日本卓球界の先駆者・松下浩二 日本初の“プロプレーヤー”を決意した理由

TOKYO FM+

2020/7/30 20:00



松下浩二さん

荒川静香と高橋尚子がパーソナリティを務め、東京海上日動がお送りするTOKYO FMの番組「MY OLYMPIC」。かつての名選手から将来有望なオリンピック代表選手のタマゴまで、さまざまなアスリートの輝きをお届けしています。7月20日(月)~24日(金・祝)、27日(月)~31日(金)の放送では、卓球・元日本代表の松下浩二さんが登場。本記事では、7月20日(月)~24日(金・祝)でのトーク内容を紹介します。



1992年バルセロナオリンピックから2004年アテネオリンピックまで、4大会連続でオリンピック出場を果たした松下さん。

卓球を始めたきっかけは、中学のときに卓球部に入部した5つ年上の兄の影響だったそうで、「近所にたまたま卓球場があって。そこに通い始めて、父と卓球をしたのが出会いだった」と振り返ります。

本格的な指導を受けるきっかけも兄が大きく影響していたそう。兄は中学3年生のときに全国大会に出場するほどの腕前だったそうで、「たまたま自宅から歩いて5分くらいのところに全国大会常連の高校があって、そこに特待生として入ることになったんです。その高校の卓球部の監督さんがたまたま近所のおじさんで(笑)。『(練習を)やるところがないなら、おじさんが教えてあげるから高校にきなよ』って感じで、しっかりとした競技に入っていった」と松下さん。

松下さんが卓球にのめり込んでいた大学3年生のとき、1988年ソウルオリンピックから卓球が正式種目として採用に。テレビで選手たちが試合をしている姿を観て、「“世界選手権とは雰囲気の違う大会だな”と感じた。4年に1回の世界的なスポーツイベントですし、“自分も出たい!”という強い気持ちが湧きましたね」と当時の思いを語ります。

その4年後、1992年のバルセロナ大会でオリンピック初出場。憧れだった夢の舞台に、「出るだけで満足してしまっていた」と悔しさをにじませます。テレビで観ていたソウル大会でのイメージとは全然違い「“こんなにも緊張するものなんだ……”と痛感した」と言います。

そして、初のオリンピックの試合を終えた松下さんに大きな気持ちの変化が。「実業団に入って仕事をしながら卓球をやっていたんですけど、片手間で卓球をやっていても世界のレベルには勝てないし、やっぱり“プロ”だと思った」と決意します。

その思い通り、松下さんは日本人として初のプロプレーヤーに。前例のないことへの挑戦だっただけに、「まわりの人に聞いたうちの9割は『なんでそんな無謀なことをするの?』って」と背中を押す声は少なかったそうですが、「世界選手権に出るような先輩たちは、会社に入ったはいいが、(両立ができずに)結局卓球をやめて仕事をやるんだけど、そこで戦えなくてまた卓球の世界に戻るっていう方が多かったんです。みんなは“無謀”と言ったけど、(先輩たちの姿を見て)僕のなかでは計算づくでプロ選手になった」とキッパリ。

1996年アトランタオリンピックは、プロプレーヤーとして迎えるだけに「やっぱり勝たないとプロの卓球選手として評価されませんから。オリンピックでメダルを獲ることに人生を懸けていました」と思いを打ち明けます。

そんな決死の思いで臨んだ2度目のオリンピックでしたが、シングルス9位、ダブルス5位という結果に。念願だったメダルには届かず、「1997年の世界選手権ではダブルスでメダルを獲ることができたので、やはりタイミングと実力が足りなかった」と松下さん。

プロプレーヤーとしてさらなる飛躍を遂げるべく、松下さんはドイツ・ブンデスリーガへの挑戦を決意します。「2部で入ったんですけど、“1部のチームでやりたい”と。そこでやるには、2部で1番勝つしかなかった。そして、36勝3敗という非常にいい成績をあげることができた」と胸を張ります。

そして、1シーズン目から目覚ましい活躍ぶりを見せた松下さんのもとに、1部の強豪チーム ボルシア・デュッセルドルフからオファーが舞い込み、2シーズン目からは目標だった1部でのプレーを実現させます。「(デュッセルドルフでは、)トレーナーがいて、専任のコーチがいて、マネージャーがいて、マッサージをする方もいて……本当に卓球だけに集中できる環境でした。試合も、お客さんは常に満員という素晴らしい環境でしたね」としみじみ。ブンデスリーガでのプレーも日本人選手としては初のこと。

そんな日本卓球界の草分け的存在として、卓球人生を駆け抜けた松下さんは、日本とドイツの競技に対する土壌の違いを痛感したようでした。

次回7月31日(金)の放送をradikoタイムフリーでチェック!

<番組概要>
番組名:MY OLYMPIC
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週月~金曜6:55~7:00(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:荒川静香、高橋尚子
番組Webサイト:https://www.jfn.co.jp/myolympic/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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