ミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」コンプレックスは自分だけの個性!

UtaTen

2020/6/6 20:00

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力強く前を向く姿に心を震わせるミュージカル映画




マイケル・グレイシーの初監督作品で、2017年にアメリカで公開された『グレイテスト・ショーマン(The Greatest Show)』。

ミュージカル映画史上最大のヒット作とも言える作品で、アメリカをはじめ多くの国でリピーターが続出しました。

映画『グレイテスト・ショーマン』とは、19世紀に活躍したアメリカの興行師、P・T・バーナムの成功の軌跡を描いた物語です。

サーカスビジネスの基礎を築いた人としてアメリカでは有名な人物ですが、日本や他国ではアメリカほどの知名度はありません。

そうでありながら、彼の半生を描いた『グレイテスト・ショーマン』が世界中でここまでの高い人気を獲得できたのはどうしてなのか、その理由を解説します。

興行師バーナムによる個性豊かなフリークスのショーの始まり


▲ヒュー・ジャックマンの歌声響く『グレイテスト・ショーマン』予告編公開

仕立て屋の手伝いをしていた貧しい少年・バーナムは、仕えていた屋敷の娘であるチャリティと恋に落ちます。

やがて二人は結ばれ、二人の娘にも恵まれて幸せな生活を送っていました。

しかしバーナムは職を転々としていたので、豊かな生活をさせるというチャリティとの約束を果たせないままでいました。

そんな時、バーナムは銀行をごまかし、多額の融資を受けることに成功。

ゾッとするものや変わったものを見たがる人間の心理を突き、奇妙なものを揃えた美術館をオープン。しかしチケットはほとんど売れません。

頭を抱えていたバーナムに、二人の娘は「生きているものでなくてはいけない」と感想を伝えます。

その言葉から閃いたバーナムは、小人に巨人、髭の生えた女性、毛むくじゃらの少年など、周囲から「フリークス(奇形)」と蔑まれてきた個性的な人たちに声を掛け、美術館を劇場に変えてショーを披露しはじめました。

たくさんの人が来場し、驚くほどの成功を見せたショー。

しかし「サーカス(大騒ぎ)」と批評されたりと、バーナムたちには様々な困難が待ち受けていました。

どのように状況を打破したのか、勢いのあるストーリーと結末に注目です。

キャストのパフォーマンスがすごい!



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主人公のP・T・バーナムを演じたのは、ミュージカル出身の人気俳優であるヒュー・ジャックマン。実は撮影当時、80針を縫う鼻の皮膚癌の切除手術を受けており、命に関わる可能性があったそうです。

そんな中でも熱烈で安定感のある歌唱を見せています。

バーナムのショーを支えるパートナーとして登場するフィリップ役は、ザック・エフロンが演じました。彼もミュージカル出身で、抜群のパフォーマンスを披露しています。

ヒュー・ジャックマンとのダンスシーンや、ブランコ乗りのアンを演じるゼンデイヤとのデュエットなど、注目シーンが満載です。

さらに、「フリークス」と称される個性的な登場人物たちの演技も、高く評価されました。
その中には駆け出しの俳優であったり、歌手をメインに活動していたり、演技経験が浅いキャストも多くいたそうです。

しかし、自然な演技と圧倒的な歌唱力で「フリークス」をパワフルに演じました。

唯一の日本人キャストである小森悠冊もその1人で、結合双生児という難しい役を見事に演じています。

ひとつの大きな物語としてだけでなく、個々の登場人物の演技や歌唱をじっくり追いたくなるでしょう。

歌の力とひたむきな精神に胸が熱くなる!




ミュージカル映画である『グレイテスト・ショーマン』は、もちろん迫力あるミュージカルシーンが最大の魅力です。

展開が早く、105分という比較的短い本作ですが、登場人物の気持ちや人間性などの内面的な部分を丁寧に描けているのは、素晴らしい楽曲の数々のおかげでしょう。

それらの楽曲を手掛けたのは、映画『ラ・ラ・ランド』の楽曲を担当したベンジ・パセックとジャスティン・ポール。

作品全体を通して前向きなフレーズを乗せた、幻想的でバリエーションに富んだ楽曲が次々と登場し、観る人の心を鷲掴みにしました。

歌が持つ力の大きさを感じられ、観ればひとつはお気に入りの楽曲が見つかるでしょう。



また、主人公・バーナムを取り巻く紆余曲折なストーリーにも引き込まれます。

どんな困難な状況も持ち前のアイディアのユーモアでチャンスに変え、サーカスを引っ張っていくバーナムの生き方には爽快感さえあるでしょう。

史実の暗い部分をあえて省略することで、夢追い人としてのバーナムの希望や、ひたむきな姿勢がフォーカスされ、どの世代の人にも観やすく受け入れやすいストーリーとなっています。

そして、ショーの成功の裏にあるフリークスの変化も見逃せません。

ショーに加わるまでは、人目から隠れるように生きてきたフリークス。

そんな彼らが自分のコンプレックスを個性と捉えるようになり、サーカスと揶揄されても自信を持って全身で歌う様子に心を揺さぶられます。

デリケートな内容ではありますが、フリークス自身がショーを楽しみ誇りを持っているため、決して重たい印象は受けません。

人との違いに悩まされながらも懸命に生きる人たちの輝きを描き、観る人に勇気を与えてくれる作品です。

自身を受け入れる強さを歌う主題歌「This Is Me」


▲The Greatest Showman Cast - This Is Me (Official Audio)

名曲揃いの『グレイテスト・ショーマン』の中でも、特に話題を呼んだ曲が『This Is Me』です。

髭の生えた女性のレティ・ラッツがメインボーカルとして力強く歌い上げ、ゴールデングローブ賞を受賞しました。

始まりはピアノの静かな伴奏。そして、サビにかけてピアノとドラムのメロディが勢いを増していき、感情の高まりを牽引していきます。

歌詞では、表舞台に出ることを恐れていたレティ・ラッツがありのままの自分を認める様子を、ストレートな言葉で表現。

周囲の目を気にしていた頃のことが嘘のように、誰にも振り回されず自分の道を進む決意が感じられます。


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レティ・ラッツを演じ歌うのは、ハワイ出身の歌手兼ミュージカル女優のキアラ・セトル。

当初は、この曲を歌うために自身の抱える恐れに直面しなければならないという負担から、歌うことを拒否していたそうです。

そんな弱さを持つキアラ・セトルだからこそ、レティ・ラッツの思いとリンクし、多くの人に感動と共感を抱かせる歌声を響かせることができたのでしょう。

自分に問いかけるような歌い出しから、フリークスを引き連れて舞踏会に乗り込み全員で歌うシーンは、逞しくも美しさを感じさせます。

『This Is Me』はレティ・ラッツをはじめとするフリークスの歌であるとともに、映画を観ているまだ勇気を出せない人たちを勇気づける曲です。

映画の中で変化を遂げ、新しい道を歩み始めた登場人物たちを眺めながら、名曲『This Is Me』をじっくり味わってみてください。

映画「グレイテスト・ショーマン」は自信と勇気をくれる!



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映画『グレイテスト・ショーマン』は、華麗でパワフルな歌とダンス、テンポの良いストーリーで多くの人を楽しませてくれる作品です。

誰しもコンプレックスを持っていたり、上手くいかなくて悩むことがあります。

それでも見方を変えれば、別の活躍の場を見つけられるかもしれません。

本作は変わらない自分を嘆くよりも、今の自分をもっと輝かせる方法があることに気付かせてくれます。

その方法とは、人とは違う自分を個性として認めてあげることです。

不安や葛藤を抱えているなら、ぜひ『グレイテスト・ショーマン』を観て自信と勇気をもらいましょう。

TEXT MarSali

当記事はUtaTenの提供記事です。

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