ハリウッドはドレスの着回しが常識!? 海外セレブの“エシカル活動”

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エコなファッション、自家菜園のヘルシー&オーガニックな食材づくり、環境活動の喚起と、高感度なセレブたちは多方面でエシカルな活動に取り組んでいる。山縣みどりがその最新事情をレポート!
■ レッド・カーペットもGOグリーン!

今年の賞シーズンで目立っていたのが、サステナブル・ファッション。ホアキン・フェニックスは「無駄をなくすために、賞レース中は、同じタキシードを着続ける」と公言していた。英国アカデミー賞(BAFTA)は、ドレスコードを「エコ・コンシャス」に設定。主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナンのドレスをデザインしたグッチは、廃棄処分された生地を再利用したドレスをカスタムメイドし、話題に! しかもシアーシャ&グッチは、このドレスをアカデミー賞授賞式用にアップサイクル!

同じドレスを2回着るのはタブーという業界の常識にNOを突きつけたセレブにも注目が集まった。作品賞プレゼンターを務めたジェーン・フォンダは、クローゼットの奥から2014年のカンヌ映画祭で着用したエリー・サーブのドレスを引っ張り出したそう。監督としても活躍する女優エリザベス・バンクスは、ヴァニティ・フェア誌主催のオスカー・パーティで16年前に身につけたバッジェリー・ミシュカのドレスを着用。2人ともボディラインもサステナブルなわけで、エコ・コンシャスであるためには美人女優ならではの強い意志も必要と納得。今年の賞レースにはあまり登場しなかったが、アン・ハサウェイは3年前に「エコ・コンシャスなファッションしか身につけない」と宣言。またエシカル女優として知られるエマ・ワトソンも「少なくとも30回以上着る服しか買ってはいけない」と発言している。

■ セレブ発のエシカルブランドが次々登場。

インフルエンサーなだけでなく、アクティビストとして活動するセレブも少なくないエンタメ界。気候変動対策を訴えるレオナルド・ディカプリオや環境汚染を引き起こす水圧破砕に反対するマーク・ラファロはハードコアなエコ戦士として有名。一方、よりソフトな環境保護派といえるのが、エシカル・ブランドをローンチさせるセレブだ。

婚約者ホアキン・フェニックスと同じくヴィーガンな女優ルーニー・マーラは昨年、ヴィーガン・ファッションのブランド『Hiraeth』をローンチ。レザーを使わないコンバットブーツが欲しいという発想から始まったこのブランドは、レザーやファーはもちろんウールやシルクといった動物由来の素材を使用しないのが信条。プラネット・フレンドリーな生活を実践するクリステン・ベル&ダックス・シェパード夫妻も昨年、プラント・ベースの赤ちゃん製品ブランド『Hello Bello』をローンチ。化学物質フリーなボディケア用品やビタミン剤、オーガニック・コットン衣類などをお手ごろ価格で提供していて、人気上昇中だ。

テニス選手セリーナ・ウィリアムズが2年前にローンチしたブランド『セリーナ』も100%ヴィーガン。「動物を殺すことは環境破壊につながる」と語るセリーナは、コレクション毎にデザイナーとしての自信を深めていて、次はジュエリー類のデザインに挑戦と思われる。というのも、セリーナの親友でもあるメーガン元妃がエコ・ジュエリーの大ファンだから。ロイヤルの一員となった彼女はもちろん、イギリス王室に伝わる宝飾品も使えたけれど、エシカルな『BAR JEWELLERY』やアフガニスタンのアルチザン・アーティストなどが作った『ピパスモール』のイヤリングなどを愛用。エコ・フレンドリーなジュエリーを身につける、ほぼ初めてのロイヤルだった。ファッション・インフルエンサーでもあるメーガン元妃の影響はすさまじく、サステナブル・ジュエリーがホットとなりそうな気配。

日本ではまだまだ認知度が低いアンチ・プラスチック思想をファッションに取り入れたのは、歌姫SZA(シザ)。2年前、チャンピオンとのコラボでサステナブルなストリートウェアのブランド『CTRL Fishing Co』をローンチした。“Sustainability Gang”や“Puck Flastic(単語の頭文字PとFを入れ変えると、クソったれのプラスチックとなる!?)”という文字デザインからもよくわかるが、プラスチックによる海洋汚染を憂えている。

■ 自家菜園でヘルシー&オーガニックな食生活。

個人的な活動でサステナビリティを実践するセレブも。オーガニックな食生活を実践するミランダ・カーは、かなり前から自家菜園で無農薬野菜を栽培。またマーサ・スチュワートやオプラ・ウィンフリーも広大な敷地に本格的な農園や果樹園を所有していて、雑誌やテレビにも何度も取り上げられている。そんなヘルシー&オーガニックな仲間に影響されたのか、最近はジェニファー・ガーナーやイアン・サマーホルダー&ニッキー・リード夫妻などが庭で野菜やハーブ、フルーツなどを育てていて、「自然と触れ合うこともでき、体に安全な食べ物を収穫できるのが魅力」とのこと。ブランドのローンチは無理だけど、プランターなどを使ったハーブ栽培ならばワンルームの部屋でも可能。サステナブル・ライフの第一歩として、セレブを真似てプチ自家菜園を始めては!?

エリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)バンクスはドレス姿をSNSにUPし、アパレル業界をサステナブルに変えていく団体「ニュー・スタンダード・インスティチュート」への共鳴を表明。同団体は二酸化炭素排出量減やエコ素材活用を訴えている。

シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』でジョーを演じたシアーシャ。注目度が高い彼女がサステナブル・ファッションを身につけることが、エコ・コンシャスを世界的に拡散する助けになるはず。

ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)オスカー受賞のスピーチで動物や迫害される人々の権利擁護を主張したホアキン。「無駄をなくすため、賞レース中は同じタキシードを着続ける」と宣言した彼を支えたホテルのクリーニング係の活躍も称えたい!

山縣みどり ライター&セレブ・ウォッチャー。弊誌はじめ、『ELLE』『GQ JAPAN』や「シネマトゥデイ」などで映画評やインタビューを執筆。今年はイチゴ栽培に挑戦しているけれど、成果は?

※『anan』2020年4月8日号より。写真・Getty Images

(by anan編集部)

当記事はananwebの提供記事です。

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