自撮りのSNS投稿はどれだけ危ない? 犯罪被害の実態を解説


インスタグラム、Twitter、TikTok、Facebookなど、SNSはいまや誰もが利用する便利で楽しいコミュニケーションツールですが、実は、犯罪被害が多いという落とし穴があります。

知らず知らずのうちに魔の手にかかり、被害にあってしまうことが少なくありません。自分から種をまいてしまっていることもあります。ここでは、気を付けたいポイントを幾つか紹介しましょう。

○ごく身近に潜む「デジタルストーカー」の恐怖

「SNSは本名でやっていないから大丈夫」という方。残念ながらそんなことは全くありません。あなたのSNSの投稿は、あなたの個人情報が満載です。
たとえ仮名だったとしても、住所や本名、学校や職場、など特定され、狙われることがあります。いわゆるデジタルストーカーです。

アイドルがSNSにアップした写真や動画に、自宅や学校や職場を特定できるものが映り込んでいて、出待ちなど、ストーカー被害にあった、という事件を耳にしたことがあるかもしれません。こういった事件は芸能人以外でも起こっています。

個人情報が漏れてしまうのは、写真や動画からだけではありません。

例えば、SNSへのコメントの投稿。
みなさん、気軽に行うと思います。友だちのSNSや自分が好きなタレントからの反応が欲しくて、頻繁にコメントする、という方もいるかもしれませんね。ここに大きな落とし穴があります。

実は、コメントにも個人を特定できる断片的な情報が書き込まれているのです。例えば、学校名や職場名、自宅の最寄り駅、地名、よく利用するお店の名前、誕生日、家族構成、もちろん、自宅や名前なども含まれます。あなたのいる場所が分かるワードはもちろん、名前など、あなたを特定できる要素が多数存在します。デジタルストーカーはその情報も抽出します。

それらをまとめれば、あなたに関する詳細な個人情報ができ上がります。そうされる前に、個人情報につながりそうな投稿はすべて削除しましょう。

また、例えば、母親が何気なくインスタに投稿した内容から、子どもの名前や幼稚園がばれるなど、家族が投稿した内容から、個人が推測されることもあります。家族内でのこういった知識を共有することも大切になります。
○何気ない一言が招く「炎上」の恐怖

あなたは上から目線のコメントをしていませんか?

これは自爆を招きます。迷惑な書き込みやコメントがあなたのSNSに大量に投稿される「炎上」を招きかねません。炎上はたいてい、自身のネットリテラシーの乏しさから起こってしまうケースが少なくないです。

ともすれば、SNSを使っていると、注目されたい、目立ちたいと、自己顕示欲がどんどん強くなってしまう人がいます。そういう人は、どちらかというと、上から目線のコメントを書いてしまいがち。自分ではそういうつもりがなくても、他人が読むと、高飛車に感じる投稿は少なくありません。

こうしたコメントが原因で、自分や家族を、無自覚に危険にさらしてしまうこともあります。投稿する前に、上から目線になっていないかどうか、一度冷静な判断を。

SNSはいつでもつながれて、身近で、簡単で、楽しいコミュニケーションツール。だからこそ、同時に、犯罪者の魔の手があなたのすぐそばに潜んでいるのだ、ということを忘れないでください。

SNSで個人が特定されたり、いったん炎上が起こったりしてしまうと、どんどん拡散され、抑えこむことも、消し去ることも、なかなかできません。これをデジタルタトゥーといいますが、こういった事態にならないよう、十分注意してSNSを使う必要があります。

便利で楽しいSNS。安全に使うためにも、正しい知識を身につけ、自分はもちろん、家族、友人など、大切な人を守りましょう。

※写真はイメージです

○執筆者プロフィール:佐々木成三(ささき・なるみ)

1976年、岩手県生まれ。元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課の警部補。デジタル捜査班の班長として、デジタル証拠の押収解析を専門とし、埼玉県警における重要事件において携帯電話の精査各種ログの解析を担当。現在はTV番組にコメンテーターとして多数出演するほか、学生を犯罪リスクから守ることを目的に設立された一般社団法人スクールポリスの理事を務め、学校や企業での講演など幅広い活動を行っている。著書に『あなたのスマホがとにかく危ない』(祥伝社)、『捜査一課式防犯BOOK』(アスコム)などがある。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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