旧譜がチャート上昇する理想形?! TWICE「Feel Special」の動き

Billboard JAPAN

2020/6/29 09:00



TWICEが立て続けに新曲を発表し、チャートも好調だ。6月1日にミニ・アルバム『MORE & MORE』の配信が開始され、タイトル・チューンの「MORE & MORE」がHot 100で10位にランクイン。また、7月8日にリリースされるシングル「Fanfare」も先行配信と動画が公開され、Hot 100で初登場で17位にランクインした。フィジカルのCDがリリースされれば、さらに上位に食い込むことが予想される。

TWICEの動きが活発になりつつある状況の中、「Feel Special」もHot 100で上位を推移(【表1】)。先週は14位、今週は19位にまで上昇している。この曲は昨年9月にリリースされたミニ・アルバムのタイトル曲なので、本来であればこのタイミングでここまで上位に入ってくるというのは珍しい。しかし、彼女たちの楽曲は長くヒットし続けられる秘訣がある。その大きな要因のひとつがミュージックビデオだ。TWICEの映像は、常にきらびやかな衣装と華やかなダンスで演出されており、クオリティの高さは半端ない。実際、1年も経たない間にYouTubeでの再生数はすでに2億3千万回を突破しているのだ。

しかし、ただ再生されるというだけでは、ここまでのヒットにはならないだろう。この曲の強みは、そのダンスにある。YouTubeやTik
Tokではこの曲を「踊ってみた」動画がかなり多数アップされており、そういった中からバズるものもいくつか登場。それに伴い、楽曲のストリーミングにおける再生数や、ツイッターのツイート数などが呼応していることも、チャートの上昇に影響している。加えて、ここしばらくのリリース情報やテレビでの露出などが相まって、全体的なチャートの底上げにつながり、ここ数週の結果となっているのだ。

新曲を発表する度に、過去曲もチャートを上昇するというようなロングテールの動きは、アーティストにとって非常にうれしいことだし、今後生き残る上で非常に重要なポイントとなってくるはずだ。TWICE「Feel Special」は、その良きお手本といえるだろう。Text:栗本斉
◎栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。

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