ヒカキンがブレイクした些細なあるキッカケとは?

日刊SPA!

2020/7/9 06:50

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第196回

ユーチューバーのヒカキンが最初にブレイクしたのは、任天堂の名作ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』のBGMやSEを口真似した『Super Mario Beatbox』でした。この動画は米ヤフーのトップニュースで紹介されて話題になり、1週間で100万アクセスを獲得しました。

彼は『Super Mario Beatbox』を投稿する以前からユーチューブに動画を投稿していましたが、いわゆる鳴かず飛ばずの状態でした。その時のことを、共著『400万人に愛されるYouTuberのつくり方』(日経BP社)で、「全然ダメで(笑)」と振り返っています。

そんな全然ダメだったヒカキンがどうして『Super Mario Beatbox』を作り、人気ユーチューバーの道を歩み始めることができたのか。決断には必ず人物の影響があります。「あの時、あの人、ああ言ったから。だから自分はこうするんだ」ということがあって、人は何かを決断します。ヒカキンが『Super Mario Beatbox』を作る際に影響を受けたのは、彼の友人です。

ヒカキンは2009年に高校を卒業して上京し、スーパーの食品売場で働きながら、月に二、三度ライブハウスでビートボックスを披露し、ユーチューブに動画を投稿するという生活を送っていました。この時、彼が投稿していたビートボックス動画の題材は、レディ・ガガやダフト・パンクといった海外アーティストでした。

すると、彼は「なんでマリオをやらないの?」と友人から言われることが多くなったそうです。彼のスーパーマリオのビートボックスはライブハウスで披露すると必ず盛り上がる「鉄板ネタ」だったからです。このことをきっかけにして、彼は『Super Mario Beatbox』を作り、ブレイクしたのです。

◆人の後押しがあったから

この時のヒカキンの心情は「後押し」です。彼はスーパーマリオのビートボックスについて、「ビートボックスを始めた中学生時代から練習を重ねていて、ある意味極めていました」と記しながら、同時に「中途半端な形でYouTubeにアップするのはもったいない」と考えてもいました。

「自分の得意なこと」というのは、扱いがデリケートです。「もし自分が得意だと思っているコレが世間に通用しなかったらどうしよう」と臆病になることもあれば、そもそもそれが「他人にはできない、自分にしかできない、自分の得意なこと」だと自覚できないこともあります。

その状態から自分を抜け出させくれるのが、他人の後押しです。この後押しは一度だけではなく、複数の人から繰り返し言われる必要があります。ヒカキンの場合も、「『何でマリオをやらないの?』と言われることが多くなって」と記しています。

これは「自分の得意なこと」を自覚する場合にも当てはまります。自分の普段の言動に対して、「どうしてそんなことがわかるの?」「どうしてそんなことができるの?」と誰かに驚かれ、「いや、どうしてと言われても……」と戸惑う。このように自分の言動に対して、複数の人から「すごい!」と指摘される体験を繰り返すと、それが「他人とは違う、自分にしかできない、自分の得意なこと」だと自覚できるようになります。

自分がすべきことは、自分一人でわかるものではなく、周囲との結びつきによってわかるようになるものです。ヒカキンの体験談はこのことを私たちに教えてくれています。

もし誰かに「アレやらないの?」とリクエストされたり、「どうしてそんなことができるの?」と感心された体験があれば、ぜひその体験と、その時の心情を大切にしてみてください。新たな一歩を踏み出すきっかけになってくれるはずです。

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

【佐々木】

コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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