ぐぅたら好きなウチの犬にフィットネストラッカーを装着してみた

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

アプリ:「デイジーはおうちでぐぅたら中」。

うちの愛犬デイジーについて、まず皆さんにも知っておいていただきたいことが2つあります。1つは、デイジーは散歩が苦手な犬だってこと。私がリードを手にとったら、デイジーは喜んでる"フリ"をします。それが一歩外に出たら、はい終了。すぐにお家に戻りたがるんです。不思議でしょ? 2つめは、デイジーはちょっぴりずる賢くて頑固なこと。散歩から抜け出すために、足を引きずって見せたり、気を失うフリまでしたこともありました。心配する飼い主を何度も動物病院に連れて行かせましたが、それが演技だとする証拠はすべて請求書として保管してあります。

そんなうちの犬にフィットネストラッカーをつけたらどうなるのか? やってみましょう。

不思議な犬


デイジーが犬として特別なのは、やっぱり我が子はかわいいから...っていうのはもちろんそうですが、散歩やおもちゃなど、ほかの犬が好きなものを拒むから。でも、運動しないからといってむくむく増量するわけでもなくて、もう長らく2キロちょっとの体重をキープしています。デイジーの日常は、飼い主が仕事をする隣のイスの上で丸くなり、柔らかい毛布に包まれて一日中いびきをかきながらお昼寝すること。

ベッド脇に階段を用意したのに、物怖じせず1メートル近い高さから飛び降りる癖もありますが、獣医さんも推定15歳の老犬とは思えぬほどだといって関節の丈夫さに驚いていました。

とはいえ飼い主からしたら、愛犬が運動してくれないのはちょっと心配なものです。いくら散歩に連れて行こうとしても結局嫌がられてしまうと説明するたびに、獣医さんがそんなわけないだろうという表情をするのも苦痛でしたし...。何より、ウェアラブル機器のレビューをやっているうちに、健康維持のために運動は大事だとますます実感しています。それは、私だけでなくデイジーにも言えることだと思っています。
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デイジーには大きめなトラッカー。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

ちゃんと装着してくれるかな


さて、前置きが長くなりましたが、私が用意したのは「Whistle GO」。犬用のフィットネストラッカーは、オンラインで検索すると結構出てきますが、今回Whistle GOを選んだのは、デイジーがよくやる引っ掻き癖や舐め癖などの予防的な健康トラッキングもできるというため。

GPSトラッキング対応なほか、コンパニオンアプリではデイジーと同じ犬種、年齢の犬が必要とするアクティビティを自動的に計算してくれるといいます。

これは良いスタートになるかも...?
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トラッカー装着直後のデイジー。何してくれるのよ、って目をしています。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

商品が届いて箱から取り出すと、明らかに「1つのサイズですべての犬に対応!」みたいなサイズだったので、デイジーの首に負担がかかるかもという懸念から始まりました。大型犬ですらどうかなと思えたので、デイジーの場合バランスを崩して転んじゃうのでは...と思ったり。

実際にトラッカーを装着させてみると、アパートメントの中を駆け回って不快感を示していました。「クークー、とってちょうだい」と言わんばかりのウルウル目とともに。デイジーの望みを汲み取って、頭をポンポンして頑張ろうと声をかけてみました。デイジーはガッカリして見えましたが「これも記事のためなの」と言っておきました。数時間もしたら、ちょっと慣れたように見えてきました。

データをみたら、なんだこれ!?


最終的に、デイジーには約1ヶ月間装着してもらいました。その結果得られたデータは、私がまだ知らないことを何も教えてくれませんでした。というか、意味わからない数字ばかり出てきたんです。

デイジーと私は、パートナーと彼の猫とともに、約50平方メートルのスタジオアパートメントに住んでいます。この狭い空間で、デイジーの移動距離はあまり多くはありません。なのに、トラッカーによればデイジーは1日3キロメートルほど歩いているというのです。いやいや、デイジーはここ数年で3キロも歩いたことはなかったです。何度か、数分で数キロメートル移動したという記録も出てきました。いやいやいや、ご冗談を。

トラッキングの結果でもっとも多く見られたのは「低活動」と「休息中」を交互に繰り返すというパターン。月末には、デイジーが1日平均18時間以上休んでいたとのデータも出てきました。

唯一、トラッカーが正確だと思えたのはデイジーが特別大きなウンチをしたとき。かなりの量を排泄した後、デイジーは5分間くらい身をかがめながら尻尾を激しく振ってダンスをするんです。この「アクティビティ」がちゃんとタイムラインに反映されていたのを見たら、ちゃんとトラッキングしてくれているんだと実感できました。
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いつもの午後のデータ。“Low activity”が意味するのは、デイジー用ベッドから出て私のデスクを通り過ぎて餌に向かうアクティビティのこと。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

作戦、失敗かも?


デイジーのお散歩嫌いはもうわかっているので、ソーシャルディスタンスを意識した遠足を何度か計画してみました。

Whistle GOではGPS機能を使って、犬の「安全圏」を設定できるのですが、そのゾーンを離れると、一緒にいない場合はスマートフォンに通知が届くようになっています。これは長い歩行やハイキングの追跡にも使えます。

ということで、アウトドアピクニックと2度のハイキングにデイジー(+トラッカー)を連れ出してみました。デイジーは野外を歩くのは得意じゃないですが、外にいるだけなら大丈夫な子です。犬用のバッグに入って私のお散歩についてくることもできる子です。が、バッグから出してあげると、どうしたことか必死に中へ戻ろうとします。

最初のハイキングでは、デイジーに15メートルくらい歩いてもらうことにしました。真っ直ぐな道にかわいいお花が咲いているので、草花の匂いを嗅ぎながらトコトコ歩いてくれるかなと思ったんです。が、たんぽぽの香りを嗅いだかな、どうかな、というところでデイジーは座り込んでしまいました。彼女が嫌いな言葉「バイバイ、デイジー!」と言い残してその場に置いてけぼりにするフリをしてみたら、やっと歩き出しました。3メートルくらい。そして、悲しみに溢れんばかりの遠吠えが始まりました...。

でも、私だって負けません。もうちょっと歩いて欲しかったので、また少し距離を置いてみました。するとデイジーはもう無気力に横たわって見せたので、ここで私の負け。犬用バッグにデイジーを戻すことに。

2度目のハイキングではもうちょっと急な坂がありました。デイジーはもはや「私が歩かないって知ってるんでしょ」と言わんばかりの態度。バッグの中で舌を出しながら幸せそうに過ごしていました。

困ったのは、トラッカーがハイキングを記録していたこと。あたかもデイジーが歩いたかのように、1度目のハイキングの10キロメートル、2度目のハイキングの3キロメートルが加算されていました。物理的には、デイジーはたしかに移動したけどさ...。
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私が用意したピクニックはなんてことないな、って思ってそうなデイジー。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

予防健康機能に関しても、期待していた結果は得られませんでした。トラッカーが大きく、デイジーの小さな体の動きを考慮できずに測定値が不安定になった可能性があります。引っ掻き癖に多くの時間を割かなかったというのはデータの通りだとは思いますが。

前述したように、デイジーには歯がありません。彼女の舌は絶えず口から垂れ下がっています。私がデイジーを養子として引き取ったとき、彼女は目に見えるすべてのものをなめるという神経症を持っていると伝えられました。枕、カーペット、ソファー、デイジー自身、私、私のパートナー、床、すべて。1か月後、トラッカーによればデイジーは過度な舐め癖がないとのこと。でも、私はわかっています。このデータが不正確であることを。デイジーの舐め癖をこの目で見ているのでね...。
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ヘアカット後のデイジー。お昼寝しながら「トラッカーがいなくなって良かったワン」とか思ってそう。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

もし、1日10分歩いてくれさえすれば、すべてはうまくいくと思っています。デイジーの健康維持にもなるし、私の不安もちょっとは和らぐかなって。トラッカーを機に、何か変わるかなと期待していましたが、結果的には私たちが一緒に過ごした5年間のなかでも過去最高に昼寝に勤しんでいる様子でした。

グルーミングの予約があったのでトラッカーを外すと、デイジーは勝利の笑みを浮かべた気がしました。デイジーが眠いなら寝させてあげれば良い、という人もいます。私だってたまに思わないわけではないんです、もしかしたらデイジーは猫なのかもしれない、って。

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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