通勤電車、オフィス、教室…新型コロナウイルスの“エアロゾル感染”を抑えるには?

TOKYO FM+

2020/7/30 07:40

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。7月20日(月)放送のコーナー「TOKYO FM新型コロナウイルス関連情報」のテーマは、「スーパーコンピュータ『富岳』を活用した新型コロナ感染対策の研究」について。番組の冒頭でフリーアナウンサーの高橋万里恵が、理化学研究所チームリーダーで神戸大学教授の坪倉誠さんに話を伺いました。



写真はイメージです

高橋:社会経済活動の再開とともに再び広がる、新型コロナウイルスの感染症。なかでも職場内クラスターや劇場内クラスターといった感染拡大が、私たちの身近な場面でも起きています。またこのような場面では、非常に小さい飛沫(=エアロゾル)による“空気感染”によってクラスターが起きている可能性も示唆されています。

そこで、“室内環境においてどのようにウイルスの飛沫が拡散するのか”を、スーパーコンピュータ「富岳」を使って研究を進めているのが理化学研究所の新型コロナ対策チームです。

坪倉:コロナウイルスは目に見えないから、みなさん怖いわけですね。ですから、例えばオフィスや教室、通勤電車のなかでどういうふうに拡散していくのかシミュレーションし、目に見える形で届けたいという思いが、我々にはありました。スーパーコンピュータはとても速く計算できて、いままでにやったシミュレーションは大体1,000ケースにのぼります。そういった結果を吟味して、少しでも私たちの社会経済活動が元に戻るようになればいいなと思っています。

高橋:坪倉教授のもと、今年4月末から始まったこの研究では、通勤列車内、オフィス、教室、病室といった室内環境においてさまざまな条件下でシミュレーションがおこなわれ、6月にその結果が公開されました。そのなかから、まずは最も身近な予防策である“マスクの効果”から伺いました。

坪倉:大きく分けると10㎛(マイクロメートル)以上の飛沫と、目には見えにくい小さなエアロゾルという飛沫に分けることができます。小さな飛沫と大きな飛沫に分けて解析をおこないました。そのシミュレーションで1番印象的だったのはマスクの効果。マスクを着けてやると、10㎛以上の大きな飛沫は99%抑えられるんです。

問題は小さな飛沫。エアロゾルはマスクの隙間から約50%が抜けていくという結果が出ています。だから、まずはマスクをしっかりして大きな飛沫に対するリスクを抑える。そのうえでエアロゾルに対してはしっかり換気をする。この2本立てをすることでリスクはかなり抑えられるのではないかと思います。

高橋:まずこの10㎛以下の小さな飛沫が、「エアロゾル」と呼ばれるもので、富岳によると大きな飛沫は99%マスクで抑えられるそうですが、小さな飛沫のうち50%はマスクの隙間から漏れてしまいます。また不織布マスクのフィルターからも、5%程度漏れてしまうとのこと。なので、まずマスクで大きな飛沫を抑えるというのが1つ。そして、エアロゾルに対しては、しっかり換気をする。この2つでリスクを抑える必要があります。

マスクしていれば“大丈夫”ではなく、エアロゾルの50%はマスクから漏れてしまうということを意識することが大切です。

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【番組概要】
番組名:高橋みなみの「これから、何する?」
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:高橋みなみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/korenani
番組SNS:
LINE=@korenani
Twitter=@KoreNaniTFM
Instagram=korenanitfm

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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