父親とテレビ電話で最後の別れ 新型コロナがもたらす残酷な現実とは

fumumu

2020/4/7 21:00

入院中の男性(sudok1/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
アメリカ・ニューヨークに住むとある男性が6日、自身のフェイスブックを更新。父親が新型コロナウイル(COVID-19)に感染し、テレビ電話越しに最後の別れを行ったと告白しました。

■知らない人に手を握られながら死ぬ


「私の父は、知らない人に手を握られながら死にました」と、悲しい現実をつづったのは「NBC New York」のキャスター・アダム(Adam Kuperstein)さん。ニューヨーク在住の彼は、両親が新型コロナウイルスに感染していました。

発覚当初は軽症と診断されていたものの、父の容体はあっという間に急変。43年連れ添った妻との面会も許されず、人工呼吸器を着用してから1週間で帰らぬ人となりました。

家族はテレビ電話を通じて最期のお別れを行い、父親は医療スタッフに手を握られながら逝去。アダムさんは看護師に死亡を宣告された時、心が砕け散ったような気持ちになったと話しています。


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■母を抱きしめることも出来ない


家族が寄り添うこともなく、痛みと共に死んでいった父親。現在、ニューヨークにはこの様な残酷な「別れ」を強いられる家族が急増しています。

アダムさんの母親は幸いなことに軽症と診断されていますが、心には軽症どころではない大きな傷を負ったことでしょう。しかし、自宅隔離状態にある為、誰かに直接悲しみをシェアすることも、息子が抱きしめに駆け付けることも出来ません。

かつては簡単にできたかもしれない交流が、今は命に係わる行為になり得るから。

■あっけなく消える命


アダムさんは無力な自分を「母にハグをすることすら出来ない」と悔い、「たった1週間という短い時間で、私たちがお父さんと呼んでいた、絵にかいたような強い男はICUに入った。そして、私たちは父がいない生活をこれから計画していかなければならない。出来ない、そんなこと出来るはずがない」とつづりました。

「I couldn’t. I can’t.」このシンプルな一文から、悲痛な思いが伝わってきます。

■自分は大丈夫と思わないで


身一つでアメリカに渡り、家族を養うために事業を起こしたという彼の父親は新型コロナウイルスに感染し、本当にあっけなく亡くなりました。家族のためなら見返りを求めず、一生懸命に頑張った父をアダムさんは光栄に思っているとのことです。

同時に、「新型コロナウイルス(COVID-19)は恐ろしい病だ。軽症だからといって油断していい物ではない」と警鐘を鳴らし、現在無数の家族が残酷な別れを強いられている事実を語っています。

ウイルスは誰に対しても平等です。「自分は大丈夫」とは思わず、今世界で起こっていることから目を離さないでいるべきではないでしょうか。

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(文/fumumu編集部・AKO)

当記事はfumumuの提供記事です。

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