『凪のお暇』高橋一生の怪演&中村倫也の“反則”…刺激的で優しい世界再び

dwango.jp news

2020/5/16 07:30


慎二やべぇ。ゴンもやべぇ。

ドラマ『凪のお暇』本放送当時、番組公式Twitterでは、投稿に「#慎二やべぇ」「#ゴンもやべぇ」というハッシュタグがよく添えられていた。「やべぇ」は、ある意味便利な言葉。驚いても、危機に面しても、感動しても使える。改めて考えてみると、高橋一生が演じる慎二と、中村倫也が演じるゴン、そしてドラマ『凪のお暇』に、「やべぇ」は本当にピッタリの言葉かもしれない。

TBSで2019年7月期に放送された金曜ドラマ『凪のお暇』(なぎのおいとま)。コナリミサト原作の同名漫画を実写化した本作。主演の黒木華はふわふわのパーマ姿で、場の空気を読みすぎて過呼吸で倒れてしまう主人公・大島凪(おおしま・なぎ)をキュートに演じた。また“愛すべきクズ”凪の元カレ・我聞慎二(がもん・しんじ)を高橋一生が好演。そして人生をリセットした凪のアパートの隣人で“人たらし”な男・安良城ゴン(あらしろ・ごん)を中村倫也が愛嬌と色気たっぷりに演じた。

本日16日(土)14時からは、『凪のお暇 #お家でイッキ見SP』1日目(1~3話)が放送される。再放送を前に、ドラマ『凪のお暇』の“やべぇ”魅力を少し紹介。

まずは黒木華が演じる凪。



唯一の趣味は節約で、幸せを感じる工夫がうまい凪は、熟れて種が赤くなったゴーヤを「幸せの黄色いラッキーゴーヤ」と感動したり、拾ってきた扇風機をひまわり色に塗って再生させたり、竹を切ってきて部屋で流しそうめんをしたり…素朴でちょっと独特。「自分の気持ちを素直に言う」「嫌なことは断る」という小さな一歩をなんとか踏み出しながら、空気を読む自分と葛藤する凪は応援したくなる主人公だ。時には闇落ちし、空気を読む自分に逆戻りすることも。凪がさらけ出す脆さ・弱さ・危うさは、視聴者にとっても、自分を見ているような気持ちになって心えぐられることもしばしば。

そんな凪を取り巻く二人の“やべぇ”男。元カレ・慎二(高橋一生)は、凪の天パ頭を見て「ブスになったなー」、人生をリセットしようとすることに対しては「おまえ、すべってんだよ」。モラハラと言っても過言ではない発言をする“クズ”なのだが、実はとても不器用で不憫な男。心とは裏腹な態度をとってしまった後には、号泣してしまう愛すべきクズなのだ。高橋一生の作り笑顔と狂気の行動、そして“お決まりの”号泣は圧巻で、高橋一生の真骨頂を見ることができる。そんな慎二も終盤、感情の蛇口がぶっ壊れて…。

もう一人の“やべぇ”男・ゴン(中村倫也)は、ふんわりやわらかい空気をまとった癒し系…かと思いきや、女子を虜にしてダメにしてしまう「メンヘラ製造機」。



しかし本人は自覚がないから質が悪い。おもむろに両手を広げたかと思うとフワッとハグしてみたり、視聴者が「反則」「胸キュン」と大興奮した、公園の芝生で馬乗りになり「可愛い」と言ってみたり。そこだけ書いてしまうと恐ろしいやつだが、それを自然に成立させてしまう空気を持っているのだ。中村倫也はそんなゴンに可愛らしさと色気を纏わせる。そして終盤には、ある感情が芽生え、最後までドキドキさせてくれる。

この三角関係をとりまく脇役陣がまたかなり重要なキャラクター。スナックバブルのママ(武田真治)からは、ドキッとするセリフが放たれ、凪を通して視聴者の心にグサグサ刺さる。しかし、杏ちゃん(中田クルミ)とともにその空気は温かい。核心をついた名言を次々と繰り出す緑さん(三田佳子)も、一つ一つの言葉には温かみが。そして、うららちゃん(白鳥玉季)と母・みすず(吉田羊)の優しさと大人な一面に感動し、その存在に癒される。少しぶっ飛んだキャラクターで存在感がすごい坂本さん(市川実日子)も、凪とともに成長。ゴンを想うエリィ(水谷果穂)の切なさも愛情深い。

このキャラクターたち皆が仲良しで優しい空気を持っている。恋敵である慎二とゴンでさえ、決して悪い関係ではないのだ。最終回では、この皆の関係の良さが凝縮されたカラオケシーンも!高橋一生や中村倫也のハイレベルなカラオケを聴くことができる。こんなお暇メンバーに対しては、「全員好き」」「凪ちゃんだけではなく、他の登場人物全員が愛おしい」「心があったかくなる」との声が多く上がった。

ほかにも見どころはたくさん。パスカルズによる劇中音楽は、独特ながらドラマの世界観にマッチ。miwaによる主題歌『リブート』はつい頭の中でリフレインする中毒性がある。また、遊び心のある演出も随所に。一つだけ挙げるとすれば、他局で同日放送のアニメのセリフを、他局より先にママが投下するという場面が。さらには、再放送に際し、黒木が「お家で凪飯を作って食べながら見てください」とコメントしているように、ドラマには節約メシが多数登場。これも一つの見どころだ。

「空気を読みすぎる」人間から、一歩ずつ成長し「美味しい空気をあげられる」人間を目指す凪の成長は、共感するところが多く、だからこそ自分に置き換えたときに痛みも伴う。凪・慎二・ゴンは3人とも、優しさと危うさと可愛らしさを持ち合わせている“やべぇ”魅力を持った人物たちだ。そんな優しくも刺激的な作品は、ジェットコースターのような恋愛ドラマであると同時に、誰にでも起こりうる“空気を読む”という普遍的なテーマを提示する。キャスト陣の高い演技力がよりリアルに、そしてよりドラマティックに、“やべぇ”作品を作り上げている。1話だけでも、その魅力が感じられることだろう。さらに今回、本放送でカットされた未放送シーンを特別に地上波放送として初オンエアするということで、どんなシーンが放送されるのか注目だ。第1話~3話は、本日5月16日(土)14:00~放送される。

■『凪のお暇 #お家でイッキ見SP』

5月16日(土)14:00~16:54(1~3話)

5月17日(日)14:00~17:00(4~7話)

5月23日(土)14:00~16:54(8~10話)

(C)TBS

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