缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第106回 缶詰でベーコンという発想


かつてコンビニのおつまみ缶詰売り場といえば、やきとりに牛肉大和煮、赤貝などが並び、何だかとても地味な印象でした。それが今はベーコンやムール貝などお洒落な缶詰が並んでいます。おかげでおつまみ缶詰のイメージがずいぶん変わりました。

「今、ベーコンって言いました?」と、カットインしてきたのは缶詰博士。「あのですね、ベーコンの缶詰って特別な存在なんですよ。その話題を語るには最低4時間は必要ですから」と興奮しっぱなしです。

とりあえず4時間も話を聞くとか無理なので、いつものように文章でまとめてください博士。

→これまでのお話はこちら

○最初は厚切りベーコン缶

食欲をそそる煙っぽい匂い。塩気とともにあふれてくる肉のジュース。ああ、ベーコンって夢のような食べ物ですねェ。

でも、ベーコンは日持ちしない。だから缶詰になればいいと思っていた。そう思ったのは僕だけじゃないようで、アメリカには「Yoders」というベーコン缶があるのだ。でも日本でYodersは買えない。やれ悲しや。

その悲しさを吹き飛ばしてくれたのが国分の缶つま。2012年に発売した「厚切りベーコン」缶は、僕の知るかぎり日本初のベーコン缶なのだ。

○さらに新種を投入

上の画像が「厚切りベーコンのハニーマスタード味」。ハニー&マスタードというお洒落な味付けが肉の中まで染みこんでおり、ビールやサワー系にばっちり合う。

さらに、おつまみとしてだけでなく、ラーメンにトッピングするという手もある(チャーシュー風になります)。

缶つまの中でも常に売上トップ3に入るこの厚切りベーコン缶もウマいが、国分さんはさらに新種も投入している。それが「宮崎県産霧島黒豚ベーコン」であります。

○夢なのか?

さあ本日もご唱和下さい。開缶!
脂と肉が地層のように重なる美しい三枚肉。それを薄切りにして缶内に詰め込んである。表面には脂がきらきらと輝き、そこから立ち昇るのは例の焚き火チックな香ばしい匂い。

ひと口頬張れば、脂も肉もとろけるように柔らかい。しょっぱめの味と黒こしょうがぐんぐん食欲をそそってくる。夢か、これは夢なのか?

○缶つまだからできる

かくのごとし。ベーコンに梅肉、大葉、白ごまを合わせて「ベーコンおむすび」としてみた。

缶つまシリーズはみな「酒のつまみ」であり、どれも味付けはしっかりしている(そのほうが酒が進む)。ゆえに、こうして白ごはんと合わせると基本的な味付けが済んでしまうのだ。缶つまシリーズならではの使い方であります。

このベーコンは霧島黒豚を使っているので、肉質がとろけるように柔らかい。それでいて脂はクドくない。他の豚肉よりも脂の融点がやや高めだそうで、そのおかげで口中に脂が残らず、後味がさっぱりするそうな。

ちなみに、米を炊くときの水に缶汁も加えた。ベーコンの脂と香り、黒コショウに塩も入っているから、それで炊いたごはんだけでもウマかったです。

缶詰情報
国分/缶つま・宮崎県産霧島黒豚ベーコン 税別600円
国分アンテナショップ「ROJI」サイトなどで購入可

○筆者プロフィール: 黒川勇人/缶詰博士
昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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