AAA日高光啓「言葉が無い」 新型コロナでライブハウスが次々閉店、必要な支援とは?

wezzy


 4月30日、渋谷のライブハウスVUENOS、Glad、LOUNGE NEOの閉店が明らかになった。新型コロナウイルスの影響による事業縮小が理由だという。

この3店舗と同じ会社カルチャー・オブ・エイジアが運営している渋谷のライブハウスclubasiaも存続の危機にあり、5月1日からクラウドファンディングによる支援を呼びかける。

閉店の報に対しSKY-HI(AAA・日高光啓)はTwitterで<言葉が無い>とコメント。元BiSのカミヤサキもTwitterで<楽しいことも、ライブを難しいと感じたこといろんな気持ちを経験させてもらった場所でした、、、>と、閉店を惜しむ気持ちを綴った。
「Go Toキャンペーン」の愚
 政府や自治体の休業要請を受け、多くのイベント事業者・映画館・飲食店などが休業を余儀なくされている。まずは小規模事業者の体力が心配されていたが、VUENOS、Glad、LOUNGE NEOのような20年近くの歴史を誇るライブハウスの閉店は、業界に激震を与えた。

事業者への迅速かつ手厚い休業補償が必要であることは確かだが、安倍政権の動きはまだ鈍い。

4月29日の衆議院予算委員会で共産党の志位和夫衆議院議員は安倍晋三首相に、<文化、芸術、スポーツは人間にとって贅沢なものではないと思います。人間として生きていくために必要不可欠な酸素のような貴重なものだと思います。総理、日本の文化、芸術、スポーツを守り抜くために補償をきちんと行う。これを約束してください>と問うた。

だがこれに応えた安倍首相は、「文化イベント中止の際のチケット代の税制特例」「税や社会保険料の猶予」「実質無利子無担保最大5年間元本返済不要の融資制度」といった薄い支援策を並べるのみで、窮状を叫ぶ事業者の声に応える新しい策はなし。そして、このように語るのであった。

<こういう国難と呼べる事態にありますが、こういう時こそ人々の心を癒す文化や芸術の力が必要であり、そして困難にあっても文化の火は絶対に絶やしてはならないと考えております。今般の経済対策においても、事態収束後においてイベント実施に対する新たな支援制度の創設や、各地の公演・展示・展覧会の開催など、文化芸術に携わる人々の活躍の場を提供するための施策を講じていく方針でございます>

4月30日に成立した補正予算案には、コロナ収束後の消費喚起策である「Go Toキャンペーン」に1.7兆円が計上されている。しかし今は、いつ事態が収束するのかの予測すらつかない段階であり、事業収束後の話をする時ではないだろう。すでにVUENOSなど複数のライブハウスが閉店したように、コロナ禍を乗り切れなかった事業者にはその後の支援も意味をなさない。
「#SaveOurLife」の主張
 3月には音楽業界関係者が中心となり、ライブハウスなどの文化施設への補償を求める署名運動「#SaveOurSpace」が生まれた。現在は同団体により、感染拡大防止に協力するすべての事業者を対象とした支援を求める署名運動「#SaveOurLife」が呼びかけられている。

「#SaveOurLife」の求める支援策は非常に具体的かつ明快だ。

・休業期間中の各施設の家賃等の固定費についての補償
・事業についての借入金の支払の猶予措置
・休業期間中の公共料金の免除
・感染拡大防止協力金の継続的な給付
・従業員への継続的な給与等の補償(非正規雇用を含む)
・事業者の休業により仕事を失うフリーランスへの継続的な給付
・上記の補償等の措置について手続の簡略化

つまり、ただ単に金を配れと要求しているわけではない。いかにして休業期間を乗り切るか、そのために何が必要かを訴えている。4月28日、約42万筆の署名が厚生労働省及び経済産業省に届けられた。今からでも必要十分な助成が求められる。

また、現状の支援策についても改善点は山積。たとえば雇用調整助成金に対し「申請が煩雑すぎる」「相談件数が多く窓口がパンクしている」「相談件数20万件のうちわずか282件しか支給にいたっていない」など、多くの問題が指摘されている。こちらの問題も早急に対処しなければ、コロナ禍が収束する前に「文化の火」が絶えてしまうだろう。

当記事はwezzyの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ