ダサイタマ返上!映画ヒットで覚醒した埼玉県を徹底解剖しよう!

テレビドガッチ

埼玉県と言えば「ダサイタマ」とすぐに頭に浮かぶほど、サエないイメージが定着していた。だが2019年、映画『翔んで埼玉』の空前のヒットが状況を一変させた。まるで埼玉が自らの魅力に覚醒したかのように急浮上。また飯能市にムーミンバレーパークが誕生した一方、深谷市出身の明治の偉人・渋沢栄一が一万円札の肖像になり2021年の大河ドラマの主人公にも選ばれた。その上、2020住みたい街ランキングの中で、4位に大宮が、10位には浦和がランクイン。もはや「ダサイタマ」の名を返上しつつある。7月9日放送の「秘密のケンミンSHOW極」では2時間スペシャルの半分以上を費やし「ぶっ翔んで!?埼玉SP」と題した大特集を組まれ、埼玉が徹底解剖された。
まず埼玉の多様な食文化の中で紹介されたのが「山田うどん」。埼玉県民は「山」を省略して「ダウドン」さらには「ダウ」と呼んで慣れ親しんでいる。埼玉県内に84店舗もある、もはや県民食。近年は「山田うどん食堂」にリニューアルし、メニューも増やしてさらに躍進中。もつ煮が付いた「パンチセット」、玉子でとじたかき揚げ丼とうどんのセットが大人気だ。だがこのコロナ禍に見舞われさすがの山田うどん食堂も痛手を受けている。そんな中、お客さんたちは「私たちも頑張るので山田うどんも頑張ってください」と、エールをくれるという。埼玉県民の心の友、山田うどん食堂はきっと埼玉県民と共に立ち直れるに違いない。
続いて埼玉県と隣県との関係を解き明かす「埼玉ご近所物語」。まずは埼玉県民と東京都の関係に注目。彼らにとって身近な東京は池袋で、散歩の感覚だというマダムもいる。「原宿に行くには気後れするが池袋なら受け止めてくれる」「埼玉は池袋という母に育てられた民」などと言い「埼玉県民にとって池袋は埼玉の一部」だと言えそうだ。実は池袋には埼玉を走る鉄道6路線が通っており、埼玉県民同士が集まるのに最も便利な街。「池袋=埼玉県」感覚にすっかりなってしまうのだ。
一方、行田市・熊谷市・深谷市・本庄市などの埼玉県北部では県境で接する群馬県との関係があまりに密。「埼玉県北部はほぼ群馬」との説が生まれている。埼玉県北部について群馬県民に聞くと「伊勢崎市より田舎じゃないかな」「本庄市は群馬県だと思ってた」などやや下に見ている感がある。一方、深谷市の人びとに聞くと「群馬は仲間」「買物は高崎に行く」などと強い親近感を表明。熊谷市のママさんたちに方言について聞くと、「押す=おっぺす」「もう帰るの?=はーけーるん?」など完全に上州弁に染まっていた。まさに、ほぼ群馬ではないか。
一方、埼玉県民は千葉県民に激しいライバル心を燃やす。関東NO.3の座(NO.2は神奈川県には到底かなわないので)をかけて積年の闘いを繰り広げてきた。とくに攻撃の対象になるのが「千葉県なのに東京ディズニーランド」。「東京ドイツ村なんてドイツまで巻き込んでいる」と、その借り物文化ぶりを上から目線であざ笑う。
そんな埼玉県民も、年に1日だけ千葉県に押し寄せる日があるという。11月14日。この日は県民の日で学校は一斉休校。平日だから空いてるだろうと、埼玉県の生徒たちがこぞってディズニーランドを目指して大移動するのだ。なんだ、ライバルなのにいいのか?「千葉に行ってるんじゃない、ディズニーランドに行ってるんだ」と埼玉県民は言い訳するが、ライバルにお世話になってる感はぬぐえない。
最後の話題は「埼玉東西分割問題」。埼玉県南東部は真ん中にさいたま市があり、それを中心に東京で働く人のベッドタウンとなっているためか、都会人の気質が強い。一方、群馬に近い県北部や、豊かな自然の秩父市など県西部は、東京とは距離がある。そのため南東部の人びとは北西部の人を下に見ている感があり、埼玉県は東西で分けてもいいのだと言ってのける。
ではその境目は具体的にはどこなのか。埼玉県民に聞くと、意外にほとんど同じ線を引く。春日部市から入り、さいたま市や川越市を加え、所沢市も入れて入間市や狭山市は人により分かれる。大まかには同じ境界線が引かれてしまうのだ。
南東部の人びとは要するに自分たちは東京と一緒だと言いたいらしい。一方、除外された北西部の人びとは「要らないっすよ」と対抗する。「東京にあげるから、疎外されればいい」とまで言う人も。
「分割問題」と言うと深刻に思えるが、仲のいい兄弟がつまらないことでケンカしているようにも見える。まあ言い争いはやめて、ワンフォーオール・オールフォーワンの精神で一緒に埼玉県を盛り上げていってほしいものだ。
話題満載の埼玉県は、語れば語るほど面白い。コロナ禍が早く明けて、県を越えて行き交いできるようになればいいね!

【文:境 治】

当記事はテレビドガッチの提供記事です。

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