽装結婚が増える可能性もあり、簡単には変えられない問題だと思います』(43歳/専業主婦)

このように、同性婚を認めたことに付随して起きるかもしれないことに対して言及する声がありました。

「そのほか」と答えた方は……

『同性婚について詳しくわからず、当事者の多数派の意見がわからないからです』(36歳/主婦)

『認めることによって、世の中がどう変わってしまうのか、知識がないので不安に感じます』(32歳/専業主婦)

『いきなり変えるのは難しいとわかっていますが、せめて同性カップルに対する偏見は減らしてほしいと感じます』(匿名)

同性婚にまつわる実情がわからず、賛同も反対もできかねるといった意見も。
身近に同性カップルがいないと、我がこととしてとらえるのが難しく感じられるのかもしれません。

さらに質問

「LGBTQ+当事者のカップルが家族として認められていないことについて、思うことがあったら教えてください」と聞きました。
集まった声をご紹介します。

『家族として認めている国や、認められた家族の実情がわからないので、私の知識では難しい問題です』(44歳/パート)

『少子化が進んでしまうので、結婚にこだわらなくてもいいと思います』(36歳/会社員)

『少子化が進むと言いますが、同性同士で子どもを育てている家族も多いですし、子どもを授かるつもりがない異性愛者の夫婦はどうなるのかと思います』(24歳/主婦)

『相続の問題や、養子縁組などをしないと書類上で家族として認められない問題、最終医療などの決定権がないなど、たくさんの問題があると思います』(50代/主婦)

自治体によりパートナーシップ制度やファミリーシップ制度が導入されていますが、相続や配偶者控除といった法的な課題が日本にはさまざまあります。
そこに“少子化が進む”“偽装結婚が増える”といった議論が加わることで、話がより“難しい問題”になっているようですね。

幸せを願う声が多数派

同性婚に対するとらえ方は、人により異なることがわかりました。
社会の変化を恐れる声もある一方で、性的マイノリティの方の幸せを願う声が全体の66%以上と多数を占めました。
一人一人異なるこの社会で、より多くの方が幸せになれる方法を模索していけたら良いですね。


調査主体:MOREDOOR編集部
調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査
調査期間:2023年03月28日~3月29日
有効回答数:50名の男女
(MOREDOOR編集部)