在宅勤務で副業収入が月40万円にアップ。ウィズコロナ時代の働き方革命とは?

日刊SPA!

2020/6/30 08:54

◆ウィズコロナ時代は「収入の多角化」が生き残りのカギを握る

今は嵐の前の静けさなのだろうか――。

国内の新型コロナの流行は今のところ収束に向かいつつあるように見える。しかし、中国や韓国では再び感染が拡大し、6月15日には北京市政府が「非常時に入った」と宣言。すなわち、日本でも第2波は“あって当たり前”と考えるべきだろう。

では、こうした状況下で、「働き方」の視点で考える個人の防衛策としてできることは何か。新型コロナで雇用を脅かされる人が増える今、かつてないほど副業熱が高まっているという。起業コンサルタントとして長年、スモールビジネスのノウハウを教えてきた今井孝氏が話す。

「今回のコロナショックの大きな教訓は、本業の脆さだと思います。ここまで大きな社会変化が起きると『安泰だと思っていた自社が簡単に傾くんだ』と、みんな気づいた。だから単に空き時間を利用するだけでなく、『何かをしなければ』という危機感から副業する人が増えています。完全終息がいつなのかわからないなかで、収入源を増やしてリスクヘッジし、会社やマーケットに左右されない働き方を求めるのは自然な流れです」

また、個人がスキルを売買できるスキルマーケット「ココナラ」では、自粛期間中に登録者が急増したという。同社広報の柳澤芙美氏が話す。

「自粛期間をきっかけに5月は月次の登録者数が前年同月比で2倍以上に急増しました。仕事が休みになって在宅時間を有効活用しようという新規登録者だけでなく、休眠していたユーザーが復活したり、従来のアクティブユーザーも販売枠を増やすなど、サイト全体で売買が活発になっていますね」

ただ指をくわえて第2波を待っていたのでは、次の大波にのみ込まれてしまう。われ先にと動きだした人たちの戦略を知り、ウィズコロナ時代をサバイブする一助にしてほしい。

◆副業会社員たちが描くこれからの生存戦略

▼在宅勤務は副業のチャンス。「サインデザイン業」が絶好調

「自粛期間には売り上げが約6割もアップしました。今は副収入だけで月40万円ほど。5月までは週4日が在宅勤務だったので、副業時間を増やせたのも大きかったです」

そう話すのは、「サイン(署名)デザイン業」という変わった副業をする守屋祐輔さん(35歳)。要するにハンコの代わりに書くサインを作るサービスなのだが、オンライン化やハンコ廃止のトレンドを受け、副収入を大幅に伸ばしている。

「この副業自体は4年前から始めていたのですが、ここにきてうまく時流を摑めたと思います。電子署名を使う場面が増えるなかで、役職付きの人などから『見ばえのいい自分のサインが欲しい』というニーズが高まっているんです。そういった層向けに一件数千円で数パターンのサインを考案し、画像データを納品します。さらにテレワークが日常的となり、『捺印のために出社するのがバカバカしい』というハンコ離れの流れも、受注増加に一役買っていますね」

受注が増えた分、当然副業に充てる時間も多くなる。本業との時間配分はどうしているのか?

「本業は物流業なのですが、今は平日だと1日おきの出社です。朝4時に起きて8時30分ごろまで副業を行い、そこから本業という時間配分にしています。個人的には頭がスッキリしている朝にやるのが一番効率的だと思いますし、夫婦の時間も大切にしたいので、夜はあまり作業しません。コロナが流行する前も早朝から会社近くのカフェで副業をしていたのですが、今は通勤時間がそのまま使えるので助かっていますね」

増えた仕事をこなすだけでなく、今後訪れるであろう“第2波”を見据えた仕掛けも着々と進めている。

「まずはメイン副業であるサインを普及させるために、集客チャネルを強化すること。これはまだ構想段階なのですが、現在は個人のお客さまがメインなので、今後は企業からも受注できないかと考えています。ほかにも副業自体のニーズがこれからもっと高まると思うので、副業ノウハウについてブログを執筆したり、新規需要の掘り起こしも行っているところです」

自宅勤務の合間を使い、貪欲に次なる戦略を練る守屋さん。テレワークだからとネットフリックス三昧の人と差がつくのも当然だ。

【起業コンサルタント・今井 孝氏】

キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役。誰にでもわかりやすく、行動しやすいノウハウと伝え方で多くの起業家から支持を集めている

【ココナラ広報・柳澤芙美氏】

スキルマーケット「ココナラ」広報・PRリーダー。複数の企業で広報を歴任し、’17年8月より現職。個人のミッションは「世界の不均衡を均衡にすること」

<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/神林ゆう>

※週刊SPA!6月30日発売号の特集「ウィズコロナ働き方革命」より

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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