【世界ひとり飯18】ブルガリアならではの朝ごはんを、名もなきパティスリーで

TABIZINE

2020/6/28 12:00

世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回はブルガリアの首都ソフィアの朝ごはん。地元の人に教えてもらって、名もないパティスリーで伝統のパンと飲み物を体験しました。


ブルガリアヨーグルトでおなじみの元社会主義国
日本のスーパーマーケットになら必ず置いてある、あのブルガリアヨーグルト。物心ついたころから、ブルガリアといえばヨーグルトというのは、誰もが擦りこまれているイメージですよね。

ブルガリア正教

そのブルガリア、1946年からは社会主義でしたが、1990年には今の「ブルガリア共和国」に国名を変えて民主主義になりました。その首都、ソフィアの街には歴史的な建造物が歩いて回れる範囲に点在していて、散策にはもってこいの街です。上の画像は、ブルガリア正教会のアレクサンドル・ネフスキー大聖堂 。世界最大級の正教会の聖堂といわれており、5,000人収容できるそうです。



さて、今回紹介するのは、地元で教えてもらった、なんと名前がないパティスリー。どうして名前がないのか聞いてみたら、もともと「あそこのパティスリー」といったように呼ばれていたので、地元の人たちはそれが普通で困ったこともないとのこと。店の表には「ТОПЛИ БАНИЦИ」(温かいパン)と書かれています。

ソフィアの中心である「Sofia Center」のビルの1階にあって、地下鉄のSerdica駅から歩いて10分程度です。入り口と窓の青い格子が目印です。
バニッツァは定番朝ごはんのチーズパイ


お店に入ると、窓から朝の明るい光が差し込み、植物もあちこちにあって、すがすがしく爽やかな雰囲気。朝ごはんにはちょっと遅めの10時過ぎでしたが、お客さんもちらほら。右側に注文するカウンターがあります。

バニッツァ

カウンターには、焼き立てのバニッツァが奥の厨房から運ばれて、小麦粉のいい香りがしています。価格は量り売りで、バニッツァはどれでも1キロ8.5レフ(ブルガリアの通貨)で550円ほど。

バニッツァ

薄いパイ生地フィロを重ねたもので、焼き立てのプレーンなチーズのバニッツァとホウレンソウとチーズのバニッツァを、合わせて200g注文しました。

フィロは日本のスーパーでも売っているパイ生地と比較するとかなり薄く、バターを使っていないのでベタベタしません。表面はパリッと焼きあがっていて、内側はしっとりしながらもサクッとした食感。思ったよりも重くはないので、なるほど朝ごはんにいいわけです。
げんき飲料!ヨーグルトドリンクと麦芽飲料
アイリャン

そして、やはりヨーグルトということで、「アイリャン」をいっしょに。ヨーグルトを水で割って塩を加えて、あっさりと飲みやすいヨーグルトドリンクです。そういえばトルコでは「アイラン」という名前で同じものがありました。フィロペーストも、もともとはトルコのもの。どちらもオスマン帝国時代に伝わった食材です。

ボサ

こちら「ボサ」は麦芽を発酵させた飲み物。麦芽を発酵させたと聞くとビールが思い浮かびますが、ボサにも1%以下のアルコールが含まれているそう。とはいえ健康飲料ということで、みんな子どもの頃から飲むそうです。

味は香ばしく甘みがあって、トロっとしたミルキーな口当たり。確かに元気になりそうなテイストでした。
都会で愛され続けるバニッツァのお店


のんびりとバニッツァを食べている間、さまざまな人たちが次から次へとバニッツァを買いに来て、テイクアウトする人や中で食べていく人たちがいました。ブルガリア一の都会で、名前もないままずっと愛されてるお店に、これまでどんなことがあったのかなと、ちょっと思いました。
ТОПЛИ БАНИЦИ
住所:ul. "Angel Kanchev" 20, 1000 Sofia Center, Sofia, ブルガリア
営業時間:月~金 7:30~18:30 土 8:00~14:30 日曜定休

[All photos by Atsushi Ishiguro]

当記事はTABIZINEの提供記事です。

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