「光源氏くん」“中ちゃん”で魅力爆発の桐山漣。35歳までの活躍総まとめ

女子SPA!

2020/5/29 15:44

 NHK総合「よるドラ」枠にて放送された『いいね!光源氏くん』。最終回を迎えた先週土曜の深夜、ツイッターでは「#いいね光源氏くん」とともに、ドラマの登場人物で光源氏の良きライバル「中ちゃん」の名前もトレンド入りしました。

「中ちゃん」こと中将の役を演じたのは、俳優の桐山漣(35)。ここまで愛されるキャラを作り上げた彼は、今までどんな活躍をしてきたのでしょう? 過去に女子SPA!で桐山漣にインタビューをおこなった、芸能ライターの望月ふみさんにお話を伺いました(以下、望月ふみさんの寄稿)。

◆桐山漣の“中ちゃん”主人公で、スピンオフを望む声も

俳優デビューから15年目を数える桐山漣が、再注目を浴びている。

先日、大団円を迎えた『いいね!光源氏くん』。現代の日本を舞台に、こじらせ気味のOL沙織(伊藤沙莉)の部屋に、永遠の美男子、光源氏(千葉雄大)が突然タイムスリップしてきたことから巻き起こる「いけめん居候ラブコメディ」で、主演の千葉と伊藤のベストマッチで大好評を博した。

終了から1週間。「ふたりの続編を」との声と同時に、「中将役のイケメンだれ?」「なぜこんな逸材を見逃していたのか」「中ちゃんのスピンオフを!」と、SNS上での声が止まない。

中将(中ちゃん)とは劇中に登場する光源氏の良きライバル、頭中将のことで、桐山が演じて支持を得たキャラクターだ。千葉、伊藤とともに物語を盛り上げた桐山の、俳優としての15年の軌跡とともに、『いいね!光源氏くん』の“中ちゃん”役の好演を振り返りたい。

◆出世作『仮面ライダーW』では菅田将暉とW主演

2006年より俳優活動をスタートさせた桐山。舞台『ミュージカル テニスの王子様』(06)、映画『カフェ代官山~Sweet Boys~』シリーズ(08~09)などを経て、09年、菅田将暉とともにW主演を務めた『仮面ライダーW』(テレビ朝日)で仮面ライダーW役に抜擢される。

当初からその端正な顔立ちは大きな武器で、11年にはドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』(フジテレビ)でも注目を浴びた。

また同年は『RUN60』『君へ。』『吉祥寺の朝日奈くん』と立て続けに主演映画が公開。特に中田永一の同名小説を原作とする『吉祥寺~』では、小さな子供のいる女性に恋する主人公をナチュラルに演じて、静かな作品のなかにしっかりと印象を残した。

そしてドラマ『スイッチガール!!』(フジテレビTWO)、『ぶっせん』(TBS)、『永久就職試験』(日本テレビ)、『傘をもたない蟻たちは』(フジテレビ)、主演映画『群青色の、とおり道』(15)などでキャリアを積んでいく。

10代の頃からバンドをやっており、プロのミュージシャンを目指していたこともあるという桐山。名匠、佐々部清が監督を務めた『群青色~』では、夢半ばのミュージシャンを演じて、ギターでの弾き語りを披露。back numberの曲『電車の窓から』を歌うシーンには胸が熱くなる。

◆『いいね!光源氏くん』でのブレイクは必然だった

近年では特殊部隊のトップエージェントを演じたドラマ『コードネームミラージュ』(テレビ東京)で、華麗な格闘シーンを披露。宇宙人がアイドル“ドルメンX”として地球征服を狙う、志尊淳主演のコメディドラマ&映画『ドルメンX』では、ただひとり地球人として“ドルメンX”に参加する役どころを担い、作品を引き締めた。また『探偵が早すぎる』(日本テレビ)では広瀬アリス扮するヒロインを狙う大財閥の親子役で、片平なぎさとともに怪演を見せた。

さらに多部未華子主演で人気を博した『これは経費で落ちません!』(NHK総合)で営業部のエースをさらりと演じ、『偽装不倫』(日本テレビ)では終盤の登場ながら御曹司役できっちり爪痕を残し、『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』(日本テレビ)では謎めいた刑事役と、立て続けに好演。『いいね!光源氏くん』への出演は、まさに桐山が役者としての勢いを増した状態で出会った作品だった。

◆「自分は引き立て役」と苦しむ演技が共感を誘った

『源氏物語』の登場人物である光源氏と頭中将(ドラマ内では三位中将)が現代に現れ、雅な魅力を振りまいた『いいね!光源氏くん』。桐山演じる中将は第4話から本格登場し、千葉演じるキュートで愛らしい光源氏とはまた違う、同名の原作コミックから抜け出たような「美しい」平安貴族として魅了。回を重ねるに従い、支持を増やしていった。

太陽のような輝きを放つ光源氏に対し、中将の光はまさに月のそれ。まばゆさとはまた違う、澄んだ光で周囲を包む。第7話で、自分が『源氏物語』に登場するの創作上の人物であり、しかも光源氏の引き立て役、添え物だと知った中将。その苦しみが視聴者の共感を誘った。そして最終回、「己とは何ぞ」と悩んだ中将は、現世で生きることを決意する。

◆桐山漣、ここ数年でグンと増した大人の余裕と色気

光とのサシ飲み、そしてホスト仲間のカイン(神尾楓珠)との会話から、中将が自分なりの答えを導き出したことは伝わったが、冒頭に大団円と書いたものの、幸せになった中将の姿を見たかった人は多く、確かにスピンオフが欲しいところ。そして、このスピンオフ待望論は、それだけ桐山の演じた“中ちゃん”が愛された証拠だ。

2月に35歳になった桐山。昔から独特の色気を持っていたが、年齢を重ねたことで、その色気が熟成されて艶やかに。さらに大人の余裕と優しさを伴うようになってきた。見た目だけでいえば、中将役を演じることは、5年前の桐山でも問題なかった。だが、今の桐山だからこそ含み得た魅力が、確実に、中将をより一層愛すべきキャラクターに育てた。

今だから、高貴な紫をベースにした“中ちゃん”の平安装束はもちろん、烏帽子にヒョウ柄というとんでもない取り合わせをも品良く着こなし、コメディと自己探求というテーマを担えた。“中ちゃん”のスピンオフはもちろんのこと、俳優・桐山漣のこの先が楽しみだ。快進撃は始まったばかりなのかもしれない。

<文/望月ふみ>

【望月ふみ】

70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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