地震、水害が起きたとき、最初にすべきことは?レスキューナースが指南

日刊Sumai

2020/5/22 17:50

台風
Ms / PIXTA(ピクスタ)
近年は地震、台風、異常気象による集中豪雨など、さまざまな災害が私たちを襲います。そのとき起こった災害で、対応を間違えると命を落とすことも少なくありません。
そこで国際災害レスキューナースとして25年活動している辻直美さんに、災害の種類別の安全確保と避難の方法を教えてもらいました。
地震の種類によって対応法は異なる
地震には直下型地震と海溝型地震があります。直下型はいきなりズドンと突き上げるような揺れが特徴で、緊急地震速報よりも前に起こることが多いです。最初の揺れのあとに強い揺り返しが起こり得るため、逃げるかとどまるかを決断する必要があります。
一方、海溝型は緊急地震速報の後に起こることが多く、最初に小さく縦に揺れた後、ゆっくり大きな横揺れが続くきます。海溝型の危険性は地震の揺れに加えて、津波が起きるという点です。海溝型の地震だと感じたら、津波に備えてなるべく早く高台へ避難するようにしましょう。
このように、地震が起きたとき、直下型か海溝型かのどちらなのかを判断することができれば、その後取るべき行動が見えてきて、助かる可能性がぐっと上がります。
地震が起こったらするべきこと
地震が起きたら頭を守る
地震では落下物を避けるために、頭を守ることが重要です。テーブルがあればテーブルの下にもぐって頭を守りましょう。
周囲に何もないときは雑誌やバッグなど、手近なものを頭から10㎝ほど離してまっすぐ持ちます。頭にぴったりくっつけて持つと、落下物の衝撃をそのまま受け取ってしまうので、必ず10㎝離すということを意識してください。
避難するときは、頭を守るために帽子をかぶります。帽子がなければ、手拭いでカバーしましょう。服装は、長袖・長ズボンが基本。肌を露出しないことでケガを避けることができます。
水害は情報収集と準備で対策を
近年、特に集中豪雨や大型台風など、水害の被害が多くなっています。水害は地震と違い、災害を予測できるのが特徴です。普段から自治体が作っているハザードマップを読み込んで、自宅周辺の水害リスクを把握しておくのも大事なことです。
水害が起きなそうなときは、刻一刻と変化する状況を冷静に理解しながら、正しい行動を取ることでリスクを軽減できます。状況を知るには、正確な情報をいち早くキャッチすることが必要です。
防災関連のお知らせアプリや、気象庁、総務省消防庁、自分の住んでいる自治体など、公的機関が発するツイッターなど、信頼できる情報元を見つけて、こまめにチェックするようにしましょう。
水害時の避難で気を付けるべきこと
「さっきまでは大丈夫だったのに」と、あっという間に状況が変わってしまうのが水害の恐ろしさです。水位が足首まできている中で避難するのはかえって危険。避難するかどうかは早めに判断し、安全に移動できる段階で素早く行動しましょう。
水害で避難するときの服装
避難の際の服装ですが、体や服をぬらさないようにレインコートやレインパンツを着用するようにしたいもの。100均のレイングッズを普段から家族の人数分備えておくと安心です。レインコートは破れやすいので、上から薄手のジャケットを着ると強度が増します。レインパンツのすそは輪ゴムで止めると、雨水の侵入を防げます。
長靴は中に水が入って動きにくくなるのでオススメできません。地震のときも水害のときも、足元は革製のスニーカーがベスト。ひもをしっかり結べば脱げにくく、スムーズに動けます。
台風で折れたアンテナ
しだれ桜 / PIXTA(ピクスタ)
辻さんの著書『レスキューナースが教えるプチプラ防災』では、さらに詳しく避難後の生活の工夫についても書いています。知っているのと知らないのとでは、心構えもいざというときの行動も大違いです。
ぜひ防災の知識を増やし、普段から非常時に向けた準備を進めていきましょう!
参考/『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社刊)

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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