『ハケンの品格』13年越し大泉洋の葛藤に「くるくるパーマも心境の変化が…」

dwango.jp news

2020/7/29 06:30


いよいよ残すところ2話となったドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)。篠原涼子演じる“伝説のスーパーハケン”大前春子が13年ぶりの復活ということで話題沸騰中の同ドラマ(以下第6話ネタバレあり)。

22日に放送された第6話では、社長(伊東四朗)からの指名で、業務合理化の戦略担当となった東海林(大泉洋)。「S&Fのカルロス・ゴーンになります!」と意気込むのだが、小さなコストカットばかりで会社が期待するような成果を出せない。「このまま業績が改善しないと、我が社は大規模な人員削減をせざるをえない」「社長がよそ者だとおっしゃっているハケンから切ることになるだろう」と会社の行く末を耳にした東海林は、社長の言葉を思い出す。「君は13年間本社から離れていた」「人間関係のしがらみがない」。

自社ブランドの弁当「まごころ弁当」を作る隅田フーズは、昔ながらの日本の良さにこだわった里中(小泉孝太郎)肝いりの弁当屋。だが隅田フーズの利益率が低いことに気づいた東海林は、親友・里中が隅田フーズの作る弁当を大切にしていることを知りながら、“人間関係のしがらみがない”自ら、コストカットのため隅田フーズとの契約を打ち切ろうと動き出す...。



「情」と「理」のはざまで葛藤する東海林だが、バーでの春子とのやりとりが『ハケンの品格』ファンたちの心に響いた。

「おれは会社を愛してる。そこで働く人たちのことを同じ釜の飯を食う仲間だって思ってる」「13年前とは違うんだ。今はあんたたちハケンのことも仲間だって思ってるからな」。

東海林が隅田フーズとの契約を打ち切ろうとするのは、ハケンを含む「仲間」を守るためだったのだ。もともとは現在の社長や部長・宇野(塚地武雅)のようにハケンに対して少なからず差別意識を持っていた東海林の13年越しの心境の変化に、視聴者からも「13年もの間で、くるくるパーマも心境が変化したんだな」「仲間意識持つようになったの嬉しいなぁ」「東海林さん派遣も仲間だって 成長した」といった声が寄せられた。

東海林らが勤務する食品会社S&Fは、AIを導入することで会社の無駄を見直し、徹底的なコストカットをしていくことになった。AIは、人間の手で入力された情報に基づき、完璧な計算で結果を示す。隅田フーズが作る「まごころ弁当」の木製容器も、一枚一枚手作業で収穫した仕切りの笹も、AIから見れば無駄でしかない。人が利益率のみを求めれば、そのための最適解を出すだけだ。

結果的にS&Fはコストのかかる隅田フーズとの契約を打ち切り、無駄をなくすことに成功したわけだが、隅田フーズが作る「まごころ弁当」に惹かれた大手との取引のチャンスを逃すことになるのだった。

AI=人工知能の進化はすさまじく、人々の生活を豊かに、便利に、楽しくしている。S&Fのようなコストカットの分析や、人にぶつかりそうになれば自動で止まる自動車、自動で適切な水量や洗い時間を決めてくれる洗濯機。生活用品をスマートスピーカーで注文することもできるし、チェスや囲碁でプロを打ち負かすこともできる。

機械学習によってAIは自ら学びを深め進化していくが、現時点ではまだできないこともある。俳句や詩を作るAIも存在しているとはいうが、人の心の機微や言葉のニュアンスを読み解くのはまだ難しいようだ。隅田フーズが作る「まごころ弁当」の数字上の無駄は見抜けても、木製容器の風合いや笹の葉のぬくもりは機械には感じられない。

ただし、この責任をAIに押し付けることはできない。飼い犬のトラブルは飼い主が責任を負うように、AIの責任はそれを使う人間側にあるのだ。



S&Fの上層部もおよそ機械のようである。直接人と交わらず、出てくる数字のみを見て切る・切らないだのを判断しているという点では、AIとやっていることは変わらないのかもしれない。むしろ正確さを欠くという意味で、極論AI以下ともいえる。

会社の規模が大きくなればなるほど、人と人とのコミュニケーションを密に取ることは難しくなる。コミュニケーションが取れないのであれば、仕事のできるできない、要・不要は成果=数字で判断するしかなくなっていく。ドラマの中の話ではあるが、S&Fのように機械的になっている会社は少なくないのではないだろうか。

人間が機械的になってしまうのならば、その作業は機械がやればよい。機械が進化を続けていく未来、機械が人間に取って代わっていく未来に、私たち自身が働く意味をこれからは考えていかなければならないのかもしれない。

終盤、社長に呼び出された里中はその帰り、憂鬱な顔でエレベーターを降りる。明るく声を掛ける東海林を気まずそうにやりすごし、自分のデスクへと戻りPCを開く。そこにはAIがはじき出した社員の総合評価による人材スリム化リストが。

東海林の名前に付けられたバツマークに里中がため息をつくと、後ろで見ていた春子は言う。

「世界はもう変わってしまいました。切られるのはハケンではありません。あなたがた社員です。残念です」。

終身雇用で生涯安泰という時代は終わった。次話以降、なぜ春子が煩わしい人間関係を排除し、ハケンの道を選んだのかが見えてくるかもしれない…。気になる第7話は7月29日夜10時から、お見逃しなく。

第7話あらすじ

AIが打ち出したリストラ候補に東海林(大泉洋)が入っていたことがショックの里中(小泉孝太郎)。そしてまだそのことを東海林には言えないでいた。宮部社長(伊東四朗)は、会社挽回の一手だと以前里中が提出した、S&F社直営のコンビニを作る企画書を差し出す。もちろんAIの力も借りて。「コンビニの企画、死にもの狂いでやります」。里中は、営業企画課の仲間達と、プロジェクトに没頭していく。大前春子(篠原涼子)のアイデアで、子供連れや、働くお母さんに便利な店という店舗のイメージも固まっていき…。そんな中、里中のPCにあったリストラ候補名簿が流出してしまう!自分の名前を見た東海林は言葉を失い、候補になっている社員達はパニックに。プロジェクトが成功したら里中が取締役に昇進することも判明し、リストラ候補の社員は裏切られたとやけをおこす始末。一方で、トラブルが続きながらも、コンビニのパイロット店舗は出来上がっていく。実はその間、里中の中では、衝撃の決意が固まりつつあった…。

『ハケンの品格』

2020年4月期日本テレビ水曜22時~23時

第7話 7月29日(水)夜10時~

<出演者>    篠原涼子 小泉孝太郎 勝地涼 杉野遥亮 吉谷彩子 山本舞香

中村海人(Travis Japan/ジャニーズJr.)  上地雄輔 塚地武雅(ドランクドラゴン)

大泉洋(特別出演) 伊東四朗

(C)日本テレビ

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