人気の神絵師VTuber しぐれうい「面白いことは全部やるのがポリシー」

エキレビ!



女子高生大好きイラストレーターとしても、女子高生VTuberとしても大活躍中のしぐれうい。8月26日(水)に発売される初の商業画集『雨に恋う』も、予約開始後すぐにAmazonの「イラスト画集」カテゴリーでベストセラーランキング1位になるなど、ますます注目を集めている。

エキレビ!のロングインタビュー後編では、“娘”であるホロライブのVTuber 大空スバルと、にじさんじの舞元啓介との人気コラボ「大空家」に関するエピソードや、7月23日(木)~8月10日(月)にAKIHABARAゲーマーズ本店で開催され、バーチャル売り子会も実施予定の「しぐれういポップアップストア」(初日のみデジタル整理券による入場制限あり。詳細はこちら)への思いなどを語ってもらった。

(インタビュー前編はこちら)

絵を描きながら配信するのって、こんなに難しいんだ!
──VTuberデビューを決めた時には、どんな配信をしていきたいと思っていましたか?

しぐれ やっぱりお絵かき配信とか、イラストを描ける人間だからこその配信をやりたいと思っていました。

──でも実際には、半数以上がゲーム実況や雑談配信など、お絵かきとは関係の無い内容になっていますね。

しぐれ 始めてみたら、思いの他、マルチタスクが苦手なことに気づきまして……。「絵を描きながら配信するのって、こんなに難しいんだ!」と思いました(笑)。配信の経験がまったく無かったので、絵を描いて、喋って、リスナーさんのコメントを見て、(配信用アプリの)OBSを操作して、ということを同時にするのは難しすぎて。リスナーさんとテンポよく話せる雑談配信やゲーム実況も面白いなと思って、お絵かき以外もやり始めた感じです、

──以前はゲームをあまりしなかったそうですが、今、しぐれさんが一番得意だったり、好きだったりするゲームを教えてください。

しぐれ これを言うとリスナーさんからもすっごいディスられるんですけれど、一応、テトリスが得意だと思っています(笑)。というか、本当に得意なんです!

──配信では負けてしまうシーンの方をよく見ている気もしますが……。それもマルチタスクの苦手さが原因なんですよね。

しぐれ そうなんですよ! リア友とかと遊ぶ時にはけっこうボコボコにできるんです。でも、ネットで対戦する方って皆さんお強いですよね……(笑)。

──テトリス配信をきっかけに、にじさんじのバーチャルライバー剣持刀也さんとの因縁が生まれ、対決コラボも実施されました。



しぐれ 同じ高校生とはいえ今まで接点のなかった方と因縁関係でゲームすることになるとはまったく思っていなくて、(きっかけは)変なところから始まったのですが、不思議な縁だなと思いました。

──多くのファンが喜んだ素晴らしいコラボでした。ここまで、1年以上VTuberとしての活動を続けてきた中で、特に楽しいと思うこと、VTuberの魅力を教えてください。

しぐれ やっぱりリアルタイムで反応が返ってくることですかね。以前からイラストとかに反応をいただくことはあったんですけれど、私が何かを発言した次の瞬間にコメントが返ってくるというリアルタイムのテンポ感は、配信にしかないものだと思っていて。それに生配信って、コメントによって展開が変わっていくことも多いですよね。そういうハプニング性があるところも面白くて、魅了されています。

──その生配信のハプニング性によって、ロリ化(幼女化)したしぐれさんの配信が実現したり、女子高生の「安堂=レインボー=ジョニージョニー」(通称、JJ)というしぐれさんの新たな娘が誕生したりもしました。ロリういの人気ぶりには困惑もしているようですが、それも生配信の楽しさの一つではあるわけですね。

しぐれ 認めたくはないですけれど、そうですよね(笑)。私が予想もつかない楽しいことが起こりうるのは、生配信のとっても良いところだと思います。



スバルには尊敬の気持ちが強いし、ますます好きになりました
──逆に、自分もVTuberになったからこそ分かったVTuberの大変さ、「スバル、こんなすごいことをやってたんだ」と思ったりしたことはありますか?

しぐれ 私の場合は、1回配信するとやりたいことをやり尽くしてしまって、1週間くらい間が空きがちなんです。でも、スバルたちは毎日とか、1日に2、3回とか頻繁に配信をやっているじゃないですか。体力もすごいし、あんなにも面白いことがよく途切れずに思いつくなって感心しています。

──同じVTuberになったことで、スバルさんとの関係性もより深くなったりしたのでしょうか?

しぐれ 今、お話ししたこと以外にも、VTuberになったからこそ分かることはいろいろあって。それを乗り越えながら、どんどん大きくなっているスバルには本当に尊敬の気持ちが強いし、ますます好きになりました。

──しぐれさんとスバルさんの親子に、近所のおじさんポジションの舞元さんを加えた「大空家」のコラボも大人気です。大空家コラボは対決企画も多いですが、しぐれさんにとっても、やはり勝負の場という感覚ですか? それとも、気心知れた仲間との安心できる場所のような感覚ですか?

しぐれ 両方あるんですけれど、やっぱりホームという感覚は強いですね。でも、大空家では、ただの「楽しいね。うふふ」みたいな感じは甘いってことで、いつも戦っています(笑)。3人で無茶苦茶に殴り合いはするんですけれど、「あ! 強く殴っちゃった! 大丈夫? 大丈夫?」ってなるような優しい空間ですね。

──スバルさんも舞元さんも、笑いのためなら身体を張る芸人気質のVTuberですが、二人に影響されているところも大きいですか?

しぐれ 完全に地獄に巻き込まれていますよね(笑)。でも、私自身、身体を張ったエンタメは大好きなので、むしろ「仲間に入れてくれてありがとうな!」って感じです。最近は、なぜか私一人の時に地獄へ行くことも多いですけれど(笑)。

──最新の大空家コラボでは、バーチャルキャラクターと1対1でコミュニケーションできるサービス「ユメノグラフィア」を体験していました。しぐれさんが、VTuberとして配信活動もしている御影みゆさんの可愛さに興奮し、心から楽しそうに話している姿を観て、「こんなにもVTuber好きな人がVTuberになったら、それは楽しいだろうなあ」と納得しました(笑)。

しぐれ あはは(笑)。可愛いVTuberさんとお話できるのが本当に楽しくって……とか言ったら他のファンの方に怒られそうなんですけれど(笑)。私もVTuberのいちオタクなので、VTuberさんと一緒にコンテンツを作っていけるのは、すごく幸せなことだなと思います。



──しぐれさんのYouTubeチャンネルでは、2020年7月21日の時点で53本のアーカイブが公開されているのですが、その中で、しぐれさんの配信をまだあまり観たことがない人にもオススメしたい、お気に入りの動画を教えてください。

しぐれ マルチタスクが苦手とはいえ、やっぱり絵を描いているのが一番私らしいと思うので、さっきお話にも出たJJが生まれた配信『わたしと君たちで女子高生を好きにする』をオススメしたいですね。

──リスナーがコメントに書いた属性をランダムに拾いながら、一人の女子高生キャラを生み出していく、まさにハプニング性の高い配信でしたね。

しぐれ 「これどうするんだよー」という展開もあって面白かったので、ぜひここから入っていただければと思います。

──逆に、「これは観てもらわなくて大丈夫です」という配信はありますか?

しぐれ ロリ配信(『ういとおはなし』)と、歌枠(『うい・おん・すてーじ』)ですね(笑)。

──どちらも、剣持さんにテトリス対決で負けた罰ゲームとして実施された配信ですね。ちなみに歌枠の総再生数は現在54万8000回を越えていて、このチャンネルでダントツNo.1の再生数を記録しています。

しぐれ みんな、本当に勘弁してよ! 何回、アーカイブを消そうと思ったことか……(笑)。



──先ほどVTuberになった時にやりたかったことを聞きましたが、自分が歌配信をすることになるとは思っていなかったですか?

しぐれ 小さい頃から歌に苦手意識があったので、歌声を配信でさらすなんて本当に1mmも思ってなかったです。「とんでもない罰ゲームを設定してくれたな……」って気持ちで日々を過ごしています(笑)。

──一生忘れられない恨みですか?

しぐれ 本当にそうですね。いつか仕返しします(笑)。

面白いことは全部やっていこうというのがポリシー
──VTuberとしての活動を始めてから、ファンとの関係性にも変化はありましたか?

しぐれ ファンの方との関係がすごく近くなって不思議な感覚です。以前はお互いに敬語でやり取りをしていて。今も私は敬語なのですが、皆さんはすごく気さくに話しかけてくださるようになりました。仲の良い友達くらいの感覚になれて嬉しいです。でも、その反面、VTuberとしての私のファンの方からは、「そういえば、イラストレーターだったんだ」と言われることも増えてきて、若干悲しい気持ちもあります(笑)。

──そんなこともあるのですね。今、YouTubeチャンネルの登録者数が約24万9000人ですが、この数字についてはどのような感覚がありますか?

しぐれ 完全に周りの方々のおかげなんですよね。スバルと舞元さんがいなかったら、絶対にこんな大勢の人が観に来てくださることはなかったし。2人以外にも、何も分からない私に一から丁寧に教えてくれた犬山たまきとか、(人狼風ゲームの)『Project Winter』をはじめとしたコラボなどにたくさん誘ってくださった方々とか、ハプニングから絡んでくださった剣持さんとか、他のVTuberの皆さんのおかげです。



──7月23日からはAKIHABARAゲーマーズ本店で、しぐれさんのオリジナルグッズなどを販売するポップアップストアが開催されます(23日のみデジタル整理券による入場制限あり)。この企画を最初に提案されたときの率直な感想を教えてください。

しぐれ 「イラストレーターのグッズって何だ?」と思ったのが第一印象ですね(笑)。「需要あるのかな?」とも思ったんですけれど、私が普通にイラストレーターだけをしていたら絶対にかなわなかったことだと思うし、面白いことは全部やっていこうというのがポリシーなので「ぜひ!」とお返事しました。

──グッズの種類などは、しぐれさんから提案したのですか?

しぐれ 私、キャラクターグッズに関してはあまり詳しくないので、担当してくださるプロの方々に相談して、ファンの方に喜んでもらえそうなグッズを考えていただきました。

──ポップアップストアに関して、特に楽しみにしていることを教えてください。

しぐれ その時の時勢によってどうなるか分からないのですが、バーチャル売り子会を(8月14日に)予定していて。抽選にはなるのですが、ファンの方と1対1でお話しできることは滅多に無いので、すごく楽しみにしています。

──以前、コミケにしぐれさんのサークルが出展した際には、スバルさんがバーチャル売り子をやっていましたね。

しぐれ やってもらいましたね。「今度は私がやることになるんかい!」ってツッコむ気持ちもありつつ(笑)。VTuberをはじめてからは(コミケなどの)イベントに出展しても、私は表に出られなくなってしまったので、ファンの方とお喋りすることは諦めてもいたんです。でも、「こういう方法もあったか!」と思いました。

──ちなみに、先ほど仰った「面白いことは全部やっていこう」という性格なのは、イラストレーターやVTuberとしての活動を始めるより前からですか?

しぐれ そうですね。大学ではデザイン系の学科だったので、課題のプレゼンをエンタメ寄りにしたりする子もすごく多かったんです。美大だから変わった子も多くて(笑)。そういう楽しい環境で過ごしていたので、面白いこと楽しい事は追求していくべきだという感覚になっているのかもしれません。

いつか大空家の3人でリアルイベントをやりたい
──しぐれさんにとって、イラストレーターとしての活動はもちろん仕事だと思うのですが、VTuberとしての活動は仕事ですか? それとも趣味ですか?

しぐれ 完全に趣味ですね。「プロ意識は無いのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれないのですが……。私自身がVTuberのオタクなので、商業的というよりは、私が好きで観ているものを自分でもやっている感じです。これからも楽しさ第一でやっていこうと思っています。

──VTuberという文化をさらに楽しむために、VTuberとしても活動しているような感覚ですか?

しぐれ はい。だから、VTuberというムーブメントにちょこっとだけでも自分が関われていることがすごく嬉しいんです。

──では、イラストレーターとして、VTuberとして、今後実現したい夢などがあれば教えてください。

しぐれ イラストレーターとしては、私は女子高生がとっても好きなので、私の絵で女子高生の何かのコンテンツを作りたいですね。それこそオリジナルアニメのキャラデザとか。女子高生ならではの何かに携わりたいなと思っています。VTuberとしては……大空家の3人でリアルイベントをやりたいということは、かなり初期から3人でずっと話しています。コロナの状況とか、スバルと舞元さんの所属企業が違うこととか、越えなきゃいけない壁はありますが、いつか実現して3人でファンの皆さんにお会いしたいですね。



──実現したら、きっと「バーチャル売り子会」以上にたくさんのファンと会うことができますね。

しぐれ 私、自分のことを観て下さっている人たちがいるってことを、実はまだあまり実感していなくて。「本当にいるのかな?」って気持ちがゼロでは無いんですよ(笑)。

──コメント上の文字だけじゃないのか、その奧に本当に生きている人間がいるのか、と疑っている?

しぐれ そうです、そうです!(笑)。だから、皆さんと直接お会いしてみたい気持ちは強いです。

──では最後に、このインタビューを読んでくれているはずのファンの皆さんにメッセージをお願いします。

しぐれ 完全に自由気まますぎる活動ばかりしているのに、それでも観てくださっている皆さまには本当に感謝しかありません。イラストレーターとして、VTuberとして、どっちなんだってポジションにいるのですが、私は隔たりなく楽しいことはなんでもしていきたいし、皆さんにその楽しいことをおすそ分けできたら嬉しいなと思っています。良かったら、これからも一緒に遊んでください。

(丸本大輔)

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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