【医師監修】寝返りはいつごろ?寝返りの練習法や寝返りしない原因について



ねんねしたままだった赤ちゃんは、寝返りするようになって初めて自分で体勢を変えられるようになります。寝返りを始める時期はいつごろなのでしょうか? 寝返りをなかなか始めない原因、練習法についても紹介します。

この記事の監修ドクター

大越陽一先生

杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

寝返りはいつから?

何をしたら寝返り?
まず最初に、寝返りとはどういう状態なのか知っておきましょう。

寝返りとは、「左右どちらの方向からでもいいので、自力であお向けからうつ伏せになることができる」ことです[*1]。

赤ちゃんが足を上げたり、その足を手で握ったりしているうちに、体が横向きになることがあります。そして、姿勢を立て直そうとして体を曲げ伸ばしするうちにさらに体が転がって、寝返りができるようになります。遊んでいてふとできたり、触りたいものに手を伸ばしてできたり、そのタイミングは色々です。

なお、寝返りでうつ伏せになり、さらに気になるものを手に取ろうと手を伸ばしているうちに、ハイハイができるようになります。

寝返りは、ハイハイができるようになるためにも、欠かせない動きなのです。
寝返りを始める時期は?

赤ちゃんの成長発達は、頭から足の方向へ、体の中心から手足などの末端へと進んでいきます。

そのため、寝返りを始める前にはいくつかの動きをマスターしています。

デンバー発達判定法によると、まず最初に生後2週~1ヶ月で「頭を上げる」、生後2~3ヶ月で「首がすわる」ようになり、寝返りができるようになるのは、その後の「生後3~6ヶ月」となります[*2]。

ただし、生後6ヶ月というのは「90%の赤ちゃんが寝返りできるようになる時期」です。そのため、順調に発達していても、生後6ヶ月を過ぎてから寝返りをマスターする赤ちゃんもいます。なお、厚生労働省の乳幼児身体発育調査では、寝返りは「生後6~7ヶ月未満の乳児の 90%以上が可能」としています[*3] 。

これらの時期はあくまで目安と考えてくださいね。
寝返りをしないのはなぜ?
順調に発達しているのになかなか寝返りをしないのはなぜでしょうか?

考えられる原因を紹介します。

発達のチェックポイントは4つ
赤ちゃんが正常に発育発達をしているかどうかは、「首のすわり」「ひとり座り」「ひとり立ち」「ひとり歩き」の4つがチェックポイントになります。

寝返りは4つのチェックポイントの間にある運動発達です。

そのため、「首のすわり」や「ひとり座り」ができなかったら、注意深く原因を探る必要がありますが、寝返りやハイハイをしないままつかまり立ちに進んでも、正常な発達と言えます。
正常な発達でも寝返りしない子も

赤ちゃんの中には正常に発育していても、寝返りやハイハイをしないまま、いきなりつかまり立ちをする子もいます。

赤ちゃんの発達には個人差が大きいので、こういう発育をすることもあります。寝返りをなかなかしなくても焦らず見守ってあげてくださいね。

心配な時には、かかりつけの小児科で相談するのもおすすめです。
寝返りをしない要因になるものは
正常に発育しているのに、なかなか寝返りをしないのには、次のようないくつかの原因が考えられます。
太っているから
活発に体を動かすのは、身軽な方がやりやすいものです。そのため、太っていると思うように体を動かしにくくなります。
季節が冬だから

体型だけでなく、着ている服も身軽さに影響を与えます。寝返りを覚える時期に夏を迎える赤ちゃんは、厚着をしている冬場よりも早く寝返りができるようになると言われています。無理に薄着をさせる必要はありませんが、なかなか寝返りをしなかったら着せすぎていないかどうかも考えてみてくださいね。
まわりが手をかけすぎだから
赤ちゃんが動きたそうにするたびにまわりの大人が手を貸していると、自分で動く必要がないため、寝返りのきっかけがなかなか生まれません。

赤ちゃんが何かを手に取りたそうにしていたら、まずは見守ってあげてくださいね。
寝返りの練習法って?
きっかけやコツを大切に

寝返りはちょっとしたきっかけやコツをつかんでできるようになるものです。

赤ちゃんが横向きになって足をあげていたら、軽く足とおしりを支えてあげて、下半身をひねるようにしてみましょう。背中は押さないことも大切です。

この手助けで、寝返りができることがあります。

首がすわってからは、うつぶせにする機会を多くしてあげると、寝返りにつながります。

寝返りは赤ちゃんにとって楽しい動きです。一度寝返りができるようになると、遊びとして何度もやろうとするうちに、コツを覚えて上手になっていきます。

ただし、この練習はあくまで遊びの一環としてやりましょう。赤ちゃんが嫌がったりやりたがらないときは無理強いしないでくださいね。

なお、窒息事故や乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐために、うつ伏せのまま目を離したり、うつ伏せの姿勢で眠らせるのもやめてくださいね。
まとめ

寝返りを始める時期の目安は生後3~6ヶ月。太り過ぎや厚着などの理由で、なかなか寝返りをしないこともありますが、発育のスピードや順序には個人差があるので、目安の時期から遅れて寝返りを始めることもあります。また、中には寝返りをしないまま、お座りやつかまり立ちを始める子もいます。

寝返りを始めるころは、表情が増えてきてかわいらしい、いかにも赤ちゃんらしい時期です。まわりの子が寝返りをし始めると気になることもあると思いますが、時期にこだわりすぎず、あっという間に過ぎてしまうこの赤ちゃん期を親子で楽しく過ごしてくださいね。
(文:大崎典子/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです
参考文献

[*1]厚生労働省「乳幼児身体発育調査:調査の結果の概要」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf

[*2]「デンバー発達判定法 DENVERⅡ」W.K.Frankenburg.M.D,2005 社団法人日本小児保健協会 日本小児医事出版社

[*3]厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

当記事はマイナビウーマンの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ