知らなきゃ損!『女性ホルモンと髪の秘密』とは(婦人科医監修)

知らなきゃ損!『女性ホルモンと髪の秘密』とは(婦人科医監修)

抜け毛や薄毛など、「髪質が変化したかも」と感じることはありませんか?
実は、髪の毛の変化には女性ホルモンが関係しています。

そこで今回は、髪のお悩みエピソードと共に、「そもそも女性ホルモンが髪に与える影響やその対処法って?」という、役立つ知識をご紹介します。

〈記事監修医師プロフィール〉
『はらメディカルクリニック(不妊治療専門クリニック)』院長の宮﨑薫
ノースウェスタン大学産婦人科(米国シカゴ)研究助教授を経て、帰国後は生殖医療専門医として「最先端の医療で、最短の妊娠を」という方針のもと、患者様それぞれの身体の状態、さらには社会的状況などに応じて、患者様一人一人に合った治療にあたっている。

私、はげるかも!?


産後のことです。
産後6ヶ月たったぐらいのとき、枕元やお風呂場の排水溝のところにすごい量の髪の毛がたまっていました。

よくよく見ると、長いし、自分の髪の毛でした。このままはげていくのかもしれないと思うと怖くなり、発毛剤とか調べるようになりました。

でも、いつのまにか落ち着いていてはげている気配もないし、さほど薄くなったこともなかったです。

(25歳/パート/女性)

心配しないで、産後の抜け毛!


産後、多くの女性を悩ませるのが抜け毛です。
ブラッシングしただけで髪の毛が大量に抜けたり、生え際が薄くなったり。

産後の抜け毛にはさまざまな理由が考えられますが、女性ホルモンの分泌量の変化も要因の一つ。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発になり、髪の毛の成長を促進させ、抜け毛を防ぎます。

しかし、出産すると女性ホルモンのバランスが変化し、女性ホルモンは急激に減少すると言われています。

そのため、本来なら妊娠中に抜けるはずだった髪の毛が、産後にごっそり抜けてしまい、薄毛になったと感じてしまうのです。

産後の抜け毛は一時的なもので、ホルモンバランスの乱れが落ち着くとともに抜け毛も落ち着きます。

筆者も産後は生え際が薄くなってしまい、新しく生えてきた前髪がツンツンしていたのがとても気になっていたのですが、1年後には以前のように落ち着いた髪の毛に戻っていました。