Kinki Kids「フラワー」を徹底解明!明るい曲調に隠された「懐かしさ」と「哀愁」の秘密を探る。

UtaTen

2020/6/5 21:30

Kinki Kids代表曲への道のり


Kinki Kidsの7thシングル『フラワー』は、1999年5月26日に発売されました。

この曲は、全日本空輸「'99ANA'sパラダイス沖縄」キャンペーンCMソングに起用されました。

KinKi Kids ANA CM

Kinki Kidsも出演したこのCMは、彼らが常夏の沖縄を仲良く堪能する内容になっています。

自然豊かで解放感あふれる沖縄の景色が『フラワー』のサマーソングらしい明るい曲調とマッチし、なんとも爽快な映像となっています。

誰もが自然と口ずさみたくなる『フラワー』は、売り上げ数104万枚に上るミリオンセラーを達成し、Kinki Kidsの代表曲の1つとなりました。

その後のアルバム『C album』『Kinki Single Colection』『39』『The BEST』にも収められています。

また、この曲が発売された1999年は、阪神淡路大震災のチャリティー活動のためにKinki KidsがV6やTOKIOと結成したJ-Friendsの活動を盛んに行っていた頃でした。

『フラワー』もまた、復興に向けて立ち上がろうとする日本の人々に、元気を与えた応援歌だったのではないでしょうか。

メロディーに隠された秘密




大多数の人が、この曲に対して「とにかく良い曲」と感じる理由は、やはりサビにあるのではないでしょうか。

歌詞には、ありったけのポジティブさが詰まっており、全力で「君」を応援しています。

このサビのメロディーからは、どこか懐かしさや親しみやすさが感じられるように思えます。

その秘密は、サビに使用されている音階に隠されていました。

通常、音階はドレミファソラシといったように、8音からなっています。

しかし、この『フラワー』のサビは、4番目のファと7番目のシにあたる音を抜いた5音で構成されています。

この音階は、通称「ヨナ抜き音階」と呼ばれ、主に民謡やわらべ歌、童謡などでよく使われています。

ヨナ抜き音階で構成された曲は、日本人がどこか懐かしいと感じるようなメロディーが出来上がるのです。


更にもう一点、歌詞とコード進行に注目してみましょう。

この曲は、主音がレから始まる二長調の曲で、基本的にとても明るい曲調です。

しかし「苦しいことばっかりじゃないから」という歌詞に差し掛かった時、短調の切ない和音が混じっているのです。

この歌詞の感情とリンクしたコードが、明るいメロディーの中に哀愁を生み出しているのでした。

「君」を応援している「僕」も、悩んだり喜んだりした自分の経験を基に、心から「君」に寄り添おうとしていることが伝わってきます。

疲れたら一休みして、また前を向こう




この曲の凄いところは、上手くいかない時でも自分の気持ちをそのまま受け止めて、最終的に前向きな考え方を失わないところではないでしょうか。

理由もないのに気分が乗らなかったり、やる気が出ない時って誰にでもありますよね。

人間らしい弱さを素直に受け入れつつ、しっかり休んだ後にまた前を向いて生きようとする姿がとても素敵だと思います。

1年の中で最もアクティブな時期である「夏」に向かって期待を膨らませている様子が分かります。



2番のサビからは、太陽に向かってまっすぐ花開くヒマワリのように、希望を目指して成長していきたい気持ちが伝わってきます。

悩みの渦中にいた時には、苦しくてしょうがなかった日もあるでしょう。

しかし1日が経ち、物事を俯瞰して見られるようになると余裕が生まれ、また明日から頑張ろうと思えるのではないでしょうか。

自分も肯定できる優しさ




この歌詞には、心に穴が空いてしまったとしても、考え方次第でその穴を埋めることが出来るというメッセージが込められているのではないでしょうか。

視野を広く持って、自分を信じてあげることが出来れば、進むべき道は自然と開けていくのでしょう。



この歌の中で印象に残る歌詞が、サビの最後のフレーズに登場します。

それまでのサビでは「こんなにがんばっている君がいる」というように「君」にフォーカスした内容でした。

それに対し、最後だけは「こんなにがんばっている僕もいる」というように「僕」の頑張りも認めてあげる歌詞になっています。

相手を応援すると同時に、自分自身も肯定する優しさを持つことは、日本人にとって、とても大切なことかもしれません。

2016年のジャニーズカウントダウンライブでは、Kinki Kidsをはじめとしたジャニーズアイドル114名によって『フラワー』が歌われ、会場を大いに沸かせました。

聞けば幸せな気分になれる。そんな名曲として、これからも多くの人々に愛され続けていくでしょう。

TEXT kawer

当記事はUtaTenの提供記事です。

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