障子、ドアノブ、水栓…。ディテールにこだわる人におすすめのアイテム

日刊Sumai

2020/6/28 17:50

建具や設備などのディテールにこだわってみませんか。家づくりによって手に入れた空間への、いっそうの愛着が深まりますよ。
プロの視点で、青木律典さん(デザインライフ設計室)が気になるものをピックアップ。採用した際の効果などを、実際の施工例を元に語ってくれました。
やわらかい光と断熱効果が魅力の障子
オリジナルデザインの障子
最初の例は、建具について。障子は、そのお宅に合わせて桟の太さや本数などを調整して、オリジナルのものをデザインしています。最近ではお施主さんの8~9割の方が希望されます。
光を拡散してやわらかい明かりを室内に届けてくれるし、窓との間に空気層ができるので断熱効果も期待できます。
長く安心して使えるように「タフトップ」という障子紙の5倍の強度がある紙を使用しています。フローリングとも相性が良いですし、梁や柱を隠したいときなどにも役立ちます。
小さくても独特の存在感を放つ堀商店の真鍮ドアノブ
堀商店の真鍮のドアノブ
小さなものにも目を向けてみましょう。こちらは創業120年の歴史を持つ建築金物の老舗、堀商店の真鍮のドアノブ。独特のコロンとした丸いフォルムが可愛いですよね。
真鍮は、ピカピカな状態ももちろんきれいですし、使い込むうちにいい風合いにくすんできた感じも、両方楽しめます。
上の写真は浴室のドア。シンプルに仕上げがちな場所ですが、あえてアクセントとしてつけました。小さいけれど独特の存在感があるところも真鍮の魅力です。
デュラビットの洗面ボウル+ハンスグローエの水栓
デュラビットの洗面ボウル+ハンスグローエの水栓
ドイツ製デザイナーズバスルームブランド・デュラビットの洗面ボウルと、同じくドイツのメーカー・ハンスグローエの水栓の組み合わせは、何軒かのお宅で同じセットを提案させていただきました。
いかにも海外の製品という感じがあまりしない、さりげないデザインで、使い勝手がいいところが気に入っています。価格もそれほど高額ではありません。
また洗面ボウルは水栓の脇にハンドソープなどを置けるスペースがあるのも高ポイント。モノの定位置ができるので、洗面所が散らかりにくくなると思います。
表情豊かに仕上がるポーターズペイント
ポーターズペイントのグレー系の塗料で仕上げた壁
専有面積57㎡のコンパクトな団地をリノベした自邸のダイニングです。オーストラリアの塗料メーカー・ポーターズペイントのグレー系の塗料を使って、DIYで壁を仕上げました。
大理石の細かい粉末が入っているのでのっぺりせず、ほどよい陰影があって表情豊かに仕上がるところが魅力。天気や時間帯によって青みがかって見えたり、紫色っぽく見えたり、見え方が変化するところも面白いのです。
家じゅうの壁に使うというよりは、ポイントを絞って効果的に取り入れるのが良いと思います。
アクセントにもなるステンレスの引き手
ステンレスの引き手
究極にミニマムな引き手は、機能部品やデザイン金物のメーカー・スガツネのもの。「引く」という動作に特化しているシンプルさがいい。
こちらは直径30㎜のものですが、サイズバリエーションもいろいろあります。ステンレスなので腐食しにくいのと、指が入りやすいところも気に入っています。
とくにマンションリノベでは、スペースを有効に活用するために引き戸を取り入れることが多いのですが、この引き手がちょっとしたアクセントにもなります。
素直なまん丸、正円であるところもいいですね。
青木律典さん(デザインライフ設計室)
青木律典さん(デザインライフ設計室)
1973年横浜市生まれ。「暮らしから住まいをデザインする」がコンセプト。不動産会社と協働できるので、物件探しからの依頼も可能。FPや住宅ローンアドバイザーなど住宅関係の様々な資格も持つ。
イラスト 高垣秀雄
撮影 山田耕司、飯貝拓司

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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