「この人と結婚すべきか分からない」結婚の意思決定において大切なことは?

「この人と結婚すべきか分からない」結婚の意思決定において大切なことは?

結婚するかどうかは、人生の中でとても大きな決断。
「この人と結婚すべきか……」と悩む方のリアルな声を、心理学の教授にぶつけてみました!

【お悩み】つきあってはいるけれど……

今の彼氏に「30歳でいいや」と投げかけました。理由は経済的余裕と、お金が無いからです。強いて言えばいつでも結婚出来るくらいには貯金はありますが、子どもが3人ほどいる裕福な家庭は望めません。30歳になればまた違う素敵な出会いもあるでしょう。今の人と結婚すべきかどうすべきか悩みます。(20代/会社員)

今回お話を伺ったのは……

小野寺敦子先生
目白大学大学院心理学研究科長
長年心理学の現場でカウンセリングを行い、ポジティブ心理学の研究にも従事。
著書に「女50代のやっかいな人間関係」「パパのための娘トリセツ (こころライブラリー)」「手にとるように発達心理学がわかる本」等多数執筆。

まず、結婚にいたるプロセスは親世代と大きく変わりましたよね。
「キチンと結婚して一人前」のような価値観は少し古く、結婚に対する決め手に欠けるとなかなか決断できない世代かもしれません。
また女性の社会進出が進み、「1人でも生活できる経済的余裕がある」といった社会的な背景も、晩婚化に影響しているでしょう。

お悩みの方のように、「今の彼とどうすべきか悩んでいる人」には、1つのことを提案します。
それは、「まず自分はどういう生き方をしたいか」にフォーカスしてみることです。

仕事を続けたいのか、新しい事にチャレンジしたいのか、いろんな場所で暮らしてみたいのか等、人生で成し遂げたいことは千差万別。
「これだけは譲れない」と感じるポイントをピックアップして、パートナーに伝えてみてはいかがでしょうか。

その時、相手がどんな反応をするか、歩み寄れるところはどこか、お互いに対等な関係でよいパートナーシップが築けるかを確認してみましょう。
そうすれば、自ずと相手が「人生をどう生きたいか」も聞く機会になり、共に歩めるかどうかも明確になることでしょう。(目白大学大学院心理学研究科長 小野寺敦子)

相手と向き合うには……

パートナーとの関係において、相手と向き合うには『まず自分自身と向き合うこと』から。
結婚について悩むのは、実は人生のコンパスを外に探しているからかもしれません。
もし自分自身で結論がでなかったら、「今こんな風に考えているんだけど」と迷っていることをありのままパートナーに打ち明けるのも一つの手。
良い人生を築いていけるよう、応援しています!

(MOREDOOR編集部)