「ブラックアウト・チューズデー」で見えたソーシャルメディアの「弱い面」

200603BlackOutTuesday
Image: Gizmodo

ハッシュタグの使い方にも注意を。

6月2日、「ブラックアウト・チューズデー」として真っ黒な画像をインスタグラムに投稿し、黒人への不当な扱いに抗議する姿勢を示すムーブメントがありました。皆で連帯することを意味する"stand in solidarity"をひとつのキーワードに、「この状況でニュートラルでいることや何もしないこと」への非難も広がっていたのが印象的でした。

おそらく、多くの人々が「自分にできることは何か」を考えて行動した日だったかもしれません。ただ、#BlackLivesMatterなど、重要な情報のソースとなっていたフィードが、ハッシュタグの誤用によって真っ黒な画像の投稿で埋め尽くされてしまうといった混乱も...。

米Gizmodoでは、こうしたソーシャルメディアの脆弱な一面を指摘しながら、ソーシャルメディアで発信することに縛られることなく、その他にもサポートする方法があることを改めて呼びかけています。


「Black Lives Matter」ムーブメントの一環として、ブラックアウト・チューズデーのために真っ黒な画像を投稿するのは本来であれば善意的な行動ですが、ハッシュタグの付け方によっては思わず裏目に出ることがあります。

何が起きている?


もともとブラックアウト・チューズデーは、ジョージ・フロイド(George Floyd)さん、ブレオナ・テイラー(Breonna Taylor)さん、アーマウド・アーベリー(Ahmaud Arbery)さん、そのほか多くの命を奪った組織的な人種差別、そして警察の残虐行為に対する関心を高めることを目的としていました。それが今、アメリカでは人種によって不当な扱いを受けることに対する全国的な抗議に発展しています。

アトランティック・レコード(ATLANTIC RECORDS)のJamila Thomasさん、プラトゥーン(PLATOON)のBrianna Agyemangさんは、「#TheShowMustBePaused」イニシアチブを始動。彼らのウェブサイトによると、より大規模で長期的な取り組みの一環として、フロイドさん、テイラーさん、アーベリーさんらの死への関心を高めるべく「会議室から道端まで存在する長年の人種差別と不平等」と向き合うことを奨励しています。

こうした取り組みを受け、多くの人々がソーシャルメディア、特にインスタグラムで真っ黒な四角い画像を投稿し、イニシアチブへの支持を表明するように呼びかけました。ところが、ブラックアウト・チューズデーが始まるとすぐに、個人の体験談など実地的情報を記した貴重な投稿が集まっていた「#BlackLivesMatter」や「#BLM」のフィードが真っ黒な画像で埋め尽くされると指摘されるように...。

「手軽なシェア」の代わりにできること


ソーシャルメディアという場を活用して皆が団結して取り組めることがあるのは確かですが、その一方で善意に溢れたイニシアチブであっても、脆弱なエコシステムを混乱させるケースがあることにも注意が必要です。特に、多くの人々が参加・貢献する方法が他にもある場合にはなおさらこのことが言えます。

多くの企業が、(あまり努力のいる作業ではない)真っ黒な画像を投稿をシェアして(日和見主義な印象を残しながら)連帯感を示そうとしましたが、その代わりにできることはThomasさんやAgyemangさんが共有した通り、数多くあります。

ジョージ・フロイドさん遺族への寄附、アーマウド・アーベリーさんの遺族へのサポート、ブレオナ・テイラーさんのための正義の要求、あるいは警察の残虐行為と闘い、組織的な不正と戦うために積極的に活動している抗議者を援助する基金への寄附といったかたちで支援することもできます。

Gizmodoの姉妹サイトLiehackerでは、人種により不当な扱いを受ける人々へのサポート方法について詳細なリストを掲載しています。

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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