これ知ってる? 1993年に登場した究極のエルゴノミック・キーボード「DataHand」

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Image: Datahands/YouTube

すっごく未来を先取りしたデザインでは?

とにかく独創的なものがいろいろと作られた90年代、手首の移動を要さず、手形の筐体に置いた指先でタイピングをする、究極のエルゴノミック・キーボード「DataHand」というものがありました。

効率を突き詰めたキーボード


HACKADAYいわく、これは下に押し込むボタンと、指先を東西南北に動かして入力する小さなレバーによりひとつの指で5種類の文字が打てる、一見するとキーボードにはまったく見えないエルゴノミック・キーボードです。親指だけ特殊で、指の腹や背で押すレバーと、指にひっかけて持ち上げるように上方向に入力するレバーがあります。



もはやキーボードですらありませんね。これにはマウス・モードも搭載されているそうな。

熟考の跡が垣間見える


普通のキーボードならバネ仕掛けでボタンが戻りますが、これだと磁力でキーが元の位置に戻るのだそうです。そして手の平を固定しているため、キーボード上の指の動きを90%減らすことに成功しています。

キーの配列はQWERTYになっており、位置は前後の距離や下方向への深さも調節可能で、手の平を置くパッドも交換可能。なので完全に自分仕様の「DataHand」ができあがるのもイイですね。

エルゴノミック・キーボードの歴史は110年!?


実は1910年に初の特許が取得されたという、歴史の古~いエルゴノミック・キーボード。かつてはタイプライターが主流でしたが、近年はコンピューターの発展に伴い、板面が波打っていたり、左右に分割されていたりと、多種多様なエルゴノミック・キーボードが作られています。そんな歴史の中でも、この「DataHand」は特殊かつ、もっとも効率が良いキーボードなのかもしれませんね。
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Image: BUXTON COLLECTION

今でもマニアの間では人気


「DataHand」を作っていた会社は、2008年に仕入先の問題で販売を中止してしまいました。今では新品を探すのは困難を極めることと思いますが、中古市場は時間とともにどんどん値上がりしていっているのだそうな。

Wikipediaでは、このキーボードがジョディ・フォスター主演映画『コンタクト』や、スパイ・アクション映画『アレックス・ライダー』、チャーリー・シーン主演映画『ザ・ターゲット』、そしてTVシリーズ『パワーレンジャー』などに登場したことが記されています。こうした背景も、根強い人気の秘密なのかもしれません。

ガジェットの歴史は面白い


ときとして、ガジェットの歴史を振り返ると興味深い発見があるものです。最近では装着した指輪でタイピングができる「TAP」なんて未来的なものもありますが…もし今の世に「DataHand」が登場したら、使ってみたいと思いますでしょうか?

BUXTON COLLECTIONには、当時のマニュアルなど関連書類がPDFで掲載されています。気になる方はぜひどうぞ。

Source: YouTube, BUXTON COLLECTION via HACKADAY
Reference: Shiki’s Weblog, Wikipedia

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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