「“病気にかからないための行動”が、感染防止に繋がる」医療従事者が考える“一人ひとりができること”

TOKYO FM+

2020/5/21 19:00

TOKYO FMの番組「Blue Ocean」では、毎週火曜に、新型コロナウイルスと最前線で戦う医療現場の「リアルな現状や課題」を情報発信するべく、在京民放ラジオ放送局5社連携でスタートした共同プロジェクト「#医療現場を応援」と連動したコーナーをお届けしています。

5月19日(火)の放送では、療養中の住吉美紀に代わり、望月理恵が出演し、社会医療法人 河北医療財団 河北総合病院 外来師長の平早水朝子(ひらそうず・ともこ)さんに生電話でお話を伺いました。



※写真はイメージです

◆「垣根を越えて“支え合い”が生まれた」
望月:河北総合病院は、東京都杉並区の住宅地に立つ地域の基幹病院ということで、もともとは、感染症患者の入院を想定した指定医療機関ではないんですよね?

平早水:そうですね。

望月:3月以降、拡大を続けた新型コロナウイルスの感染症患者を多く受け入れていらっしゃるとお聞きしました。

平早水:病院として、地域の方々に“何ができるのか”をまず考えて、PCR検査がおこなえる外来を立ち上げました。ここでは、保健所や近隣のクリニックなどからの依頼と、当院のなかで“疑わしい”と判断された患者さんを受け入れています。当初は院内の医師1名で対応していたのですが、杉並区と医師会の先生方のご協力によって、近隣の医師の方に来ていただき、現在は医師2名体制で外来をおこなっています。

望月:平早水さんは、外来師長として、コロナ対応の最前線で患者さんの看護に努めていらっしゃったわけですが、人数の少ないなか、ギリギリの対応だったかと思います。

平早水:そうですね。(陽性の)疑いのある患者さんの対応から始まって、そのあとは、来院される方や職員の対応ですね。“何か不足はないか” “これで本当にいいのか”と、毎日ギリギリの状態でやっていました。幸いにして、医師、看護師、コメディカルのメンバー(メディカル・スタッフ)だけでなく、すべての職員がお互いにできることを、垣根を越えて協力しようという思いが必然と形になって“支え合い”が生まれ、前に進めているかなと思っています。

望月:院内感染を防ぐために、通常とは異なる業務がたくさんありますよね?

平早水:はい。何度も話し合い、修正や改善を繰り返しています。それと並行して、防護服の着脱訓練にも力を入れています。特に脱ぐときに(ウイルス)付着の可能性が高いので、それを回避するために、必ず介助者と2名体制で声をかけ合いながらおこなっています。

望月:マスクやガウンなどの物資不足は、現在どうでしょうか?

平早水:物資関係の対応をする職員がいるのですが、常に先を見越しながら、少なくなるんじゃないか、という状況になれば、代替品などの形で調達してくれていますし、また、地域の方々や職員の関係者からも支援をしていただいています。1番は、最前線で戦って業務をしている者にちゃんと物資が行き届くようにと、ほかの職員もすごく協力しながら……という感じです。

◆まずは、“自分を守ること”
望月:そうした現場で働いていらっしゃる看護師さんだけでなく、ご家族にとっても、つらい状況なのではないでしょうか? 看護師のみなさんからは、どのような声が届いていますか?

平早水:外来スタッフのほとんどが“ママさんナース”なんですね。当初、杉並区内の病院で陽性者が出まして、その情報が流れたことによって、保育園や保護者の方から「受け入れをやめてほしい」とか「一緒に遊ばせたくない」という言葉を受けた時期もあったみたいです。

ただ、配偶者や近親者の理解や支援もあって、みんなを(医療現場に)働きに出してくれているという状況で。みんなが不安を抱えていると思うんですけど、うちのスタッフはいつも笑顔で出勤してくれていて、本当に感謝しています。

望月:こんな状況だからこそ、一緒に戦わなければならないのに、悲しい現実もあるのですね。

平早水:いまもそうですけど、みんな(ウイルスが)目に見えない恐怖があったと思うので、それは致し方ないのかなとは思います。

望月:現在の病院の状況はいかがですか?

平早水:新設した外来も、“非常”という形ではなく、日常化してきたところです。4月に比べると、受診者も7~8割減ってきている現状ではあります。ただ、今後の体制をどう変化させていくのか、このウイルスが、どういう動きをしていくのか、新たなチャレンジだなと思っています。

望月:医療従事者の方々の不安を少しでも減らすために、私たち一人ひとりができることはありますか?

平早水:そのお言葉だけでうれしいです。みなさんも現在、“Stay Home”や“ソーシャルディスタンス”など生活に制限がかかっていることで、負担や不安がすごく多いと思います。“制限”と捉えると、ちょっと苦痛になってしまうのですが、例えば、“高血圧や糖尿病にならないように”と塩分や糖質を注意している方もいらっしゃると思います。逆に言うと、そういうこととあまり変わらないんじゃないかと。

“病気にかからないための行動”が、なるべく外に出ない、外出時のマスク着用、外出後の手洗い・うがい、などにつながるのかなと思います。まずは、自分を守ること。それを考えて行動していただくのが1番いいのかなと、メッセージを届けたいです。

なお、「#医療現場を応援」と連動したコーナーは、TOKYO FMでは毎週火曜の「Blue Ocean」のほか、「Skyrocket Company」でも毎週木曜18:40ごろからお届けしていますので、ぜひ現場の声に耳を傾けてみてください。

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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00(※コーナーは毎週火曜9:12ごろ~)
パーソナリティ:望月理恵
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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