ディクシー・チックス、ザ・チックスに改名&14年ぶりの新作から「March March」を発表

Billboard JAPAN

2020/6/26 18:15



全世界で3000万枚以上のセールスを誇るモンスター・グループ、ディクシー・チックス(Dixie Chicks)が本日グループ名をザ・チックス(The Chicks)に改名することを発表。同時に7月発売となる14年ぶりのニュー・アルバム『Gaslighter』より新曲「March March」が公開となった。

今回発表された新曲「March March」は今のアメリカや世界が抱える問題への抗議を込めた、まさに現代の“プロテスト・ソング”。公開された映像では、冒頭に「もしあなたの言葉に力が無ければ、彼らもあなたを黙らせようとしない(=あなたの言葉に力があるからこそ、彼らはあなたを黙らせようとしている)」という言葉が映し出され、Black Lives Matter、女性の権利、人種、人権、LGBTQ、さまざまな差別や政治や環境問題への数々の問題提起とともに、米ミネソタ州の事件で死亡したジョージ・フロイドさんを始め、不当な暴力で亡くなった人々の名前が次々に映しだされていく。そして、最後に彼女たち3人の署名とともに「あなたたちの声を使ってください。そして投票に行ってください。」というメッセージで締めくくられている。

ディクシー・チックス改め、ザ・チックスはナタリー・メイン、エミリー・ロビンソン、マーティ・マグアイアの女性3人組グループ。カントリーとロック、ポップをクロスオーバーさせたサウンドと力強いメッセージで、これまでリリースされた4作品はすべて全世界で大ヒット、全世界トータル・アルバム・セールスは3000万枚を超え、2006年に発売された彼女たちの4枚目のアルバム『Taking The Long Way』はグラミー賞の主要4部門中3部門<最優秀アルバム賞>、<最優秀レコード賞>、<最優秀楽曲賞>を制覇、これらを含む全5部門を受賞する快挙となった。

2003年には、コンサートで「私達は(同じ)テキサス出身のアメリカ大統領を恥ずかしく思っている」と発言するなど、当時のブッシュ政権やイラク戦争を批判。それによってカントリーを好むアメリカの保守層、共和党指示者たちから、ラジオ局のオンエア・ボイコットや、「ディクシー・チックス廃棄デー」、一部のファンからは「お前たちは歌だけ歌っていればいいんだ」などという脅迫状を受け取るなど、バッシングを浴びることとなる。しかし、3人は頭も下げず、引き下がりもせず、その後リリースされた『Taking The Long Way』では「言われた通りに従うわけないじゃない。撤回する気はさらさらないし、そんなことに付き合っているほど暇じゃない」と痛快に歌で答え、闘い続けた。そんな彼女たちの信念を曲げぬ行動は全世界から賞賛され、タイム誌の「世界を形づくる100人」に選ばれ、最終的に2007年の第49回グラミーを獲得するに至った。最近では、テイラー・スウィフトの新作『Lover』に収録された「Soon You’ll Get Better」でのコラボレーションが実現し、大きな話題となっていた。

あえて、白人によるアメリカの象徴的な言葉でもある“ディクシー”という冠をはずし、ザ・チックスとなった彼女たち3人の動向に今後も注目してほしい。2006年『Taking The Long Way』以来14年ぶりの新作『Gaslighter』は、11月のアメリカ大統領選挙を睨みつつ、7月発売となる。彼女たちが「今伝えたいこと」が詰まったこの作品で、再び社会現象を巻き起こすことになるだろう。

◎リリース情報
アルバム『Gaslighter』
2020/07/17 RELEASE

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

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