
8月も既に後半戦に突入しているが、暑さは一向に和らぐ気配が感じられない。暑さ対策のグッズを求める人が多いことは、ドラッグストアやディスカウントストアの店頭にズラリと並んだ商品を見れば一目瞭然だろう。
ある日、記者が日本一暑い街・熊谷市(埼玉県)最寄りの「ドン・キホーテ」に立ち寄ると、そこには都内の店舗ではお目にかかれなかった冷感グッズが陳列されていたのだ。
画像をもっと見る■その名は「クールベスト」

記者が発見したのは、「クールベスト」というシンプル極まりない名前の商品。見ているだけで涼しさの感じられる青色をしたアイテムで、パッケージ越しに触れてみてもヒンヤリ感が伝わってくる。

熊谷市民の御用達ドンキに展示された冷感グッズということで、暑さには相当な耐性があるに違いない。冷感ベストの価格をネットで調べてみると、ピンキリとは言えなかなか値が張るようだが、こちらのクールベストは1着当たり1,000円というお手頃価格。
関連記事:
自販機で「つめた~い」夏マスクが登場 ひんやりして付け心地もいい■水に浸して絞ればOK

使用法は至って簡単で、ベストを水の中に5分間浸し、その後は水を丁寧に絞り出せば準備完了。ベストを羽織ると、体全体で冷涼感を味わうことができる。

妙にぶよぶよした感触や独特な匂いが初めは気になったが、着用しているうちに自然と慣れていった。Tシャツの上から着用すると、体感温度が一気に下がった感じがし、快適な午後を過ごせた。
■突如牙を剥くクールベスト

その後はベストを丁寧に水洗いし、太陽が照りつけるベランダに干したのだが…数時間後に様子を見ると、スライムのように柔らかかったはずのベストが、カチカチに硬くなってしまっていた。無理に曲げようとすると簡単に折れてしまいそうで、折り畳むことすら不可能な状態に。

水分が急激に抜けて乾燥したせいだと思うが、以前の状態を知っていた身からすると、ありえないくらいの変化である。変わり果ててしまったベストを復活させようと再び水に浸けると、呆気ないほど簡単に柔らかさが復活。

直射日光に当ててしまったのが問題だったか…と考え、今度は部屋干しで乾かすことにした。
■悲劇、再び

しかし数時間後に確認すると、そこにはやはりカチカチに乾燥した薄い煎餅のようなベストが。あまりの硬さに、二足直立まで可能になってしまった。
タイムリープものの
アニメ作品では「悲劇的な未来を変えようともがく主人公」が鉄板だが、惨劇を二度も繰り返してしまった記者の心境はまさにそれである。「やはり運命を変えることはできないのか…」と絶望しかけたが、涙を拭って販売元の会社に問い合わせてみることに。

するとクールベストは屋内屋外問わず、デフォルトで「水が抜けきる」と硬化してしまうことが発覚。冷感効果を維持できる時間は乾燥までにかかる時間に左右されるとのこと。
乾燥した状態のベストは壊れやすくなっているため、外部から衝撃を受けない場所で保管しておくのが良いだろう。
・合わせて読みたい→
しまむら最高額商品を手作りした結果… 夏を快適に過ごすためのアイテムに(取材・文/しらべぇ編集部・
秋山 はじめ)