赤楚衛二、演じた“和臣”との共通点「『かわいい、キレイ、好き』は全部言う」<『思い、思われ、ふり、ふられ』インタビュー>

 

俳優の赤楚衛二さんが、浜辺美波さん、北村匠海さん、福本莉子さんとともに主演を務める実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』が、8月14日(金)より全国公開を迎えます。

咲坂伊緒さんによる同名人気漫画を原作とする本作は、同じマンションに住み、同じ学校に通う高校1年生の4人が、ひとりの告白をきっかけに相手を思えば思うほどすれ違っていくという、切なく、甘い物語。

赤楚衛二さんは、爽やかで天然でありながらも、ある出来事がきっかけで自分の気持ちに蓋をしてしまう“和臣”を演じています。インタビューでは、作品に臨む気持ちや、共演シーンが多かった浜辺さんとの貴重な思い出、最近の趣味まで、たくさん語っていただきました。

 

 

――和臣役をオーディションで掴んだそうですが、当時のことを覚えていますか?

 

赤楚衛二:はい。オーディションを受けたときは、『思い、思われ、ふり、ふられ』とは聞かされていなかったんです。和臣がどういう役か、ということだけが書かれていて、「めちゃくちゃ昔の自分にリンクするところがある」と思いました。和臣は、将来やりたいことがあるけど、その一歩を踏み出せずにいて……という人間だったから、踏み出す勇気をこの役で与えたいと強く思って、「やりたい!」となりました。

 

――昔の赤楚さんにリンクするところがあったんですね。

 

赤楚衛二:10代の頃の僕に、すごく似ています。和臣は厳格な両親に育てられて、将来なりたい職業についても両親には言えずに悩んでいるという背景があるんですけど、僕も同じで、両親が教師で、すごく厳しい家庭で育ったんです。大学に通って、就職して……という道ではなく、「これ(俳優)をやりたい!」と僕はイレギュラーに走ったので。

今となっては、自分は乗り越えてしまいましたけど、高校生のときに「大きい」と感じていたその悩みを役作りとして膨らませるようにしていました。あと、和臣は思ったところをパッと言ってしまうような男の子なので、僕もなるべく素直にいようと意識していました。例えば、ごはんを食べたときに「おいしい」と言ったり、空を見て「キレイだな」と言ったり、感じたことをそのまま口に出す訓練をしていましたね。

 

――素直なところもあり、和臣は相手がドキッとするようなことをさらっと言いますよね。赤楚さん自身も言えるタイプですか?

 

赤楚衛二:「髪切った? かわいいね!」、とか「かわいい」、「キレイ」、「好き」とかは、全部言いますね。でも、下心が入っちゃうと言えなくなっちゃうと思うから、そこは和臣と同じタイプなのかも(笑)。「俺のジャッジ、変わらないよ」まで、グイッとは言えません!

 

――ちなみに、『思い、思われ、ふり、ふられ』の原作はご存じでしたか?

 

赤楚衛二:友達が読んでいて(タイトルは)知っていたんですけど、僕は読んだことがなくて。不思議なタイトルだったから「こんな少女漫画あるんだ、へえ~!」みたいに思っていたんです。(和臣役に)決まってから、原作の雰囲気を掴みたいと思って読んだんですけど、普通に一読者として楽しんじゃいました。

 

――原作の和臣に寄せる、寄せないなど意識はしましたか?

 

赤楚衛二:漫画なので、話し方については監督や僕のイメージで作っていきました。一番寄せたのは……髪型です! 監督からの指示は特になかったんですけど、「せめて、髪型だけは似てるって言わせたい!!」って思って(笑)。髪型だけは!!と、気合いを入れました。にしても、僕が高校生だったのは10年前なので、衣装合わせのときはメイクもしていないし、「何だこれ、全然だめだ……高校生、厳しいな……」と思っていたんです。けど、制服を着ているうちにだんだん慣れてきて、「まだいけるんじゃないかな」と思うようになりました(笑)。……ギリギリ、いけてましたかね…?

 

――まったく違和感ありませんでした!

 

赤楚衛二:本当ですか(笑)、ありがとうございます。

 

――そのほか、原作から得たヒントはありましたか?

 

赤楚衛二:原作も台本も、言葉のひとつひとつが詩的だったので、言葉をすごく大事にしたいと思いました。和臣の台詞も、素敵な言葉が多いんですよね。言葉をなじませるように意識しました。僕が一番好きな台詞は、高台で朱里(※浜辺さん演じる)に言う、「あの辺の特にピカピカしてるとこ、あそこにはどんだけ夢みたいな世界が広がってんだろうと思って、ワクワクして、歩いて行ってみたんだ…(でもそこは)見たことあるような家と、街灯と、看板と、道と、普通の店と、ここと同じただの現実だった」という台詞です。

 

――高台のシーンは、朱里と和臣の関係がいろいろと変化する重要な場面ですよね。

 

赤楚衛二:あそこでは、三木(孝浩)監督に特に教えてもらいました。「諦めているんだけど、ネガティブではないニュアンスは声から出るものだ」と演出してもらって、かなり回数を重ねて、粘って撮っていただいたんです。

 

――一緒のシーンが多かった浜辺さんとは、初共演でしたか?

 

赤楚衛二:はい! 浜辺さんというか、皆さんと初共演でした。浜辺さんは、イン前にテレビで『賭ケグルイ』(※浜辺さんが主人公・蛇喰夢子を演じている)を観ていたのもあったから、「全然別人じゃん……」と思いました(笑)。朱里のときのテンションは、今まで見た作品とも全然違いますし、それでも成立していてすごく良いので、ただただ感心していました。

 

――おふたりでのエピソードは、ありますか?

 

赤楚衛二:現場で、僕が「泣きシーン、難しいな」と言ったときに、浜辺さんが「私もお芝居好きなんだけど、泣きって難しいよね」というお話をしてくれて。「お芝居が好き」という言葉をさらっと言っていたんですけど、そういうのって、役者同士で普段あまり言わないんですよ。ちゃんと口に出して言えているから、「ああ、本当に好きなんだな」と、すごく魅力的に感じました。

 

――赤楚さんにとって、刺激の多い現場だったんですね。

 

赤楚衛二:得るものが本当に多かったです。僕は年齢的には一番上かもしれなかったけど、役者歴としては当時まだ4年目とかだったので、みんなと現場でお芝居を一緒にすることで、「こういうことをするんだ」という発見がたくさんありました。北村くんは本当に自然体だから、「どうやったらあの自然さを出せるんだろう?」と思っていましたし……。微妙な声の感じや目線で伝わるから、ただただ「すごい人だな」という印象を受けました。些細な心の機微についての表現を学んだかなと思います。

 

――ありがとうございます。今回聞かせていただいたお話は、『めるも』という“趣味女子”を応援するメディアで掲載されます。赤楚さんが、今ハマっている趣味はありますか?

 

赤楚衛二:ドライブからのスーパー銭湯というコースに、結構はまっています! 車を持っているわけではないので、カーシェアで借りるんですが、運転自体が好きで。運転って、注意して、考えないといけないので、すごく集中するじゃないですか。そうすると、日頃の嫌なことや悩みとかも全部忘れることができて、すごく気分転換になるんです。

 

――基本的に、おひとり行動ですか? どなたかとドライブとか?

 

赤楚衛二:ひとりのときも、友達をピックアップしてスーパー銭湯に行くこともあります。基本的に週1では行っています。えっ……多いですか(笑)? 僕、あまりお金を使う趣味がなくて、いつも貯金しがちなので、お金を使う趣味といえば、本当にドライブとスーパー銭湯くらいなんですよね……。

 

――物欲もあまりないんですか?

 

赤楚衛二:ないといえばないんですけど、便利なものとか、生活が豊かになるものに関してはお金をかけたい気持ちがあります。ベッドとか、枕とか。

 

――最近買ってよかったアイテム、何かありますか?

 

赤楚衛二:一番よかったのは、腰にも足にも当てられるクッションがあって、クルクル回る球が8個ついていて、温かくなるんです。温まるから、本当にほぐれるんですよね。めっちゃくちゃお気に入りです。あと、今つけている骨盤矯正ベルトも、すごくいいです!(※外して見せてくれる) 普通に今、巻いていても違和感がないですし。骨盤の2cmくらい下に巻くと、本当に姿勢がよくなるようなアイテムで、すごくいいです。……健康グッズが多かったですね(笑)。

(取材・文:赤山恭子、写真:映美)

 

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実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は2020年8月14日(金)より全国公開。

出演:浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二 ほか
主題歌:Official髭男dism『115万キロのフィルム』(ラストラム・ミュージックエンタテインメント)
公式サイト:furifura-movie.jp
(C)2020「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会(C)咲坂伊緒/集英社

WRITER

  • 赤山恭子
  •        

  • エンタメ雑誌編集部に勤務後、ハリウッド映画の版権を買い付け日本国内で販売するディストリビューターを経て、フリーの映画/エンタメライターに。現在は、監督・俳優のインタビューを中心に、現場取材、映画紹介コーナーほかも担当。相手の心に寄り添い、時に突っ込みながら深めてゆくインタビューが持ち味。

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