『漫道コバヤシ』新作DVD発売記念・ケンドーコバヤシにインタビュー!漫画家と大物芸人に共通する意外な性質とは?

お笑いタレントのケンドーコバヤシさんが漫画家に会いに行き、製作秘話をインタビューする人気番組『漫道コバヤシ』。

今作で会いに行った漫画家は『キャプテン翼』高橋陽一先生、『キン肉マン』のゆでたまご先生 、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作者・三条陸先生、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治先生といったビッグネームから、多数の漫画賞を受賞する話題の作品『約束のネバーランド』の作画担当・出水ぽすか先生まで、錚々たる面々が顔をそろえています。

 

このたび、そんな『漫道コバヤシ』の新作DVDが発売。めるもではケンドーコバヤシさんにリモートインタビューを敢行。大好きな漫画についての想いや、漫画家と芸人との意外な共通点まで伺ってまいりました。

 

 

 

――『漫道コバヤシ』は2012年から始まり、現在9年目に突入しています。長く番組をやってきて、いかがですか?

 

ケンドーコバヤシ:僕は漫画が本当に好きで、仕事のなかった若手のときは、少年誌から青年誌まで、漫画雑誌を30冊くらいは読んでいました。「どんだけ暇やってん」って話ですけど、異常者でしたよ(笑)。宮迫(博之)さんが昔、印刷所の上に住んでいたんです。宮迫さんの家で留守番する代わりに、印刷所のおっちゃんと仲良くなって、いつも詰所で読んでいましたね。こうして、本来、娯楽として読むものが仕事になるなんて、何て役得だろうと思います。世の中で数少ない、漫画を読むことが仕事になっている男ですからね。

 

 

――かなりディープな質問をされていて、漫画愛を携えたケンドーコバヤシさんの知識にも脱帽します。

 

ケンドーコバヤシ:この番組、前準備が結構大変なんですよ。改めて読み返さないといけないので、読む作業だけでも何十冊もあるし。今は(自粛期間中のため)閉まっていて行けないんですけど、ジムの有酸素マシンに乗りながら読んだりもしていて、フラフラになって、二度ほど脱水症状になりかけたこともありますし(笑)。漫画がクライマックスにさしかかったら、有酸素マシンから降りられないですからね。

でも、いつも(番組の)最後に、漫画家の先生が僕の似顔絵とキャラを表したイラストを描いていただけるので、半分以上、それ目当てでやっています(笑)。苦労も報われるというか。すっごい力作を描いてくれるんですよね。

 

――価値が換算できないお宝ですよね。

 

ケンドーコバヤシ:いつか、『開運!なんでも鑑定団』出してみたいです(笑)。

 

 

――(笑)。いただいたイラストは、どうしているんですか?

 

ケンドーコバヤシ:50人以上の方にお会いして描いていただいているので、飾りたくても飾れない量になってきました。日光の当たらない、高温多湿ではない場所で、ちゃんと保管しています。いつか本当に、六本木の美術館あたりで公開したいんですけどね!

 

――番組を拝見していると、漫画家の皆さんが非常にリラックスしてお話されているのが印象的でした。普段、あまり露出をされないので、緊張される方もいるかもしれないんですが、お話を聞く上で気をつけられていることなど、ありますか?

 

ケンドーコバヤシ:緊張されている方も、いらっしゃいますね。基本、メディアに出ない人が多いですもんね。僕は漫画がとにかく好きなので、漫画家の先生といえど、共通言語があるといえばあると思っているんです。「昔、どんな漫画を読んでいたんですか?」とか、「漫画家になろうと思ったきっかけの作品を教えてください」とか、ちょろちょろ聞くので、そのあたりの話からたぶんリラックスしていただけるのかな、とは思います。僕は芸人ですし、番組をやっている立場ではあるんですけど、やっぱり読者として聞くのが大事かなと思いながらお話を聞いています。読者だから気になるところ、読者目線で、っていうところですかね。

 

――取材していて特に楽しい瞬間というと?

 

ケンドーコバヤシ:作品には書いていないけど、先生が実は裏設定で決めているようなことを教えてくれたりもするんですよ。この番組の先生の発言で、実際に何度かWikipediaが書き替えられたことがあって。「これ、またWikipedia変更されるな」というのを引き出せたときには、ちょっとだけ「使命、果たせたな」っていう気はしますねえ。表に引き出される瞬間は、すごく快感を得ます。

 

――漫画家さんたちに共通することなど、ケンドーコバヤシさんから見て発見はありましたか?

 

ケンドーコバヤシ:皆さん、シャイな人が多いですね。お笑い芸人のトップどころの人たちとも共通していると思うんですけど、発信する人って内に秘めたものが大事なんですかね、と思います。(明石家)さんまさんはシャイじゃないんですけど(笑)、(ビート)たけしさん、松本(人志)さんとかは、普段すごくシャイなので。例えば、秋本(治)先生も、すごくそんな感じがしました。僕なんかには横柄にしてくれてもいいのに、まったくそんなことはなく、ひとつひとつの質問に丁寧に考えて答えてくださったんです。昔のギャグを引っ張り出してきて、「先生、こんなの描いてましたね」と言うと、照れくさそうに笑ってくれたりして。そこは共通するところだなと思いました。

 

――ケンドーコバヤシさんご自身もシャイな面はお持ちですか?

 

ケンドーコバヤシ:僕は本当にシャイすぎて、母親から産まれてくるとき、目を逸らしていたらしいですから。引っ張り上げてくれたお医者さんとも目を合わさなかったらしいです。

 

――(笑)。例えば、仲良くされているバナナマンの日村勇紀さんも同じです?

 

ケンドーコバヤシ:日村さん、すごくシャイですよ! 昔、「焼きそば焼きすぎたから、家に来てください」と言われたことがあって(笑)。そんな理由、いらないじゃないですか。別に家に行くのにって(笑)。

 

 

――今回発売される3本には共通して、ケンドーコバヤシさんが単行本片手に荒岩ファミリーのタイ旅行を体験する『クッキングパパジャーニー』が収録されています。暑そうな中、過酷なロケのようにも思えましたが、いかがでしたか?

 

ケンドーコバヤシ:全然、過酷じゃなかったですよ! とても楽しかったです!  タイに行く直前、『JoJoジャーニー』という番組で、くっきー!とエジプトに行っていたんですよ。そっちのほうが過酷でしたね(苦笑)。脱線しますけど、エジプトでは鳩、牛の目玉、しっぽ、●玉とか珍しいものばかりが出て、僕はばくばく食べましたけど、くっきー!は5キロ痩せたらしいですから(笑)。それに比べたら、タイは日本人が好きな食事も多くて、おいしかったですね。何せ、『クッキングパパ』で紹介しているお店に行ったので、味は保証付きですよ。

 

――特にローティーサーイマイ(※タイ風クレープ)は初めて知った料理で、実践レポートもすごく面白かったです。

 

ケンドーコバヤシ:おいしかったですよ! アユタヤ地方の伝統的なお菓子なので、観光ガイドとかにも載っていないんじゃないかな? タイを好きな人でも知らない人、多いと思うので、貴重な体験をしましたよ。手のひらに直接生地を乗せて、そのまま鉄板に置くので、2~3日ヒリヒリしてましたけど(笑)。

 

 

――漫画通りにやられていましたもんね。『クッキングパパ』が非常に緻密な取材に基づいた作品という裏も取れたような気もします。

 

ケンドーコバヤシ:実は僕も疑っていたんですけど、めちゃめちゃ取材しているのがわかりましたよね! (作者の)うえやまとち先生からも「『クッキングパパ』の後追いしたの、人類初だと思う」と、お礼のメッセージをいただきました(笑)。たびたび僕もトークで『クッキングパパ』ネタを使うんですけど、うえやま先生ご自身が「こんなにネタに使われる漫画じゃないんだけどな……」って一番不思議に思っているらしいです。

 

――最近の過ごし方についても教えてください。プライベートで今流行りのリモート飲みなどはしていますか?

 

ケンドーコバヤシ:めっちゃ誘われるんですよ。……けど、恥ずかしくて、断ってるんですよね。まだ照れが抜けないシャイなところがあって。みんなで画面越しに「いえーい!」、「かんぱ~い」ってやるのが……ちょっと恥ずかしくなるんですよね……。もうちょっと追い詰められるまで、本当に寂しくなったときに参加しようと思ってます。今のところ、家でそんなに寂しくない暮らしができているんで(笑)。

 

 

――例えば、どんな感じで過ごしているんですか?

 

ケンドーコバヤシ:今は24時間中、17時間くらいは料理のことを考えていますね。自宅にいることを機に、3食料理するようになったんです。何を作るかとか、冷蔵庫にあるものをどう使い切るかで、頭いっぱいで。ごはんのこと以外、考えられないくらい。今は思いつく料理をとりあえず作っていっているだけなんですけど。

 

――昨日は何を作りましたか?

 

ケンドーコバヤシ:昨日は白菜のクリーム煮という、結構しゃらくさい料理を作っちゃいました(笑)。男らしさのかけらもないような……けど、なかなかうまくできましたよ。そろそろ『クッキングパパ』のメニュー、挑戦する時期ですかね。(取材・文:赤山恭子 ※5月中旬に取材)

 

 

【リリース情報】

『漫道コバヤシ』(巻四、巻五、巻六)

発売日:2020年5月27日(水)
発売元:フジテレビジョン
(C)2020フジテレビジョン

WRITER

  • 赤山恭子
  •        

  • エンタメ雑誌編集部に勤務後、ハリウッド映画の版権を買い付け日本国内で販売するディストリビューターを経て、フリーの映画/エンタメライターに。現在は、監督・俳優のインタビューを中心に、現場取材、映画紹介コーナーほかも担当。相手の心に寄り添い、時に突っ込みながら深めてゆくインタビューが持ち味。

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