新田真剣佑が歌、芝居、殺陣、ダンス、アクションと大活躍! 地球ゴージャス『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』

SPICE

2020/4/13 18:00


地球ゴージャス二十五周年祝祭公演『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』のゲネプロ(通し稽古)が千葉・舞浜アンフィシアターにて公開され、主演を務める新田真剣佑、笹本玲奈、そして岸谷五朗、寺脇康文らが本番さながらの熱い芝居を披露した。

本作は2009年に地球ゴージャス10作目の公演として上演された『星の大地に降る涙』の新演出版。再演は基本的にしない地球ゴージャスが25周年を記念して全15作品の中でも特に人気の高い本作を、初演時よりミュージカル要素をアップし、エンターテインメント性を高めて再演。このゲネプロ通し稽古の模様をレポートする。

理想を求める国の戦の中で、たくさんの血と涙が大地を濡らした時代。記憶を失くした青年・シャチ(新田)は流れ着いた島・タバラの島で神の子を宿したという女性・ステラ(笹本)と出会う。しかしシャチの記憶が戻る時、そこには悲劇が待っていた……。
撮影=こむらさき
撮影=こむらさき

開演前の場内には寄せては返す波の音が静かに流れていた。そして暗転の後ステージ上には円柱のような紗幕が天井近くまで張られており、そこに「地球ゴージャス二十五周年祝祭公演」の文字が映しだされ、その後一人の青年が空から落ちてくるような美しい映像が……と思っていたら、それが映像ではないことにほどなく気づかされた。

青年もといシャチ役の新田は並外れた身体能力をふんだんに使って、鋭い殺陣とボディアクション、ダンスを全力で見せていた。また歌唱力も素晴らしく、心地よいソフトな声質で魅了する。また記憶を失っているが故に不安げな表情や、積極的に交流しようと接触するタバラの民たちにおびえる姿、徐々に心を開いていく過程に見せる笑顔など、役者としても非常に魅力的だった。
撮影=こむらさき
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オフィシャル提供
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その新田と心を通わせるステラ役の笹本は、何本もの大作ミュージカルに出演してきた若きベテラン女優。凛とした声が鳴り響くと思わずその声に心を奪われてしまいそうになる。新田と笹本のデュエットともなれば、耳福といってもいいだろう。
撮影=こむらさき
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今回2度目の地球ゴージャス出演となる湖月わたるは、長い手足をふんだんに活かし、セクシーとかわいらしさの両面を見せる。女性たちによる群舞はもちろん男女混成の群舞であっても決して埋もれない輝きを見せ、また、夫・ザージャ役の寺脇と見せるラブラブっぷりは見事なコメディエンヌぶりだった。
オフィシャル提供
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愛加あゆは湖月とは違う輝きを見せる。ダンスは女性らしい身のこなしでまさに元トップ娘役といったところ。そして歌声は軽やかに、華やかに会場中に響き渡っていた。
撮影=こむらさき
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地球ゴージャスの作品はシリアスな展開と共にコミカルな場面も見どころのひとつだろう。松本利夫(EXILE)はシャチたち漂流者に疑いの目を向けるタバラの島のサブリーダーキャラで、荒々しさを全面に出し、異論ある者は力でねじ伏せようとする危うさも醸し出していたが、とある場面で岸谷の魔の手(アドリブいじり)にかかり、素の松本になってしまう場面も。一方、タバラ族の長老役・森公美子は登場するだけで笑いを誘う存在に作り込まれており、一つひとつの所作が観客を楽しませる。そしてなんといっても岸谷&寺脇のゴールデンコンビが繰り広げるアドリブなのか計算なのか見分けがつかないやり取りは今回も必見。じわじわと観るものの腹筋を刺激し、一度笑いのツボに入ったらキャストたちですら抜け出せなくなっていた。
オフィシャル提供
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撮影=こむらさき
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そんな笑いの数々は、すべて本作のテーマがよりシリアスになるための仕掛け。シャチたちが警戒されている理由が明らかになり、ステラたちとさらに心を通わせる一方でシャチ自身の記憶が徐々に戻っていく……記憶を取り戻した先に待ち受けるのは悲劇なのか、或いは悲劇の先に見える一縷の希望なのか。シャチやタバラの民の姿を通して岸谷が描きたかったものとは何だったのかを考えされられる公演だった。
撮影=こむらさき
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取材・文・撮影=こむらさき

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