【子育て】「負けないように頑張ろう」はNG!? 子どもを伸ばす魔法の声かけ

ウレぴあ総研

「ジュース、零さないでね」「忘れ物をしないでね」「負けないように頑張ろう」一見、丁寧な応援フレーズですね。でも、これってマイナスに作用してしまうことがあるようです。

『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

■ジュース零さないようにね。

  • 子どもがコップにジュースを入れようとしているとき…

    「ジュースをテーブルに零さないように上手に入れてね」
  • 子どもが牛乳を運んでいるとき…

    「牛乳、零さないように運んでね」
こう言われると…子どもの頭の中にはまず「零さないようにしなくては」がインプットされます。

そして“零す”ことに意識が行ってしまい、緊張のあまり手がグラグラして零してしまうこともあります。

■平均台

平均台は幅10センチくらいしかありません。床からも1.25メートルの高さがあります。

体育の練習中、コーチから「絶対落ちないようにね」と応援されたとしたら…「落ちてはいけない、落ちてはいけない」と意識し過ぎて足がガクガクと震えきっとオットトトトトと落ちると思います。

でも、まったく同じ10センチの幅でも、この線が床に書いてある状況で「この上を歩きましょう」と言われるとスイスイ歩けます。

何故、10センチの幅の線の上を難なく歩けるのでしょうか。「落ちるかもしれない」と一瞬たりとも思わないからです。

でも、前者のように「落ちないように気を付けてね」と言われると、“落ちる”ことに意識が行ってしまい、本当に転げ落ちてしまうのです。

■人前で話すとき

筆者は人前で講演する機会が多いです。何度やっても緊張します。

緊張しないで話せるように、自律訓練の呼吸法を試したり、ヨガをやってみたり、アロマを嗅いだり色々試してみました。「緊張しないように」あれこれ手を尽くしていたのです。

「前日はちゃんと質の良い睡眠をとらなくてはならない」と思い、結局不眠になりました。「ちゃんと寝なくては!寝なくては!」と思う行為がいけなかったのです。“良い睡眠をとること”は大切ですが、そのことが生活の中で最優先順位となっていました。

心療内科に行き、精神科医にそのことを相談しました。すると医師は次のように言いました。

「緊張しないようにと“あれこれ手を尽くしていること”その行為自体が緊張感を高めているのです。緊張することが悪いことだと思わずに、為すべきことに目を向けてください。為すべきことは講演することです」

これも同じことだと思います。

■ラーメンを食べている猿

実験です。今から指示に従ってください。

「ラーメンを食べている猿をぜったーーーーーーーーーーーーいに思い浮かべないでください!」

どうですか?「ラーメンを食べている猿」の姿が脳裏にチラチラと浮かびませんでしたか?

もし「何も浮かばない」あるいは「ハンバーグを食べている猿」が浮かんだと答える人がいたとしたら?おそらく、その人達も最初は“ラーメンを食べている猿”を思い浮かべたのではないでしょうか。

でも、「思わないでください」の指示があったので、最初に頭に上ってきた映像を打ち消したり、“ハンバーグを食べる猿”に置き換えたのではないでしょうか。

■プロスポーツ選手のメンタルトレーニング

プロゴルファーのタイガーウッズ。最後の優勝争い一球を「もしかしたら入らないかもしれない。だから頑張ろう」とは絶対に思わないそうです。「必ず入る!」とプラスのイメージをして脳に暗示をかけています。

すると生き物のようにボールが10㎝の穴に向かってスルスルと向かうそうです。

オリンピック選手もメンタルトレーニングで成功イメージを持って取り組みます。

■子どもへの応援メッセージ、否定形から肯定形へ

  • ×「走るな」⇒○「歩きなさい」
  • ×「手で食べないの」⇒○「フォークを使って食べようね」
  • ×「絶対に遅刻しないように起きなさい」⇒○「時刻通り起きよう」
  • ×「席を立っちゃ駄目」⇒○「座りましょう」
  • ×「怒鳴ってはいけません。騒がないで」⇒○「小さい声で言いましょう」
  • ×「お店の商品は触らないで」⇒○「売り物は見ているだけにしよう」
  • ×「汚く使うな!」⇒○「綺麗に使おう」
  • ×「散らかさないで」⇒○「片づけよう」
  • ×「ピチャピチャ音を立てて食べないの」⇒○「口を閉じて食べよう」
  • ×「残さないで食べなさい」⇒○「お皿の上をピカピカにしよう」
  • ×「肘をつかないで食べなさい」⇒○「肘はテーブルの外側にね」
  • ×「独り占めしないで」⇒○「お友達に譲ろう」
“〇”のように否定形が一切入らないことで、脳は惑わされることはありません。素直にプラスの行動をするようになります。

例えば、「走るな」と否定形を使われると

  • 嫌な気持ちになる。
  • 拒みたくなる。
  • 悪意を抱く。
「歩こう」 肯定的な言い方だと

  • 相手を恨まず、素直に受け入れたくなる。
  • だったらどうすれば良いのか、具体的に示されている。
大人だって「土足厳禁」よりも「靴を脱いでお入りください」と書かれていた方が気分よく従うことが出来ますよね。

■トイレの貼り紙

最近のトイレの貼り紙で気が付いたことはありませんか。

“汚く使うな”と命令口調で書いてあることはありません。駅のトイレなどたいてい「いつも綺麗に使っていただいてありがとうございます」と書いてあります。

これは「汚く使うな」と言われると「汚く使うこと」が印象に残ってしまうので否定形が使われていないのかもしれませんね。

更に性悪説でまだ用を足していないうちから「きっと汚く使うに違いない」と決めつけられると不快な気持ちになり却って「綺麗になんか使ってやるもんか!」と思ってしまいます。



受験生が「不合格にならないように頑張ろう」と勉強に明け暮れる日々でした。でも、暗示のかけ方を変えました。

“憧れのキャンパスライフ”を夢見て、大学の教室で勉強している自分の姿、サークル活動を楽しんでいる数年後の自分の姿を思い描きながら臨みました。不合格にならないようにとか、失敗しないようにと絶対に考えないようにしたそうです。

すると、日々の受験勉強も辛くなくなり、当日も実力以上の120%の力を出すことができ見事合格しました。

子どもにかける言葉には否定形を入れないようにしましょうね。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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