安田美沙子、夫の不倫をまた許した?! 浮気を許し続ける妻の心理とは

女子SPA!

2020/3/26 15:44

<亀山早苗の恋愛時評>

次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆夫の不倫を許し続ける妻の心理とは

タレントの安田美沙子さんが、デザイナーの夫の2度目の不倫を許した、と話題となっている(女性セブン2020年4月9日号の報道による)。

2014年に結婚、2017年の妊娠中に最初の浮気が報じられた。そして今回、第二子を出産したすぐあとにまたも夫の不倫である。

夫の展示会で、安田さんは不倫相手と知らずに、女性とも会っているらしい。ただ、週刊誌に直撃された夫は、「妻と話し合い、相手ともきちんと別れた。妻は『この不倫が公になったら私も一緒に謝る』と言ってくれた」と答えている。

夫の不倫を2度にわたって許す妻。その心情はどういうものなのだろうか。

◆夫婦にはさまざまな関係がある

かつては「妻は夫に従いつ、夫は妻を慕いつつ」などと言われたものだ。昔ながらの夫唱婦随、夫に従う妻という形。

だが今では、それよりもっと「対等な」関係が増えている。「友だち夫婦」「一緒に家庭を作っていく同志のような関係」などもある。

夫婦が100組いれば、その関係は100通りあるかもしれない。

そして、夫の不倫を「許す」のは、「母のような愛情で包み込むのがベスト」だと思っている女性なのではないだろうか。

もちろん、夫に心底惚れているとか、別れたら経済的に困るとか、子どもには父親が必要だとか、さまざまな要因はあるだろう。だが、同じ条件でも、そこで自分の尊厳が失われたと思う女性は離婚を選択するはずだ。

どんなに悔しくて、一時は揉めたとしても結局、許してしまうのは「母的なもの」を重視しているからではないか。もしくは、その「母的なもの」が夫をひきとめるにはいちばんいい方法だと考えているからではないだろうか。

◆夫のことも「子どもを見るような目線」で見てしまう女性

「私も夫の浮気を何度か許しているんですよね」

そう言うのは、タカコさん(42歳)だ。結婚して12年、夫の浮気発覚が2度、疑惑も何度かあるという。

「相手の女性から直接、『離婚するって聞いてます』と言われたこともあります。夫に確認したら、頭を床にすりつけて『別れたくない』と泣いていました。泣かれると弱いんですよ、私。下手に出られると許してしまう。確かに母親的な要素が強いかもしれません、夫に対しては」

ふたりの子がいるが、夫のことも「子どもを見るような目線」で見てしまうとタカコさんは言う。こういう女性は素直に謝られると、「この人とやっていけるのは私しかいない」と思ってしまうのかもしれない。

また夫側も、妻の「母親的な愛情」が重たかったりうっとうしかったりしなければ、離婚を考えたりはしないだろう。夫にとっては、何でも許してくれる「母」なのだから、そう簡単に離れようとは思わない。

◆「妻には頭が上がらない」

何度も妻に浮気がばれ、そのたびに許してもらってきたタカシさん(44歳)は、「妻には頭が上がらない」という。そう言いながら、またも浮気をしてしまうのだ。

「ただ、ボクは女性に対しても離婚するから一緒になろうなんて言ったことはない。妻とは絶対に別れないと言うんです。でもそういう言い方をすると、かえって燃えてアグレッシブになる女性もいるんですよね」

女性が家に乗り込んできたこともあるという。妻は玄関に出て行った。そのときタカシさんはびくびくしながら、妻の後ろに控えていたらしい。

「妻はすごかったですよ。あんたなんかに夫は渡さない、出るところに出るから覚悟しておきなさい、ふざけたこと言うんじゃないと、ドスの効いた声で追っ払ったんです。すげえなあと思うと同時に、妻に任せておけば大丈夫だと安心しました」

自分の浮気の尻ぬぐいをさせるなんて、と妻からは怒られたが、彼には妻が、いじめっ子から守ってくれる母親のように見えたそうだ。

こういう夫婦関係に賛否はあるだろうが、当事者がよければ他人がとやかく言うことではないだろう。

◆少なくとも今、妻は「やんちゃな子を見守る母」

「妻は、『あんたが年とったらめんどうみないで放り出す』と言っていますが、そんなことができる女性ならとっくにボクに離婚をつきつけているはず。なんだかんだ言って、ボクは妻が大好きだし、向こうもそうなんじゃないかと思っています」

タカシさんはあっけらかんとそう話す。

いつか本当に放り出される日が来るかもしれないし、彼が言うように「こういうやんちゃな男だから、私がめんどうみるしかない」と妻は思っているかもしれない。それはわからないが、少なくとも今、妻は「やんちゃな子を見守る母」ではあるだろう。

結婚した当初は対等な関係で始まったとしても、時間がたてば力関係が出てくるものだ。頭が上がらない夫と、そんな夫を守り続ける妻。それはそれでひとつの関係ではあるだろう。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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