フェラーリのパーティに初参加。お金を積んでも買えない経験と芽生えた野望

日刊SPA!

2020/7/30 08:30

―[レディオブック板垣雄吾の「やりたくないことはやらなくていい」]―

やりたいことだけやっていたら、日本の小さなスマホ修理会社が世界のフェラーリと業務提携。でも、契約した途端、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大でF1日本GPは開催中止……。渋谷で働くベンチャー社長がジェットストリームな日々をつづる!

これまで、わりとサラッとフェラーリとの出来事を書いてきたが、契約合意のやり取りは、なかなかハードだった。

イタリアとの時差は8時間。日本時間でいうと18時からが本場。0時~2時の打ち合わせはザラ。昨日話したことが覆される。細かい調整や契約内容の出し戻しなど、気の抜けない期間。しかも、本業でも売掛が年明け早々に5000万円止まるという心臓が止まるような出来事も起きた。

なるほど。神は試練を与えてくれるんですね。本当にありがとうございます……。とポジティブ(?)に変換しながら日々を駆け抜けてきた。

そんなわけで、昨年12月に契約が決まって2月にイタリアに行くまでの期間の記憶がないw。

本当は、ここにいろんなストーリーがあったんだろうけど、思い出せないくらい心身的に負荷をかけて進んでたんだと思う。

そんなバタバタのなか、いつのまにかイタリア行きの日が近づいてきた。

◆「welcome to ferrari family!」に涙した

新型コロナウイルスの感染が本格化するちょっと前の今年2月11日、イタリアのマラネロでF1フェラーリの新型発表会が行われた。日本企業としては約20年ぶり、フェラーリのF1マシンにレディオブックのロゴがいよいよ掲載がされる。もちろんパートナー枠として。

恥ずかしながら、齢40の僕個人としては初海外。せっかくの記念なので、弊社メンバーも一緒にイタリアへ飛んだ。

全てが新鮮。全てが初体験。初フライトで初長時間フライト(約13時間)……。到着してからはエージェントのみなさんにエスコートしていただき、本場のイタリアンを堪能しながら、初日はミラノを観光した。

ミラノの大聖堂(ドゥオーモ)に言ったり、朝昼晩、(量がとにかく多い)イタリア料理を堪能した後、2日目はマラネロに移動してスクーデリア・フェラーリの本社へ。

フェラーリ幹部から

「welcome to ferrari family!」

英語が喋れる聞けるわけじゃない自分でもはっきりと聞き取れた言葉だった。

その瞬間、契約前後のドタバタから売掛5000万円がストップして経営であくせくしながらイタリアに来るまでの色々な思い出が、バーーーーーっと駆け巡り、無意識のうちに左目からスーーっと涙が流れた(たぶん誰も気付いてないとおもうけど)。

成長したい

願望のような思いではなく

成長せざるを得ない

結果に無理矢理でも合わせていく

そういう強制力こそが圧倒的成長を促すことができる、革命を引き起こせるトリガーになるんだ。それこそ「結果としての事実」を体験できた。

◆新たな野望はフェラーリファミリーのなかでも成り上りたい…

後日、イタリアにあるムニキパーレ劇場で行われたスクーデリア・フェラーリF1マシンの「SF1000」発表会では、フェラーリのドライバー、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレール、代表のマッティア・ビノットが登場。オープニングではオーケストラ、DJによる演奏が行われたり、バレエダンサーによるパフォーマンスも披露されるなど、独特な世界観に圧倒された。

発表会後の立食パーティーではフェラーリ関連企業のみの空間で、名刺交換や意見交換がなされた。当然イタリア語はおろか、英語もわからん僕はエージェントにくっつきながら名刺交換。

この場での名刺交換は、今のところ1つもビジネスにはつなげられていない……。いわゆるフェラーリファミリーの一員になったばかりの日本の新参者には、なかなかハードル高めな空間だったけど、この空間でも成り上がっていきたいという新たな野望を産み落とせたので、参加の意義はあったかなと密かにモチベーションが上がった。

とにかく「世界的なブランドとは何か?」を肌で体験できたこの経験は、いくらお金を積んでも買えない経験だ。

新型コロナで世界がグチャグチャになる直前。コロナ禍根の前にイタリアに行けて体験をできたのも、たまたまなのか必然だったのかはわからんけど、とにかく自分の運の良さには自身も感心した。

しかし、ここからが本当に辛く厳しい日々のはじまりだったとは、イタリアでウキウキの自分には想像できないことだった。神様、本当にありがとう。

―[レディオブック板垣雄吾の「やりたくないことはやらなくていい」]―

【板垣雄吾】

1980年生まれ。青森県弘前市出身。レディオブック株式会社代表取締役/CEO。大学卒業後、プロ格闘家としてデビュー。個人事業主を経てレディオブックを起業。2015年にオンデマンドiPhone修理ブランド「i+Remaker(アイリメーカー)」を⽴ち上げ、単独店舗で年商1億円達成。現在もエリアを拡大している。ツイッターアカウントは@yugo_itagaki。著書に『やりたくないことはやらなくていい』(幻冬舎)

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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