「産休・育休からの仕事復帰に必要なことは?」読者の回答は…「企業の寛容さ」「夫のサポート」

「産休・育休からの仕事復帰に必要なことは?」読者の回答は…「企業の寛容さ」「夫のサポート」

育休・産休を取得して働き続ける女性が増えている現代。
一方で、厚生労働省のデータによると、女性の約4割が第1子出産後に職場への復帰を断念しています。

そこで今回は、「仕事復帰に対する不安について」読者の意見をご紹介します。
「産休・育休から復帰する際に何を望むのか」、読者の本音を調査しました。

気になる結果は……


「産休・育休からの仕事復帰に必要なこと」について尋ねたときに、「企業側が職場復帰する人に対して寛容になるべきだと思う」と答えた方は全体の42%と、最も多い結果となりました。

なお、「夫が家事のサポートをするべきだと思う」と答えた方は36%、「とくに何も思わない」は10%、「そのほか」と答えた方は12%でした。

それでは、それぞれの回答者さんが「そう思った理由」についてご紹介します!

「企業側が職場復帰する人に対して寛容になるべきだと思う」と答えた方は……

『休みを取りやすくしたり、在宅でできることを増やしたりしてもらえると、復帰しやすくなると思います』(40歳/専業主婦)

『復帰後の降格したかのような扱いにジレンマがあったので、会社側が段階的な復帰体制を整えるべきだと思います』(41歳/契約社員)

『復帰前に最新の社内情報や直近の上司や職場環境について、オンラインや電話などで、情報提供する仕組みが必要だと感じています』(31歳/会社員)

「育児と仕事の両立が難しい」と考える方は少なくないとうかがえる結果となりました。
共働きの家庭が多い現代では、子育てしやすい環境づくりが求められるのかもしれませんね。
『たまに簡単なもので良いので、夫に食事の準備をしてほしいと思います』(35歳/会社員)

『企業に求めすぎると、ほかの人に皺寄せが行くと思うので、夫がしっかりサポートするべきだと思います』(22歳/フリーランス)

『「サポートする」ではなく、「積極的に自分がやらないといけない」と夫にも思ってもらいたいです』(40歳/主婦)

内閣府の調査によると、家事・育児の分担が「夫1割、妻9割」の家庭は約31%で最も多いとのことでした。
世帯ごとに事情は異なるものの、夫にも積極的に家事・育児に取り組んでもらいたいと願う声は少なくありません。

「そのほか」と答えた方は……

『夫の協力なしでは難しいと思うし、企業側に受け入れてもらわないと女性の社会進出は難しいと思ったので、どちらかには絞れません』(35歳/パート)

『「子どもは国民全員で育てる」という課題は、どうなったのかと思うからです』(匿名)

『業務の妨げにならないように、お休みを取った方が復帰後すぐに現場に馴染めるように、努力することが大切だと思います』(36歳/会社員)

「企業の対応と夫の協力、どちらも欠かせない」という声も。
国のサポートも充実すれば、より子育てしやすい環境が実現できるかもしれませんね。

復帰後に思うことは……

『復帰するとタスクが非常に増えてキャパオーバーになるので、手抜きできるところは手抜きをしたほうが良いです!』(35歳/会社員)

『出社時間の融通や復帰後の休暇など、企業のシステムを整えていかないといけないと思います』(41歳/契約社員)

『夫の家事育児への参加度が高ければ、ママの職場復帰への不安はかなり解消されるはずです』(40歳/主婦)

産休・育休の復帰後に、不便さを実感している方も多いようです。
何事も全力で頑張りすぎず、周囲の方に頼ることもひとつの手段ですね。

希望に満ちたライフプランを

産休・育休からの仕事復帰に対して、さまざまな意見がありました。
仕事と家庭の両立を不安なく実現するためには、たくさんの課題があるようです。

多くの方の意見が反映されて、希望に満ちたライフプランを描ける世の中を実現していきたいですね。


調査主体:MOREDOOR編集部
調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査
調査期間:2023年3月28日
有効回答数:50名の男女
(MOREDOOR編集部)