こんな生活は要注意! 医師が勧める「熱中症」予防策

ウレぴあ総研

2020/6/15 06:30

まだまだマスクが手放せず、自宅での時間も長い今、これから気温が上がっていくにつれて気になるのが熱中症。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、さらに予防を徹底する必要があると、「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長 医師の谷口英喜先生は述べます。

今年ならではの、熱中症予防対策をチェックしておきましょう。

■新型コロナ影響下で熱中症リスクが高まっている!?

谷口先生によれば、今年は新型コロナ影響下で熱中症リスクが高まっているといいます。

■外出自粛の影響

今年は、春先から外出自粛をしていたことから、多くの場合、汗をかいていない、運動をしていない傾向にあるといいます。

そうなると、身体の機能が暑さに慣れて、汗をかいて体温を下げる等の対処ができる『暑熱馴化(しょねつじゅんか)』ができていない状態に。

さらに、運動をしていないことから、筋肉量が減っています。筋肉は身体に水分を貯めるもっとも大きな臓器であるため、筋肉量が少ないということは保持できる水分量が少ないということ、すなわち、脱水になりやすいともいえるのだそうです。

■マスク装着の影響

マスクをする時間が増えていますが、日頃からいつもマスクをつけていると、体内に熱がこもりやすくなってしまうのだそうです。

さらに、常にマスクをしたままの人であれば、「口渇の鈍化」、つまりマスク内の湿度が上がっていることで喉の渇きを感じづらくなる傾向にある可能性も。知らないうちに脱水が進み、熱中症となってしまうリスクも高まるかもしれまないとのこと。

マスクを外してはいけないという思いがあり、気づかないうちに水分補給を避けてしまうことも脱水の一つの原因になるといわれます。

■こんな生活は要注意! 医師が勧める熱中症予防策

まだまだ続く外出自粛。そんなとき、こんな生活は要注意だといいます。

  • 3食きちんと食べない
  • 水分摂取を意識していない
  • 水分を常備していない
  • 暑いと感じる環境に居続ける
  • 換気をせず、湿度が上がっても気にしない
  • 夜、ぐっすり眠れず疲れが取れない
  • 歩行や運動が少ない
思い当たることがある家庭は要注意!

そこで谷口先生に、熱中症予防のための正しい生活を教えていただきました。

■喉が渇いたなと感じ始めたら水分補給をしっかり!

谷口先生によれば、喉が渇いたなと感じ始めたら水分摂取をすることが重要だといいます。このとき、多量のカフェイン摂取は控えることを勧めます。

谷口英喜先生(以下、谷口)「健康な人でしたら3食の食事をきちんと摂り、喉が渇いたら飲み物を飲む、暑くなってきたら普段よりも多めに飲むを心がけていればいいでしょう。

カフェインには利尿作用があるので、なるべくカフェインの入っていない麦茶・真水などにしましょう。

もし食欲がないので3食きちんと食べられないというときには、脱水を起こさないよう、水分摂取を心がける必要があります。その場合は、1日500mlの経口補水液を1本飲むなどして、水分と塩分を補いましょう。

しかし経口補水液は高血圧の方など、塩分を制限しなくてはならない人は注意が必要です。医師・薬剤師に相談して飲むようにしましょう」

水分補給が十分できないときのために「OS-1」などの経口補水液を家族1人2本×3日分を常備しておくとよいそうです。

また、効率よく水分が吸収される経口補水液は、マスクをはずすのを躊躇してしまい、水分補給の頻度が低くなってしまうこの時期にはとくに重宝しそうですね。

■暑いと感じる環境にいない・換気をこまめに

谷口先生は、クーラーをすぐつけられるようしておき、暑いと感じる環境にいないこと。換気をこまめにし、湿度も高くならないように注意することも勧めます。

温度と湿度については、環境省が毎日発表している「暑さ指数(WBGT)」もチェックすることが大切だといいます。

暑さ指数(WBGT)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。

人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい(1)湿度、(2)日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、(3)気温の3つを取り入れた指標です。

■よく睡眠をとろう

快適な環境でよく睡眠をとることも大切。疲労も熱中症リスクになるといいます。

■軽い運動をしよう

運動不足を感じていたら、人混みを避けた散歩や、室内での軽い運動を行うといいそうです。



まだまだマスクが手放せず、外出も従来通りにはいかない中、夏を迎えようとしています。

これからどんどん気温が上がってくるにつれて、熱中症リスクが上がっていくことを意識して、今年はより一層気を引き締めて、一人一人が熱中症対策を行いたいですね。

ママ本人はもちろんのこと、家族みんなが元気で健康に暮らせるよう、新型コロナウイルスに加えて、熱中症にも意識を配りましょう。

<参照>環境省熱中症予防情報サイト「暑さ指数とは?」

【取材協力】谷口 英喜先生

「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長 医師、済生会横浜市東部病院 患者支援センター長、周術期支援センター長、栄養部部長

専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、 TNT-D メディカルアドバイザー。 1991 年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する 研究」。著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版」 『イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本』

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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