『親バカ青春白書』さくら(永野芽郁)の『鬼滅の刃』禰豆子コスに“ねるとん”までぶっこんできた 3話

エキレビ!



永野芽郁の 禰豆子コス最強『親バカ青春白書』3話ムロツヨシと永野芽郁が父娘(おやこ)で大学生をやっている(日本テレビ系 毎週日曜よる10時30分~)第3話は永野演じるさくらが大学のミスコンに出て最終審査まで勝ち残る。

ミスコン仕様の永野芽郁はいつも以上にかわいい。華奢な二の腕むき出しの衣裳もドレスもよかったが、なんたってコスプレ審査時の『鬼滅の刃』の禰豆子。竹をくわえた禰豆子のポテンシャルと永野芽郁のポテンシャルが融合してなかなか強烈だった。

映画『今日から俺は!!』が大ヒット上映中の福田雄一を中心に制作されたオリジナルドラマということで、『今日俺』からのゲストも楽しみのひとつで、今回は、清野菜名(ダンスの先生役)と矢本悠馬(ミスコン司会役)と仲野太賀(寛子の彼氏役)。

永野芽郁と清野菜名と矢本悠馬といえば、永野がヒロインを演じた朝ドラ。清野は東京での親友、矢本は地元での親友役だった。

だが、しかし、永野芽郁が劇中でパロディしたのは、『半分、青い。』を書いた北川悦吏子ドラマではなく、坂元裕二脚本のドラマ『東京ラブストーリー』であったのは、『今日俺』と関係があるに違いない。『今日俺』の主演のひとり、伊藤健太郎が『東ラブ』令和リメイク版で主人公を演じていたというつながりがある。

『今日俺』は80年代ヤンキーカルチャーを楽しむ作品で『東ラブ』は91年のドラマだが、原作漫画は80年代作品。北川悦吏子先生が活躍するのは95年以降で90年代カルチャーに属するのである。

そんなわけで、第5話は、ミスコンエピソードに、80年代のおニャン子クラブ(大人気だった番組『夕焼けニャンニャン』は85~87年)やとんねるずの『紅とん紅鯨団(略して『ねるとん』 / 87年~94年)などのネタをぶっこんでくる。

ガタロー(ムロツヨシ)はさくらがミスコンに出るなんてけしからん!とミスコン反対運動をはじめるが、審査員の深井(平埜生成)に、ミスコンを否定することは、オーディションで一般人を選んだおニャン子クラブを否定することにもつながると論破されてしまう。ガタローはやけにおニャン子に詳しかった。

また、ミスコンの審査員のひとり大村教授(野間口徹)は、ミスコンで出てきたねるとんネタに嬉々とするも、若者たちには首をかしげられ、「ばか!」「ばかども!」とキレる。その口調が絶品。



『ねるとん』は一般人が集団見合いみたいなことをして、気に入った女性に男性が公開告白。「お願いします」と手を出して握ってもらったらOK。NOのときは「ごめんなさい」され、男性はその場を逃げるように去ることになっていた。

事前に、いい雰囲気になっていたのに「ごめんなさい」されたり、ダークホースが選ばれたりするととんねるずが叫ぶ「大! どんでん返し!」は流行語だった。

思えば、現在の「半沢直樹」の「倍返し」、「コンフィデンスマンJP」の信用詐欺、世の中の「どんでん返し」好きは、この頃からすでに植え付けられていたといえるだろう(嘘)。

今回のガッキータイムは梅干し作り。食べたいこのミスコン話、最初は、「ミス立青」に美咲(小野花梨)がかってに寛子(今田美桜)とさくらの3人で応募したもので、寛子も最終審査に残ったのだが、彼氏(仲野)の気持ちを優先して棄権する。だが、審査のための、今田美桜の本気のダンスシーンはかなりのもので、思わず拍手してしまった。

そんな寛子を盗撮していたのがYouTuber 根来(戸塚純貴)。彼のYouTubeを見ている人が少ないため、バズる企画を考え中で、ガタローは根来がフラれ続ける動画を配信したらいいと提案。フラれてばかりでかわいそうになったさくらが、二次審査で自家製梅干しを披露し、その梅干しを「やさしい味」と褒めた根来の「おねがいします」の手を思わず握ってしまうところが微笑ましかった。梅干しは、亡き母(新垣結衣)と子供の頃に作った思い出の味ということで、ガッキータイムは梅干し作り。

毎回ガッキータイムがあることがすごい。『今日俺』からのゲストやガッキータイムと、バラエティー番組みたいなドラマである。他の番組のパロディだらけだし。3話では、畠山役の中川大志が、学祭でやってる体(てい)で落語も披露した。こういうドラマもあっていいとは思う。

今田のダンス、中川の落語、永野のコスプレ……と若手俳優が一芸を披露するなか、ムロツヨシはおじさん大学生として、娘を溺愛する父として、ひたすら土台を支えている。いつもはへんなキャラで飛び道具的に場をかき回している彼が、今回は人情厚い子煩悩の昭和のお父さんというところをきちっとやっている(いつもへんなキャラもきちっとやっているんだが)。それによって、娘さくらをはじめとして若者たちが生き生きのびのびいろんなことができるのである。そんなところも二世代ものって感じ。

ムロが落ち着いている分、空気をあげていかないとならないのが戸塚純貴(とつかじゃなくてとづかだそうです)。中川はどうしてもほわんとした雰囲気になるので、戸塚がアクティブおバカ面を頑張って背負っていて、リッパ。私はエキレビ!で昼ドラ「新・牡丹と薔薇」(15年)のときから彼に注目している(ヒロインに夢中になる純情少年役だった)。がんばれ。
(木俣冬)

当記事はエキレビ!の提供記事です。

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ