明石家さんま「授乳中も女として見てほしいんやろ?」発言が批判呼ぶ セクハラで冷える空気読めず?

wezzy

2020/7/30 07:00


 明石家さんまのバラエティー番組におけるセクハラ発言がまたもや問題視されている。

7月21日放送『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)でのことだ。この日は「新婚vsバツありvs独身 結婚は幸せなのか?SP」と題し、結婚生活について語る回が放送されていた。

そのなかで「仕事の付き合いで飲み会に行く夫を許せる?」といった話題になった時、シングルマザーで二児を育てる西山茉希が、実感のこもったコメントをした。

<子ども生まれて、その1、2年の間の旦那さんの過ごし方ってすごい重要だと思うんですよ。こっちが授乳やら睡眠不足やらで毎日『ワーッ!』となっている1、2歳の時、あまりにも飲み会を続けられると『いつまでも待っている女だと思うなよ!』っていう感情になってくるわけじゃないですか。お母さんにはなるんだけど、女として、妻としての寂しさって埋まることはないんですよ>

すると明石家さんまは次のように混ぜっ返した。

<だから、要するに、おっぱい・ミルクあげている時とか、お尻パッと触ったら嬉しかったんだ?>

さんまのこの発言にスタジオは非難囂々。西山と同じくシングルマザーの大島由香里は<それは違う……。もう余計イラっとします>と言い返すも、さんまは微妙なスタジオの空気に自らの意見を見直すこともなく、さらに続けた。

<女として見てほしいんやろ? 髪の毛ボッサボサでおっぱいあげて『もう~!』とか言っている時に、(お尻を触るジェスチャーをしながら)『おいっ!』とかってやったら、『女として見てくれている~』とかって、な?>

これに対し、最近第一子が誕生したばかりのチョコレートプラネット松尾駿が、<さんまさんの女性を見る見方がすごく下品ですよ>と冷静にツッコミを入れる。

松尾の発言にスタジオでは爆笑が生まれたが、さんまはよくわかっていない様子で、<それが女性じゃない?>と質問。松尾は<じゃないと思います>と毅然と言い放ち、さんまは<あ、そうか……>とつぶやいてコーナーは終了した。

『さんま御殿』の一連の絡みに、SNSでは「さすがに引いた」等、怒りを訴える視聴者の感想が多く投稿された。また、大御所芸人の時代にそぐわない発言に毅然とツッコミを入れたチョコレートプラネット松尾の姿勢を称える声も多い。

明石家さんまは確実に日本のお笑い、テレビを牽引してきた第一人者だ。しかしセクハラや女性蔑視的な発言が炎上する機会が、この数年で急増している。さんまは「会話を盛り上げるためのネタ」として女性ゲストに対するセクハラ発言を繰り返してきたが、むしろそれによって会話が「盛り下がる」ようになったのである。

桐谷美玲に「抱かれておけ」、加藤綾子に「抱きたい」
 一例をあげよう。2017年12月放送『行列のできる法律相談所 クリスマスザンゲSP』(日本テレビ系)でのことだ。

「FIFAクラブワールドカップジャパン2016」(クラブW杯)の特別番組で明石家さんまと共演した桐谷美玲が、試合会場のエレベーターでさんまから「桐谷。今夜、ロナウドに抱かれておけ。未来の日本代表のために(クリスティアーノ)ロナウドのDNA、ゲットしてこい!」なるセクハラ発言をされたと、『行列~』で訴えた。

しかしさんまは、「俺は真剣に言うたんや。ロナウドのDNAが日本サッカー界に必要や、と。下ネタでも何でもないねん」「芸能界の先輩の言うことを聞いてくれたらいいねん」とまったく悪びれる様子はなかった。

桐谷の事務所も交えた大問題に発展してもおかしくないエピソードだが、そうならなかったのは、さんまが日本の芸能界において絶対的な権力をもっているからである。

さんまは自身がもつ権力が相手にどのような影響をおよぼすか無自覚なようだ。共演した女優や女性タレントに対して「付き合ってほしい」「結婚してほしい」という“求婚芸”をしばしば行うが、これもさんまのような権力者が行うことはもはや適当ではない。

2018年5月放送『さんま&女芸人お泊まり会 ~初めて後輩に語る、62年走り続けた男の人生哲学~』(フジテレビ系)にて、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で長く共演している加藤綾子との関係について問われた際、「付き合いたいし、抱きたい」「当たり前やんけ! 付き合いたいし抱きたいやろ、あれくらいのクラスの女だったら」と回答したことも、純度100%のセクハラだとして話題になった。

レギュラー番組をともにする司会者が自分のことをそのような目で見ていると知れば、共演の仕事がしにくくなるし、「誘いを受けて断れば仕事がなくなるかもしれない」という不安も抱く。典型的なセクハラであり、パワハラなのだが、そのような構造をさんまは今もなお理解していないのだろうか。

セクハラで冷える空気をさんまは読めない?
 チョコレートプラネット松尾のように、共演者がさんまに直接ツッコミを入れることも増えてきた。

2019年6月放送『さんまのまんまSP』(フジテレビ系)では、星野源がツッコミを入れている。この日さんまはゲストの石田ゆり子に対して、<おいくつになられたんですか><独身ですよね。一度も結婚なさらずに今日まで来られたんだ><妹さんは結婚されてますよね><なぜこんなきれいな人を独りぼっちにさせたんでしょうね>などと、執拗に結婚していないことを話題にした。

その時、同じくゲストで出演していた星野は、<アメリカだったら社会問題ですよ。出会う人に全部求婚している人なんていないですからね。訴えられますよ>と嗜めていたのだ。

もちろん明石家さんまがセクハラ発言をするのはいまに始まったことではなく、これまでもずっとそうだった。そういった会話が場の空気を暖めたり、盛り上げることに寄与した時代があった。日本社会はセクハラを許容していたと言える。

しかし、社会は変容している。セクハラが許容されていたのは、被害を受けても女性が我慢していたからであり、この社会が「セクハラはしてはいけないこと」という認識を共有していなかったからに他ならない。2020年現在、セクハラを許容する空気はもうない。テレビという業界においても、これはNG行為になったのだ。

セクハラを連発し空気を読み取れないシーンが増えたことで「潮時では」と批判されもするが、しかしさんまには若い世代の声を聞き入れようとする態度が見られる。『さんま御殿』でも、チョコレートプラネット松尾のツッコミに怒ったり反論したりせず、<あ、そうか……>と納得して会話を終えていた。さんまが社会の価値観の変化を受け入れ、令和もお笑いモンスターとして突っ走る姿を見たい視聴者は大勢いるのではないか。

当記事はwezzyの提供記事です。

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