メールや電話が面倒…自粛生活で仕事の意欲をなくした人たち

日刊SPA!

2020/7/13 08:52

 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、自粛生活を強いられた約3か月。その間に「体力が落ちた」「疲れやすくなった」「物忘れがひどくなった」「うつ病気味になった」といった不調を自覚し始めた人々は実に多い。これらがリカバリされないままだと、社会全体に停滞をもたらすことは必至だ。男性300人へのアンケート結果と具体例から“コロナぼけ”、アフターコロナ症候群の実態をみていこう。

◆自粛生活が仕事の能力にも影響。勤労意欲をなくす、凡ミスを連発してしまう

メンタルとも通ずる部分があるが、仕事への意欲が減退し、クオリティに影響を及ぼす事例も少なくない。3月から5月までリモートワークでの営業を行った会社員の勝田富彦さん(仮名・48歳)は、自身の能力の衰えを感じている。

「商品であるウェブツールを、オンライン通話でセールスする仕事です。しかし、この2か月間で成約したのは2件のみ。リモートだし仕方ないか……と思い気を落ち着けようとしたら、なんと若い社員は僕の5倍は受注していて、一体自分の何が悪かったのかと悩む一方です」

勝田さんは、「会話力が落ちていたのかもしれない。自分で言うのもなんですが、自分は人間力で勝負するタイプ。オンラインだとそれが伝わらなかったのかも」と曖昧な材料で自己分析をする。

「メールや電話が面倒になった」(33人)も。西田彰さん(仮名・35歳)は、単純に勤労意欲をなくし、仕事にまつわる連絡をわざと遅らせるようになった。

「リモートだからこそ日報代わりの報告や細かい連絡を要求されるのですが、そういうのが不得手だし、これまでは気の利く同僚がやってくれていました。しかしリモートでは各個人がそれを行うことになったのがすごくストレスになりまして。

そのうち、仕事への憎しみのような感情が湧き上がってきてメールや着信を見るのもいまいましくなり、レスをわざと一日ほど寝かせるように。上司からはそれをリモート会議で叱責されてさらにやる気をなくす悪循環に陥りました」

リモート会議についていけないという例も。

「Zoomで話されている内容が頭に入ってこない」という大谷雅之さん(仮名・47歳)は、リモート会議では地蔵状態。話された内容を後で確認すると「会議で言ったでしょう」と叱責され使えない社員扱いされる始末だ。

単純に凡ミスが増えたというケースもある。

「メールの送り忘れ、伝達ミス、先方への連絡忘れはもちろん、これまで一度もしたことがなかったダブルブッキングをしたのは衝撃でした。緊張感が薄れたせいでしょうか……」(山口千之さん・仮名・36歳)

抑うつ状態や認知機能の低下に慣れてしまうと、仕事上の少しのストレスにも対応できなくなってしまうのだ。

<自粛後に仕事で衰えた点>

※35~55歳男性300人アンケート(都内近郊・5月下旬に実施・複数回答)

・残業しなくなった 67人

・仕事がつまらなく感じるようになった 55人

・人と会うのがおっくうになった 50人

・接待や会合に行きたくなくなった 45人

・満員電車に乗れない 44人

・メールや電話が面倒になった 33人

・長い時間パソコンに向かえなくなった 29人

・転職をしたくなった 29人

・アイデアが浮かばなくなった 21人

・仕事の手順がわからなくなった 14人

・普段はしないミスをした 9人

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/根田拓哉 モデル/豊沢朱門 アンケート協力/リサーチプラス>

―[アフターコロナ症候群]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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