SPICEアニメ・ゲーム班オススメ!今だからこそ観たい!家で楽しめるアニメ三選 Vol.7

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テレワーク、イベントの延期や中止、自粛が続くこの時期だからこそお家で楽しめるエンタメを!SPICEアニメ・ゲームジャンルの編集・ライター陣による新旧いり混ぜたおすすめ作品をお届けします!

Vol.7選者:杉本穂高

映画ライター。本厚木のミニシアターの元支配人。アートハウス系の映画から、大作、アニメまで幅広くウェブで書いています。ミニシアターで映画を観るのが大好きです。

オススメ作品①
『デビルマンクライベイビー』
(Netflix)


「DEVILMAN crybaby」ダイジェスト映像

永井豪の不朽の名作漫画を、『映像研には手を出すな!』も話題になった日本アニメきっての実力派、湯浅政明監督がNetflixと組んで完全アニメ化した作品。映像化作品としては初めて漫画の結末までを描き切り、原作漫画の持つ強烈な魅力を現代に蘇らせている。

舞台は現代の日本。超人的な能力に目覚めた人々が突如として出現、悪魔崇拝のようなパーティが流行するなど社会が不穏な空気に包まれる中、高校生の不動明の前に親友の飛鳥了が現れ、世界の異常は悪魔の仕業であると告げる。

パーティに潜入した明は悪魔ラモンに憑依されるが、人の心を保つことに成功し、悪魔の力と人の心を持った「デビルマン」へと変身する。人間を守るため悪魔と戦い続ける明は、次第に破壊衝動に悩まされるようになるが、人間への愛のために必死で抑えながらも悪魔と戦い続ける。しかし、社会の中に溶け込んだ悪魔をあぶり出す悪魔狩りが始まり、人類は殺し合いを始めてしまう。疑心暗鬼に駆られた人々の残虐な行動を目の当たりにし、本当の悪魔とは人間なのではないかと明は思いつめる。

地上波放送では実現できなかったであろう、ハードな物語と残酷な描写も含まれる本作。不安に陥った人間の愚かさや弱さこそ本当の悪魔ではないかと問いかける本作は、コロナ禍で不安が蔓延する今だからこそ観ておくべき作品だ。

オススメ作品②
『LISTENERS リスナーズ』
(Amazon Prime)


『LISTENERS リスナーズ』オープニング映像

筆者が、2020年春スタートの新番組アニメの中で注目しているのは、この『LISTENERS リスナーズ』だ。『交響詩篇エウレカセブン』の脚本家、佐藤大と『カゲロウプロジェクト』のじんがタッグを組んだ、「ロック×ロボット」のスタイリッシュなSFアニメ。「ミミナシ」と呼ばれる人類を脅かす怪異と、身体にインプットジャックを持ち、戦闘メカ「イクイップメント」と繋がれる「祈手(プレイヤー)」と呼ばれる者たちの戦いを描いている。記憶を失った祈手の少女ミュウと、ゴミ山の町で育った少年エコヲが出会い、大冒険に出る。

グランジ、ファンク、パンクなど毎話様々なロックのジャンルをフィーチャーするとのことで音楽好きにもオススメな作品だ。キャラクターデザインを手掛けるのは、音楽とイラストの融合をコンセプトに掲げるイラストレーターのpomodorosa。イラストやデザインの仕事の他、CM音楽のコンポーザーやバンド活動もしている人物で、音楽への深い造詣がキャラクターデザインにも生かされている。

ボーイ・ミーツ・ガールにアドベンチャー、そして音楽。今季最もスタイリッシュなアニメ作品になるのではと期待している。近年、ロボットアニメが減少傾向にある中、オリジナル企画でロボットアニメを放つ心意気も讃えたい。現在2話まで放送済みだが、今後の展開が楽しみだ。

オススメ作品③
『少女革命ウテナ』
(Netflix、dアニメストア、バンダイチャンネルなど)


『さらざんまい』などで知られる、日本アニメきっての個性派、幾原邦彦監督の代表作であり、90年代後半を代表する傑作アニメだ。

宝塚のようなビジュアル、紙芝居のようなシーン、「演劇実験室◎万有引力」の主催者、J・A・シーザーによる劇中音楽、哲学的かつ、ジェンダーの固定観念を打ち壊す内容で、まさに革命的な作品だった。

幼い頃に王子様に助けられた天上ウテナは王子様に憧れるあまりに、自分も王子様になることを決意する。入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる姫宮アンシーをめぐる決闘に巻き込まれ、ウテナはアンシーを守るために戦い続ける。女の子は王子様に守られるものという、ステレオタイプなジェンダー観にいち早く一石を投じた作品だ。

耽美的なビジュアルセンスが素晴らしく、細田守(当時は橋本カツヨ名義)や『とある魔術の禁書目録』の錦織博士など豪華な顔ぶれが演出・絵コンテで参加しており、それぞれのセンスをいかんなく発揮しているので、各話ごとの演出の違いを比べるのも面白い。

決闘シーンで使用されるJ・A・シーザーの個性的な楽曲の数々には中毒になるほどハマった。「絶対運命黙示録」「天使創造すなわち光」などタイトルからして強烈な印象を残すが、歌詞もまた強烈なので、是非一度本作を観てその魅力を味わってほしい。

コロナ禍の今観ておきたい作品、今季の注目作、そして時代を超える名作という基準でそれぞれ1本ずつ選んでみた。いずれの作品も様々な発見があるはずなので、是非観てほしい。きっと、新しい発見があるはずだ。

文:杉本穂高

当記事はSPICEの提供記事です。

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