接触感染、飛沫感染、エアロゾル感染…湿度によって変わる“感染リスク”を専門家が解説!

TOKYO FM+

2020/7/31 11:40

稲垣吾郎(月・火曜)、ハマ・オカモト(水・木曜)、吉田明世(月~木曜)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「THE TRAD」。7月21日(火)放送のコーナー「TOKYO FM新型コロナウイルス関連情報」のテーマは、「スーパーコンピュータ『富岳』を活用した新型コロナ感染対策の研究」について。番組の冒頭でフリーアナウンサーの高橋万里恵が、理化学研究所チームリーダーで神戸大学教授の坪倉誠さんに話を伺いました。



※写真はイメージです

高橋:新型コロナウイルスの感染経路として、非常に小さくなった飛沫(=エアロゾル)による“空気感染”の可能性が示唆されています。そこで、“室内環境においてどのようにウイルスの飛沫が拡散するのか”を、スーパーコンピュータ「富岳」を使って研究を進めているのが理化学研究所の新型コロナ対策チームです。

チームでは、通勤列車内、オフィス、教室、病室といった室内環境においてさまざまな条件下で感染リスクを検証。感染防止に役立てようと、空調や換気、湿度、パーテーションなどの違いでどのようにリスクが減らせるのか、その対策を提案しています。ここでは、坪倉さんに「湿度によってエアロゾルの飛び方はどう違うのか」について伺いました。

坪倉:ひと口に感染といっても、接触感染、飛沫感染、エアロゾル感染という3つの感染リスクがあります。それぞれで対応は少しずつ違ってくるので、いまどのようなリスクがあるのかを常に考えて、適切な対応をとることが大事です。

湿度による飛沫のシミュレーションをおこなった結果、湿度が高いと飛沫が乾燥しないので、自分たちの周りに比較的大きな飛沫がどんどん落ちていくような状態でした。ところが乾燥していくと、飛沫は急速に乾燥していくので小さくなって空気中を漂うわけです。つまり、湿度が高いときは飛沫感染のリスクが高くなり、湿度が低いとエアロゾル感染のリスクが高くなります。

このように、環境によってリスクはどんどん変わってくるので、自分なりに考えること。例えば、今日は湿度が高いので飛沫は自分の近くに落ちているだろうから、拭き掃除を丁寧にして接触感染、飛沫感染を抑えようといったような意識を持つことが重要だと思います。

高橋:まさにいまの時期、湿度が高いときはウイルスが下に落ちるので、例えば職場では机を拭くなどの対策が必要なのでしょうか?

坪倉:オフィスはエアコンが効いているのでそれほど湿度は高くなりませんが、秋冬に比べると湿度が高くなるので、飛沫感染のリスクが高くなります。一方、エアロゾル感染については、秋冬に比べると若干低くなる。拭き掃除は、非常に大きな対策になると思います。机を拭いて手を消毒するなど、小まめな対策が重要です。

高橋:坪倉教授によると、「湿度は飛沫の蒸発に大きな影響を与える」と言います。湿度が低いとき、例えば湿度30%では飛沫が蒸発し、飛沫感染のリスクは低減する一方で、より多くのエアロゾルが飛散するので、エアロゾル感染のリスクは高まります。

そして湿度の高いとき、例えば湿度90%の場合は、飛沫は蒸発しにくく、飛沫が下に落ちるため飛沫感染のリスクは高まるということです。こうした、環境の変化でリスクも変わるので、環境に合わせて対策も変えていくことをしっかりと覚えておきたいですね。

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【番組概要】
番組名:THE TRAD
放送日時:毎週月~木曜 15:00~16:50
パーソナリティ:稲垣吾郎(月・火曜)、ハマ・オカモト(水・木曜)、吉田明世(月~木曜)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/trad/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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