バーミンガム・ロイヤル・バレエで活躍した山本康介著『英国バレエの世界』刊行!~鬼才が独自の視点で英国バレエの魅力と真髄を語り尽くした注目の書籍

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英国の名門バーミンガム・ロイヤル・バレエで10年間踊り、帰国後は演出家・振付家、指導者として活躍中の山本康介が初の著書『英国バレエの世界』(世界文化社)を出版した。NHK「ローザンヌ国際バレエコンクール」等の解説者としてもおなじみの気鋭が英国バレエの真髄に迫る。
山本康介
山本康介

本書はPart1~Part.4から成る。

Part1.「僕の来歴と現在について」では、文字通り山本自身について語られる。愛媛に生まれ、名教師の山口美佳に基本の大切さを学んだことが山本の原点だ。早くから注目され、コンクールでは世界の名指導者たちに認められて数々の賞を受賞し、ロイヤル・バレエ・スクールに留学した。プロのダンサーとして活躍後、日本で第二のバレエ人生を歩んでいる現在までの軌跡を辿ることによって、山本のバレエに対する考え方の基盤を知ることができる。
『英国バレエの世界』
『英国バレエの世界』

Part.2「英国バレエの”歴史”と”今”に迫る」では、英国バレエの歴史を丁寧に伝える。英国バレエの母といえるニネット・ド・ヴァロワの活動や第二次世界大戦後すぐの1946年にロイヤル・オペラ・ハウスで上演された『眠れる森の美女』の輝かしい成功、フレデリック・アシュトン、ケネス・マクミランという巨匠振付家や名花マーゴット・フォンティーンについて生き生きと語る。バーミンガム時代の芸術監督でもあり多くの作品を踊ったデイヴィッド・ビントリーや英国で大活躍した吉田都とのエピソードも読ませる。そうした流れを踏まえた上で最終部の「”ロイヤル・スタイル”というものはない!?」で山本が導き出した英国バレエの本質とはーー。
『英国バレエの世界』
『英国バレエの世界』

Part.3「英国的おすすめ演目を徹底解説!」では、英国バレエの名作・佳作13作品を山本流にナビゲート。名匠ピーター・ライトの振付・演出による『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』 について語る際、ロシアやフランスのスタイルにも敬意を示しつつ英国流のこだわり、ライト版の魅力を説得力十分に伝える。『カルミナ・ブラーナ』『ペンギン・カフェ』といったビントリー作品の解説も振付家のお膝元で踊った経験が反映され実に興味深い。

『英国バレエの世界』
『英国バレエの世界』

Part.4「バーミンガム・ロイヤル・バレエの仲間との思い出話」は、山本と彼の同僚だった佐久間奈緒、平田桃子、厚地康雄との座談会を収録。彼らの仲の良さがほほえましい座談を通して、英国でのバレエ生活に触れることができる。

特典もある。購入者だけが見ることのできる特別なレッスン動画も見逃せない。


『英国バレエの世界』特典動画! 著者 山本康介氏によるヴァリエーションレッスン(ショートver.)

英国バレエは日本で愛されている。ロイヤル・バレエ、バーミンガム・ロイヤル・バレエの来日公演やロイヤル・バレエの映画上映は人気だ。2020年9月からは吉田が新国立劇場舞踊芸術監督に就任し、11月にライト版『白鳥の湖』を新制作する。英国バレエの魅力をあらためて確認し、より一層楽しむことができる本著は得難い存在だ。バレエを愛する方々皆におすすめしたい。

『英国バレエの世界』著者「山本康介」 スペシャルインタビュー
<山本康介プロフィール>愛媛県今治市生まれ。美佳バレエスクールにおいて山口美佳に師事。こうべ全国洋舞コンクール第1位、埼玉全国舞踊コンクール 第1位受賞。1996年、13歳という若さで名古屋世界バレエ&モダンダンスコンクールにおいて審査員特別賞、ポーランド国立オペラ劇場からニジンスキー賞を受賞。 1998年、ロイヤル・バレエ・スクール入学。主席として卒業し、ニネット・デ・ヴァロワ賞も受賞。 2000年バーミンガム・ロイヤル・バレエに入団。2005年にファーストソリストに昇格。2010年に同団を退団後は、演出家・振付家として数々の作品を手がける一方、NHK「ローザンヌ国際バレエコンクール」「プレミアムカフェ」「らららクラシック」等に解説者として出演。
文=高橋森彦

当記事はSPICEの提供記事です。

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