劇場やスタジアムでの感染リスクとその対策…新型コロナ感染対策の専門家がズバリ解説

TOKYO FM+

2020/7/31 20:50

本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Skyrocket Company」。7月21日(火)放送のコーナー「TOKYO FM新型コロナウイルス関連情報」のテーマは、「スーパーコンピュータ『富岳』を活用した新型コロナ感染対策の研究」について。番組の冒頭でフリーアナウンサーの高橋万里恵が、理化学研究所チームリーダーで神戸大学教授の坪倉誠さんに話を伺いました。



※写真はイメージです

高橋:新型コロナウイルスの感染経路として、非常に小さくなった飛沫(=エアロゾル)による“空気感染”の可能性が示唆されています。そこで、“室内環境においてどのようにウイルスの飛沫が拡散するのか”を、スーパーコンピュータ「富岳」を使って研究を進めているのが理化学研究所の新型コロナ対策チームです。

チームでは、通勤列車内、オフィス、教室、病室といった室内環境においてさまざまな条件下で感染リスクを検証。感染防止に役立てようと、空調や換気、湿度、パーテーションなどの違いでどのようにリスクが減らせるのか、その対策を提案しています。この時間は、坪倉さんに「劇場やスタジアムでの感染リスクとその対策」について伺いました。

坪倉:これから社会経済活動を戻していくなかで、どうしても人が集まるところが、劇場やスタジアムなどです。そういった場所で、どの程度人が集まれるのか。そして人が集まるためには、どんな対策をすればいいのかシミュレーションを進めていきたい。

むしろ、劇場みたいに上に空間がたくさんあるところのほうが安全なのです。人の体温によって飛沫は上のほうに上がっていくので、上に十分な空間があればあとは空調で全部抜けていきます。それよりも、天井が低く十分な空気がないようなところではエアロゾルの濃度が高くなってくるので、リスクは高くなります。

劇場やスタジアムの危険なところは、どうしても人が“密”になること。そういった場でも黙っていればいいのですが、“話をする”、“叫ぶ”、“歌う”と飛沫の量はどんどん多くなるのでリスクは高まっていきます。

現在、各業界で50%の収容人数を動員するためのガイドラインが策定されていますが、我々もシミュレーションの一部を提供してガイドライン策定のお手伝いをしています。声を出すのか、歌うのか、クラシックコンサートのように静かに聴いているのかなど、シチュエーションの違いによって適切なガイドラインとして差をつけるのはすごく難しい。僕らもシミュレーションでいろいろなケースを出しますが、どうしてもそれだけでは難しいので、まずは現場の様子を見ながら少しずつ制約を緩和していく。様子を見てクラスターの発生がない場合は、段階を追って数ヵ月かけて戻していくのがいいと思います。

高橋:劇場のような換気の悪い密閉空間について、厚生労働省は3月30日(月)、1人あたりの換気量の基準を示しました。それによると、ビル管理法に基づいて1人あたり1時間で30㎥(立方メートル)、新鮮な空気が供給されれば、“換気の悪い空間”を避けられるとしており、「毎時2回の室内換気を実施することが、より望ましい」とも示していますが、多くの会場では窓の設置がないのが現状のようです。

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【番組概要】
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月~木曜 17:00~19:48
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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