りんごの栄養は加熱しても消えない! 正しい食べ方で効果を実感しよう

E・レシピ

2020/8/2 11:00

身近なフルーツの代表「りんご」。生で食べてもよし、加熱してもよしで食べ方もバリエーション豊富! しかも、嬉しいことにおいしいだけではなく栄養素も満点。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」とも言いますが、まさにそんなミラクルフルーツなのです。せっかくの栄養を逃すことなく食べるコツなどをご紹介!

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■りんごに含まれる栄養素

・りんご(皮つき)1個当たりの栄養成分

エネルギー:153kcal
水分:207.8g
タンパク質:0.5g
脂質:0.8g
炭水化物:40.5g


出典:日本食品標準成分表2015



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りんごの種類は豊富なので一概にはいえませんが、日本で売られているりんご1個の平均的な重さは約300gです。そこから、皮や芯を取り除くと可食部は約250g。

しかし、りんごの皮や皮の近い部分には、実以上に食物繊維をはじめ、ポリフェノール、カリウム、リンゴ酸などといった健康成分がたっぷり入っています。芯はしかたがないとしても、皮をむいて食べてしまうなんてとてももったいないことだったんです。

カロリーも、皮つきと皮むきでは1個あたり約10kcalしか変わらないので、ぜひむかずに食べてください。

・りんごの変色原因は『栄養素』


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では、さっそくりんごを食べよう! となった方、ちょっと待ってください。ただ切っただけだと、りんごはたちまち茶色に変色して悲しい見た目になってしまいます。りんごには、ポリフェノールと酸化酵素の両方が含まれているため、切り口が空気に触れると、ポリフェノールが酸化酵素のはたらきで酸化という化学反応を起こすことが変色の原因です。

しかし、少しの工夫で変色は防げます!

・変色を防ぐ! おいしさが長持ちする保存方法


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前述でご紹介したとおり原因は酸化。なので、酸化の原因である酵素のはたらきを抑えるか、そもそも酸素に極力触れないようにすれば、変色はかなり回避できます。

1、塩水に浸す
もっとも手軽な方法で、やってみたことのあるひとも多いのではないでしょうか。塩の主成分であるナトリウムがポリフェノールをガードすることで酸化をストップしてくれます。2カップ(400cc)の水に塩をひとつまみ(1g程度)。そこに2~3分浸します。

塩は必ずキッチンにあるので試しやすい方法ですが、りんごにしょっぱい味がついてしまうのがいやなひともいますよね。そんな方には、ほかの方法も。

2、ハチミツを溶かした水に浸す
こちらは2カップ(400cc)の水にハチミツを大さじ4入れてよく溶かして、30秒程度浸せば完了。こちらの方法はりんごだけでなく洋梨など他の果実でも効果アリ! (ただし、ハチミツは生モノなので1歳未満のお子さんには控えてください)

3、砂糖水に浸す
しょっぱいのはいやだけど、ハチミツが家にない! という方もご安心。砂糖でもできます。2カップ(400cc)の水に砂糖を大さじ2溶かして、5~10分浸します。ハチミツ水や砂糖水はベタベタしますよね。そのベタベタでりんごの表面が覆われることで、変色を防いでくれます。

4、レモン水に浸す
ほかには、2カップ(400cc)の水にレモン果汁を小さじ2(レモン1/4個程度の果汁)ほど混ぜて、2~3分浸す方法も。時間が長すぎたり、レモン果汁が多すぎるとすっぱくなってしまうのでご注意を。レモン果汁に含まれるビタミンCがポリフェノール類より早く酸素と反応を起こすことで、結果的に空気と触れさせないことになります。

コップに注いだりんごジュースが、変色しないのも理由はここにあります。

5、炭酸水に浸す
また、何か混ぜたりしなくても、炭酸水に5分つけるというやり方もあります。

どの方法でも浸した後は、ラップやジップロックを使って空気に触れないように保存することで、常温で6時間くらいは持つようです。

日本では塩水がポピュラーな方法ですが、海外では砂糖水やハチミツを使うことが多く、パティシエもこの方法を使うんだとか。お弁当のちょっとしたデザートにも重宝するりんごですが、お弁当を開けた瞬間悲しい思いをしないように一工夫してみてください。

■栄養価の高いりんごはダイエットにも美容にも最適!
・コレステロール値を抑制


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りんごの食物繊維には良質なペクチンが多く含まれていて、このペクチンには悪玉コレステロール値を減少させ、善玉コレステロール値を上昇させる効果があるのだとか。悪玉コレステロール値が高いと動脈が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患のリスクを上げることになります。

ペクチンが増えすぎたコレステロールを吸収し、排泄を促進することで、わずか1カ月で悪玉コレステロールを40%も減らす効果があるそうです。お肉や卵などコレステロールの高いものを食べたときは、食後にりんごを食べるといいかもしれませんね。

・お通じに効果的


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ペクチンには整腸作用もあり、胃酸のバランスを整えてくれます。他にも、腸内にある善玉菌(ビフィズス菌)を増やし、悪玉菌を減らすことで便秘も改善。便秘が解消すると、頭痛や肩こりも軽減するのだとか。

乳幼児の胃腸にも優しく作用してくれるので、すりおろしりんごは離乳食後期から取り入れても○。(その際は念のため加熱しましょう)

・むくみを予防


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りんごに多く含まれるカリウムは、ナトリウムを体外へ排出してくれる作用があり、このはたらきによって血圧の上昇を防いでくれます。また、そうすることで、むくみ解消にもつながりますし、食後の満腹感も続くので、ダイエットにもおすすめ!

・美白と美肌の維持をサポート


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りんごにはさまざまなポリフェノールが含まれていて、それらはまとめて「りんごポリフェノール」と呼ばれています。りんごポリフェノールの中でもその6割を占めるのが「プロシアニジン」。このプロシアニジンは、強い抗酸化物質であり、活性酸素の生成を抑えることで、シワやシミを予防してくれます。

プロシアニジンは、全ての品種に含まれていますが、その中でも「ふじ」や「王林」には、やや多くプロシアニジンが含まれています。

■りんごの栄養を存分に摂取する食べ方
・捨てないで! 全部採るなら皮ごと食べよう


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いろいろな効果が期待できるりんごポリフェノールは皮や皮の近くに多く含まれているため、皮ごと食べるのが理想的。ですが、皮の固い食感が苦手なひともいると思います。そんなひとは、皮ごとジャムにしたり、すりおろしたりすることで食べやすくなるのではないでしょうか。

また、皮表面にべたつきがある場合も、それはりんご自体から分泌されたものであり、実はきゅうりやぶどうの果粉(ブルーム)と同じもの。人為的なものではないので食べてもなんら問題はありません。

・加熱すると抗酸化力の吸収率がアップ


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そして、りんごポリフェノールは熱に強く、加熱しても栄養が失われることがないのも嬉しいところ。箱買いして、ジャムにしたり、コンポートにしたりしても大丈夫なんです。しかも、加熱処理によって抗酸化力が9倍になる実験結果もあるそう。

・持続力が短いので一度に食べない


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ただ、りんごポリフェノールの主成分であるプロシアニジンは、体内での持続力があまりないので、朝・昼・夜と分けて食べるのが○。

■コツコツ毎日食べよう!


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コレステロール値を抑えてくれたり整腸作用のあるペクチン、血圧上昇やむくみを緩和してくれるカリウム、美肌や美白効果のあるりんごポリフェノール、それら以外にもリンゴ酸やビタミンCなど健康成分がぎっしり詰まって、食べるといいことづくめのりんご。

加熱後でも効果があるのなら、さらに摂取しやすくなりますよね。健康増進の観点から果実は、1日200g以上食べることを推奨されています。他の果実などと組み合わせつつ、毎日食べ続ければその効果を実感できるかもしれませんね。
(AYA)

当記事はE・レシピの提供記事です。

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