松嶋菜々子「やまとなでしこ」の強烈キャラが愛されるワケ。“強い女”を演じた5作

女子SPA!

2020/7/13 15:46

 連続ドラマの撮影延期が相次ぎ、過去ドラマの再放送が充実している今期。松嶋菜々子(46)主演の伝説的人気ドラマ「やまとなでしこ」もついに登場し、7月6日・13日の2週連続(フジテレビ系、月曜夜9時~)で「20周年特別編」として放送中です。

主人公は「合コンの女王」と呼ばれる超美人CA・神野桜子。愛より何よりお金を信じ、ハイスペ男性との結婚に全てを懸ける強(したた)かなヒロインです。そんな強烈なキャラを、2000年当時28歳だった松嶋は爽やかに可愛らしく演じました。

「上品なうりざね顔の松嶋菜々子はどの女優よりも『姫』っぽいと思います。でも彼女の場合は、王子様に護られる旧来の姫ではありません」と語るのは、ドラマや映画などに関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆し、『みんなの朝ドラ』をはじめ著書多数の木俣冬さん。

今回は木俣さんへ女優・松嶋の魅力について伺いながら、彼女がこれまで演じてきた色んなタイプの“強い女性”について振り返っていきましょう。

◆松嶋菜々子は、ジェンダーフリーの時代にふさわしい「姫」

木俣さん(以下、木俣)「松嶋さんの姫っぽさには、凛として何者にも動じない強さがあります。反町隆史、福山雅治、堤真一、阿部寛などスター性の高い俳優を支えるアシスタント的には絶対ならず、彼らと対等に立てる、ジェンダーフリーの時代にふさわしい姫だと思います。

『やまとなでしこ』の桜子はまさにそうで、客室乗務員としても自立していながら、さらなる幸福を求めて狩りをしていくような勇猛さも決して下品にならない。憧れを満たしてくれる、まさにザッツ女優ですね」

木俣さんが特に印象に残っていると語った松嶋の出演作は、次の2作品。

◆映画「祈りの幕が下りる時」

東野圭吾原作、阿部寛演じる刑事・加賀恭一郎が主人公の「新参者」シリーズの完結編として、2018年に上映。謎に包まれた殺人事件の真犯人を探すというミステリーで、松嶋は加賀と対峙する気鋭の舞台演出家・浅居博美を熱演しました。

木俣「ヒロインでありミステリーの鍵を握る役。女優にして演出家という、知性と美貌と謎を一手に引き受けることのできる松嶋さんの懐の深さが全面的に出た役です。パワフルな阿部寛と対峙して一歩も引かないところが凄い」

◆「家政婦のミタ」

2011年の大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)で松嶋が演じたのは、“感情を持たない”ミステリアスな家政婦・三田灯(みたあかり)。無表情で家事を完璧にこなしながら、犯罪スレスレの命令にも「承知しました」と答えて平然と遂行。想像を絶する行動で、崩壊寸前の家庭・阿須田家を再生していきます。

木俣「視聴率40%越えのおばけ番組の主役を堂々と演じきった松嶋さん。美貌を抑制し、黒を基調にした地味な服装ながら地味に見えず、底知れないコワさ、只者じゃない感にあふれていました」

◆「GTO」

1998年放送の超人気作「GTO」(フジテレビ系)は、反町隆史の主題歌「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~」でも有名ですよね。暴走族の元リーダーである破天荒な教師・鬼塚英吉(反町隆史)と、生徒たちとの魂のぶつかり合いを描いた学園ドラマ。松嶋が演じたのは、鬼塚の同僚である“マドンナ教師”冬月あずさ。

表では真面目な教師で通っている冬月ですが、本心ではCAに憧れており教師という仕事は腰掛け扱い。私生活では合コンに明け暮れ、男性を「キープ君」として弄(もてあそ)ぶという一面も。しかし鬼塚に影響されて徐々に熱血教師へと変化していきます。

本作で共演した反町と松嶋は、2001年に結婚。2人の馴れ初めになった作品でもありました。

◆「魔女の条件」

1999年に放送された「魔女の条件」(TBS系)は、高校教師・広瀬未知(松嶋)と男子生徒(滝沢秀明)の禁断の恋を描いた作品。20年以上前の作品ですが、夜中の図書館で二人が初めて結ばれる鮮烈なシーンだけは覚えている……という人も多いのでは。

序盤では恋に落ちた二人の仲睦まじいシーンも描かれますが、強い気持ちで愛を貫こうとした彼女たちには、物語が進むにつれ次々と苦難が訪れます。本作では完全に悲劇のヒロインながら、泣き顔も美しすぎる松嶋なのでした。

◆「美女か野獣」

2003年に放送された「美女か野獣」(フジテレビ系)は、テレビ局の報道部が舞台。

米国で記者として働いていたエリート女性・鷹宮(松嶋)は、視聴率低迷にあえぐニュース番組にテコ入れ要員として迎えられます。そこへ同時に異動してきたのが、他部署で問題を起こしたというチャラ男、永瀬(福山雅治)。

視聴率のためなら自分の手を汚すこともいとわない鷹宮と、享楽主義の永瀬とは、性格も仕事へのスタンスも正反対。事あるごとにバチバチに対立する二人ですが、実は学生時代に恋人同士だったという過去が。仕事を通じて次第に関係を修復し、互いを認め合うようになります。

こうして作品を振り返ると、フィクションでしか存在し得ないとんでもない設定の女性たちを、違和感なく演じ上げてきた松嶋の力量に驚かされます。今夜放送の「やまとなでしこ」で20年前のキラキラ松嶋を拝みつつ、これからの彼女が演じる新たな“姫”にも期待するとしましょう。

<文/女子SPA!編集部>

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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