名作の多いディズニーアニメーション映画。みなさんもお気に入りの作品が1本や2本はあったりするのではないでしょうか。

最近は地上波でも頻繁にディズニー映画が放送されるようにになりました。しかし、そんなディズニー作品でもTVではなかなか放送されなかったり、知名度が低い作品も意外にあるのが実際のところ。

数あるディズニー作品の中でも知る人ぞ知る傑作が多数存在するので、今回はそんなマイナーだけど、素晴らしいディズニーアニメーションを紹介します。

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ1: ボルト

 

 

人気TVドラマのヒーロー犬・ボルトはドラマの世界を現実の世界だと信じていた。そんなある日、ドラマの中でさらわれてしまった少女ペニーを助けるために、ボルトはスタジオの外に出てしまう。外の世界で出会った野良猫のミトンや、ハムスターのライノとの交流を通して、ボルトはついに、自分がただの犬であることに気づいていく……。

 

『トイ・ストーリー』の監督としても有名なジョン・ラセターが、ディズニーの製作総指揮に就いてからのディズニーアニメ第1弾として登場したのが本作。『塔の上のラプンツェル』や『ズートピア』といった近年の名作が生まれるディズニールネッサンスの始まりともいえる作品です。ボルトが直面する“自分が思っていたような存在”ではなかったというショックは、人によっては体験したことがあるはず。そんな人ほど、胸に突き刺さるような物語になっています。

 

■製作年:2008年
■CV:佐々木蔵之介(asボルト)、江角マキコ(asミトンズ)、天野ひろゆき(asライノ)
■監督:クリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワード

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ2: フランケンウィニー

 

 

友達のいないヴィクターは、愛犬スパーキーを相棒にして楽しい日々を送っていた。そんなある日、スパーキーは事故に遭い、死んでしまう。深く落ち込むヴィクターだったが、学校の理科の実験を機に、スパーキーを蘇生することを思いつく。

『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』などを世に送り出してきたティム・バートン監督が、過去に制作した実写作品をアニメーションでセルフリメイクした映画が『フランケン・ウィニー』。可愛いんだけど、ちょっと不気味な独特のキャラクターデザインは、好きな人にはたまらないはず。フランケン化したスパーキーの一挙一動は特に魅力的です。蘇生がテーマにある映画は、悲しい結末が待っているものですが、そこを一味違う着地にするところもティム・バートンらしい映画となっています。

 

■製作年:2012年
■CV:関根航(asヴィクター・フランケンシュタイン)、湯屋敦子(asスーザン・フランケンシュタイン)、ハリセンボン(as体育の先生/クラスメイト)
■監督:ティム・バートン

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ3: プリンセスと魔法のキス

 

 

貧しくも家族に愛されて育ったティアナは、父が夢見ていたレストランを開くため懸命に働く日々を送っていた。そんなある日、富豪の娘であり友人のシャーロットが、ナヴィーン王子を招待して舞踏会を開くことに。ティアナも出席することになったが、そこへ1匹のカエルが現れ、自分は魔法でカエルの姿に変えられてしまった王子だと訴えだした。魔法を解くため、カエルのいう通りキスをしてあげるティアナだが、今度はティアナまでカエルになってしまうのだった。

製作総指揮となった既出のジョン・ラセターが、ディズニーの手描きアニメーションを復活させるべく、意気込んで企画を進めた作品がこの『プリンセスと魔法のキス』。『リトルマーメイド』や『アラジン』、『美女と野獣』など歴代の名作を手がけてきたアニメーターを再集結させて制作した豪華な作品です。王子様と結ばれるだけが夢じゃない、というこれまでのディズニープリンセス像とも一線を画す新たな主人公・ティアナの姿が新鮮で、“星に願う”だけではない、それまでのディズニー作品の印象からも変わろうという、製作側の姿勢が垣間見られる一本になっています。

 

■製作年:2009年
■CV:鈴木ほのか(asティアナ)、丹宗立峰(asナヴィーン)、安崎求(asファシリエ)
■監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ4: くまのプーさん(2011)

 

 

ある日、尻尾をなくしてしまったイーヨー。プーさんたちは、そんなイーヨーのためにしっぽを捜すコンテストを始めることに。しかし、そこでプーさんたちはクリストファー・ロビンから手紙を受け取る。その手紙には、なんとクリストファー・ロビンが怪物にさらわれてしまったということが書かれていた。プーさんたちは協力して、クリストファー・ロビンの救出に向かうのだった。

2020年現在、ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオが手がけた最後の手描き長編アニメーションとなっているのが、この2011年版『くまのプーさん』。登場人物全員が“天然ボケ”という特異なシチュエーションで展開していく物語は、ディズニー作品でも随一の奇抜ぶりを誇ります。ハチミツが食べたすぎて、すべてがハチミツに見えてしまうプーさんのシーンなど、ただの癒し系に留まらない、類まれなアニメーション体験に溢れた一本です。

■製作年:2011年
■CV:亀山助清(asプー)、小形満(asピグレット)、玄田哲章(asティガー)■監督:スティーブン・アンダーソン、ドン・ホール

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ5: ロジャー・ラビット

 

 

実写の世界とアニメーションの世界が交錯する町・トゥーンタウン。コメディスターのロジャー・ラビットが妻ジェシカの浮気を疑い、探偵のエディ・バリアントが調査に出かけることになった。ロジャーからの依頼をしぶしぶ請け負ったエディだったが、ジェシカがおもちゃ会社の社長と密会している瞬間をカメラに収めた翌日、社長は何者かに殺されてしまう。殺人容疑をかけられたロジャーは、エディに無実を証明してくれるよう頼むのだった。

東京ディズニーランドのトゥーンタウンにある「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」の元ネタでもあるのがこの『ロジャー・ラビット』。この映画のすごいところは、様々なアニメキャラクターがゲスト出演しているところ。ミッキーマウスやドナルドダックはもちろん、バックス・バニーや、ベティ・ブープといったディズニー以外の会社のアニメーションキャラクターたちも登場。実写とアニメの交錯した演出は今観ても新鮮に感じられる傑作です。

 

■製作年:1988年
■CV:山寺宏一(asロジャー・ラビット)、田中信夫(asエディ・バリアント)、一城みゆ希(asジェシカ・ラビット)
■監督:ロバート・ゼメキス、リチャード・ウィリアムス

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ6: リラクタント・ドラゴン

 

 

俳優のロバート・ベンチリーは、奥さんの命令により映画の脚本を売り込むために、ウォルト・ディズニーに会うべくディズニースタジオへやってきた。広大なディズニースタジオで迷ってしまったベンチリーは図らずもディズニーのアニメーション制作の工程を体験していくことになる……

往年のディズニーアニメーションが一体どうやって作られていたのか。それが一挙に体験できる珍しいディズニー映画がこの『リラクタント・ドラゴン』。モノクロの実写パートで始まったかと思いきや、途中で色がついたり、制作途中のアニメーションを観ることができる“工場見学”のような作品。ドナルドやグーフィーといった人気キャラクターが登場するほか、『Baby Weems(原題)』などここでしか観られない短編作品も収録されています。

 

■製作年:1941年
■CV:屋良有作(asロバート・ベンチリー)
■監督:アルフレッド・L・ワーカー

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ7: トイ・ストーリー謎の恐竜ワールド

 

 

ある日、ウッディやバズたちは、持ち主であるボニーに連れられて、友達のメイソンの家に遊びに行くことに。そこでボニーはテレビゲームに夢中になってしまう。放っておかれたウッディたちは、メイソン家のおもちゃたちに出会うが、そこは、メイソンに遊ばれなくなった恐竜のおもちゃが支配する世界となっていたのだった−−。

『トイ・ストーリー』といえば劇場公開作品こそ有名ですが、本作はスペシャル版としてアメリカでTV放送された中編シリーズ。時系列では『トイ・ストーリー3』の後の物語です。本作では、トリケラトプスのおもちゃであるトリクシーにスポットが当たり、放置され、子どもたちに“遊ばれる”ことを忘れてしまったおもちゃたちを改心させてあげるという物語になっています。今作だけに登場するキャラクター、エンジェル・キティの可愛さにも注目です。本作に限らず『トイ・ストーリー』は中編や短編も傑作が多いので、見逃し注意です。

 

■製作年:2014年
■CV:唐沢寿明(asウッディ)、所ジョージ(asバズ・ライトイヤー)、許綾香(asトリクシー)
■監督:スティーヴ・パーセル

 

 

大傑作マイナーディズニーアニメ8: デイ&ナイト

 

 

身体に太陽が降り注ぐデイと、身体は暗く月が照らすナイトの二人が出会った。第一印象が最悪だった二人は、お互いの特徴を自慢し合い、大げんかに。しかし次第に、それぞれが特有の良さを持っていることに気づき、友情が芽生えていく。

ぜひ長編アニメーションだけでなく短編アニメーションにも注目してほしいと思い、短編作品の中でも傑作の『デイ&ナイト』を紹介します。本作は『トイ・ストーリー3』の劇場公開時に同時上映された作品で『ピクサー・ショート・フィルムVol.2』などにも収録されています。本作はアイディアが見事で、昼と夜の対比から、それぞれの特徴にそれぞれの良さがあることを面白おかしく、最後は感動的に観せてくれます。わずか数分の短いアニメーションの中で、これだけたくさんの感情を震わせてくれるところは、さすがのディズニーマジックといったところ。

 

■製作年:2010年
監督:テディ・ニュートン

 

 

以上、往年の傑作から比較的最近の作品まで、中編や短編を織り交ぜた8作品を紹介しました。歴史の長いディズニーブランドです。まだあなたの知らない傑作がたくさんあるはず。たまにはぜひ、今まで観たことがなかった作品にも手を出してみてはいかがでしょうか?

WRITER

  • ネジムラ89
  •        

  • 缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼アニメ映画ライター。アニメ映画情報マガジン「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」をnoteにて配信中。その他いろんなとこでアニメ映画話を執筆中。古今東西関係なくアニメ映画を中心とした有益な情報を多くの人に提供できるようにやっていきます。

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