ソニー「α7S III」が遂にデビュー。初のバリアングルが意味するのは「4K決戦兵器」

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Image: ソニー

ついに出た出たやっと出た!

α7兄弟のなかで高感度特性がズバ抜けているα7Sシリーズ。その最新モデルである「α7S III」(ILCE-7SM3)が本日発表されました。発売日は10月9日(金)。前モデルであるα7S IIから実に5年ほどの時間を経ての新作です。市場想定価格はボディ単体で40万9000円ですって。

あれ、意外と安い...?

α7シリーズとして初めてバリアングルモニターを搭載。ソニーはα7S IIIをワンオペでシネマライクな4K動画を撮るための決戦兵器として位置づけているみたい。

少しまえに予想記事を書きましたが、その答え合わせもかねて特徴を見ていきましょう。

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「フルサイズ」で「1210万画素」の強み

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Image: ソニー

2020年現在。スマホでも数千万画素が当たり前となったこの時代に、新開発の裏面照射型フルサイズ約1210万画素センサーを搭載するというチャレンジングがキラリ。

主観となりますが、約4240万画素のα7R IIIでも約6100万画素のセンサーを用いたα7R IVでも、ISO12800を常用していいと感じました。ここまでノイズ減らしたなら十分でしょ、という。

しかしα7S IIIはあらためて、フルサイズ×低画素(といっていいのか悩むけど)の画素ピッチの大きさが実現する低ノイズと広いダイナミックレンジをアピールしています。常用ISO感度は80~102,400、拡張ISO感度は静止画40~409,600、動画80~409,600。ダイナミックレンジは15ステップ以上ですって。

また、画素数を抑えたうえで裏面照射型とすることで高速読み出し→高ビットレートを実現し、ディストーション歪みも低減される。α9のアンチディストーションシャッターと比べてみたい。

内部記録できる顔ぶれが豪華


α7S IIIは4K 120pの内部記録撮影に対応し、4K 24pとして使えば実速度~5倍スローモーションまで時間の流れを自由にコントロールできます。スローモーションを効果的に使うシネマライクな映像が増えてきた現在の需要に合わせた仕様といえます。

忠実な色再現+エッジをシャープに記録してくれる4:2:2 10bitフォーマット、フレーム間の圧縮をしないIntra(All-I)方式にαシリーズで初めて対応し、最高ビットレートは600Mbpsで内部記録できます(SDXC V90以上のカードが必要)。また外部記録時は16bitのRAWデータをHDMIで出力できます。

このスピードを実現するための約1210万画素センサーでもあるのでしょう。とはいえ気になるのは熱問題です。

4K 60pなら最大1時間撮れます

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Image: ソニー

α7S IIIは熱伝導性に優れたグラファイト(黒鉛)素材を手ブレ補正ユニットに組み込んだことで、センサーの放熱効果が大幅にアップ。ソニー内部の測定条件によると、従来より5倍の放熱効果が得られたそうです。さらに内部に熱がこもらないように、放熱経路を最適化。ファンレスでも最大1時間の4K 60p記録ができるように。映像性能だけじゃなく、決戦兵器たる持久力も兼ね備えています。

「944万ドットのEVF」はマジだった


静止画撮影における機能もアップデート。なんといっても944万ドットのEVFにイヤッホウ! EVFのぞいた瞬間に「これは!」と驚けるはず。シャッターを切る前からレンズの個性がはっきりと判断できるでしょう(予想当たり)。

α7Sシリーズもついに像面位相差AFを搭載。測位点はα9 II超えの759点です。もちろんリアルタイム瞳AFや動物の瞳AFにも対応しています。最新の画像エンジン、BIONZ XRのポテンシャルを感じさせるスペックです。
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Image: ソニー

メモリカードスロットはデュアルスロット。どちらのスロットもSDカード/CFexpress Type Aに両対応します。CFexpress Type A使用時は非圧縮RAW+JPEGで1000枚以上の連写が可能に。データ書き込み中でもメニュー画面をタッチ操作したり、再生画面を見ることができる高速&マルチタスク性能もα7S IIIのキーポイントですね。

クアッドベイヤーではないけれども

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Image: ソニー

α7S IIIのウワサの1つに、クアッドベイヤーセンサーを搭載するというものがありました。しかしα7S IIIに搭載されるのは、ガチな1200万画素センサー。

このあたり、α6000系の4K撮影で苦渋を飲んできた歴史が関係してるかも。α6300とかはオーバーヒートしやすく、一度熱くなってしまうと冷えにくく再撮影が可能になるまで時間がかかるという問題があったんですよ。

だからこそオーバースペックは狙わず、α7S IIIはシネマクオリティの動画が撮れるミラーレスという立ち位置をはっきりとさせた。プロユースで、稼ぐためのカメラとして、4Kを着実に撮れるカメラに仕上げてきたんじゃないかな、と思えます。

Source: ソニー

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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